一見、簡単に読めそうな漢字であっても、中にはちょっと難しい読み方や変わった読み方をする漢字が少なくありません。そこで今回は、特に“つまずきやすい漢字”をピックアップ。
あなたはいくつ読めるでしょうか?
1.「時化」
「暴風で海が荒れること」を「時化」と言います。
ちなみに「時化」になると、漁に出られなくなるため不漁につながるそうです。
その意味が転じて、現在では「不景気」や「調子が悪い様子」にも「時化」が使われます。
そんな「時化」の正しい読み方は……
「しけ」です。
「じか」「じけ」と読み間違えがちなので注意しましょう。
2.「襷」
「襷」とは「衣服の袖をたくしあげるため、肩から脇にかけて結ぶ紐」のことを言います。
運動会や体育祭などの競技で、「襷」を見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。
そんな「襷」の正しい読み方は……
「たすき」です。
「襷」とよく似た漢字で「欅」がありますが、こちらは「けやき」と読みます。
混同しないよう注意したい漢字です。
3.「股引」
「足にぴったりするズホン形の衣服」を「股引」と言います。
男性用下着として知られている「股引」ですが、「股」という漢字をそのまま「また」と読むのは誤りです。
では、「股引」の正しい読み方はというと……
「ももひき」です。
字面だけを見て、思わず「またひき」と読み間違える人が多いので注意しましょう。
4.「贖う」
「贖う」とは「罪を償う」「補償する」「買い求める」といった意味を表す言葉です。
たとえば「贖って消えるものではないか」といったように使います。
この漢字をスラスラ読めたら、知的な印象に見えるかも?
そんな「贖う」の正しい読み方は……
「あがなう」です。
また「贖う」は、漢字で「購う」と書くこともあります。
いかがでしたか? 一見読めそうに思えても、そのまま読んでしまっては思わぬ恥をかいてしまうかもしれません。
もし読み方が分からない漢字があった時は、あいまいなままにせず、正しい読み方を覚えておくようことをオススメします。
参考文献
出口宗和『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(二見文庫)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Billion Photos、DRN Studio、PR Image Factory、metamorworks)
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