森香澄さん「比べたり比べられてきたからこそ自分らしい道を見つけられました」

自分と他人を比べることから生じ

自分と他人を比べることから生じるマウンティングや嫉み。いつの時代も人は「比べること」「比べられること」から逃れられないようです。そんな世の中で無駄にストレスを感じたり自己肯定感を下げることなく楽しく生きるコツについて考えてみました。

「比べられる」世界、森 香澄さんはどうやって乗りこなしてますか?

テレビ局のアナウンサーを経て退社、タレントとして活動と、常に「比べられる」世界で生きてきた森香澄さんにお話をお聞きしました。

比べたり比べられてきたからこそ自分らしい道を見つけられました

局アナになりたての頃は、社内の

局アナになりたての頃は、社内の同期や他局の新人アナと比べられる世界に戸惑いました。でも「比べないでください!」というのも不可能ですよね。比べられることを気にしないようにするために「自分はこれを頑張っているんだから、そんなの気にしない」と思えるように、自分から動ける何かを見つけようと思い、SNSの発信を頑張るようになりました。次第に社内で「SNSに強い」という立ち位置が確立して、SNSと連動した番組の担当になるなど仕事に繋がるように。アナウンス部のSNS運用を任せてもらえるまでになり、自分なりの道を切り拓くことができました。

フリーになってからはアナウンサーとしてだけではなく、タレントとしていろいろなベクトルで比べられるので気にしていたらきりがないくらい。「局アナ時代のほうがよかった」と、前の私と比べられることも多いです。でも、それと同じくらい「フリーになってからも好き」と言ってくれる方もいるし、「ネガティブの倍、ポジティブがある!」と思うようにしています。さかのぼると学生時代は背が高い方に憧れたり容姿にコンプレックスを感じたり、人と自分を比べて悩んだ時期もありました。その時もできることは全部やってみようと思い、自分に似合う髪型やメークを研究し始めたんです。それが今のお仕事に繋がっていて、悩んだからこそ無駄ではなかったですね。人から比べられる時も人と比べてしまう時も、思考を転換して「自分でできるところまでやってみよう!」と決めて進んでみることが大事なのかなと思っています。

\「比べられる」世界で凹まず生きるコツ/

1.比べられて落ち込む前に自分

1.比べられて落ち込む前に自分ができる最大限の努力をする
「誰かと比べられた時、それが自分も気になっていたことなら『ここまで頑張っているんだから何を言われてもいいや』と思えるくらい最大限の努力をしておくことが、けっきょくは自分の心が楽でいられる秘訣だと思っています」

2.SNSではキラキラもネガティブも鵜呑みにしない
「SNSは高校時代から活用。いろいろ言われやすい職業ですし、辛くなったらSNSをお休みする期間があっていいと思っています。キラキラもネガティブも全部鵜呑みにせず、片手間に見るくらいで関わるのがいいと思っています」

3.仕事では目の前のこと・人に集中して余計なことを考えない
「仕事のオファーについては、番組と自分との関係としてとらえ、『他の誰かが選ばれるかも』といった第三者の存在は考えないようにしています。目の前の仕事、目の前の人に全力でぶつかっていくことに集中します」

香澄さん
95年、東京都生まれ。テレビ東京アナウンサーを経て’23年よりフリーに。バラエティ、ドラマ、雑誌のモデルなど多彩に活躍中。初主演ドラマ『オトナの授業』がTOKYO MXにて放映中。

〈衣装クレジット〉
ブラウス¥16,940(SNIDEL/SNIDELルミネ新宿2店)スカート¥22,000(バナナ・リパブリック)イヤリング¥9,020(イットアトリエ/フォーティーン ショールーム)バングル¥9,350(マークスティールジュエリー/ココシュニック 新宿タカシマヤ店)

撮影/木村 敦(Ajoite) ヘアメーク/神谷真帆 スタイリング/中村真弓 取材/加藤みれい 編集/中畑有理 再構成/Bravoworks,Inc.

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表紙モデル:山本美月

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