CLASSY.世代の一人である笹崎里菜さん。局アナ時代とは違う“新しい自分を見つける”ために、気になることを探っていきます。6月のテーマは、CLASSY.世代のお金の話について。元国税職員芸人・さんきゅう倉田さんに、アドバイスをいただいて、今回は「お金への漠然とした不安への対処法」について考えてみました。
お話を伺ったのは…元国税芸人/ファイナンシャルプランナー さんきゅう倉田さん
元国税職員。吉本興業養成所を経て、芸人となる。2023年には東京大学文科二類に合格。現在は芸人として活動、そして学業に励みながら、お金に関する講演会や執筆を行う。著書には『フリーランスで生きていくために絶対知っておきたいお金と税金の話』(あさ出版)などがある。
将来的に必要なお金を計算して具体化すること
笹崎さん(以下敬称略):年金がもらえるのかとか、このまま年齢を重ねて老後資金は大丈夫なのかとか、将来に対して漠然とした不安を抱えている人が多いと思うんです。そうした不安を解消していくには、どうしたらいいでしょうか?
さんきゅう倉田さん(以下敬称略):そもそも老後に、どれくらいのお金が必要なのかが分からないですよね。だからまずはその金額を計算して、具体化してみることが大事だと思います。
笹崎:漠然とした不安を放置するのではなくて、課題や目標を具体化して、それを解決・達成するためのプロセスを一つずつ考えるということですね。
さんきゅう倉田:まさしく! 投資としてNISAをやっていても、将来的にいくら蓄えが必要なのかが分からなければ、ずっと不安感が続きますもんね。
笹崎:ちなみに具体的な老後資金は、どうやって計算するといいですか?
さんきゅう倉田:たとえば今の生活水準を落とさないまま生活していくか、東京に住むのか地方に住むのか、持ち家なのか賃貸なのか…様々な視点からシュミレーションをしてみてください。そこから毎月必要な費用を計算します。年齢を重ねるにつれて病気のリスクも高まるので、医療費も考える必要がありますね。
非課税投資のNISAを活用して気持ち的にも余裕を!
笹崎:とはいえ私を含めCLASSY.世代は、旅行もしたいし、お買い物もしたいし…せめぎ合い(笑)。ただ将来的に必要な金額をクリアにしておいて、それを見据えて今から行動していくことが大事ですよね。特にフリーランスになってからは、仕事の稼ぎも会社員時代のように数字が分からないというか、見通しが立たない部分が大きくて。仕事があるかもしれないし、ないかもしれないし。だからこそNISAなどでコツコツお金を増やしていくと、気持ち的に余裕ができますね。
さんきゅう倉田:そうですね。ただ自分の口座に貯金をしてもお金は増えないので、非課税投資のNISAは活用した方がいいと思います。
笹崎:話は変わりますが、ふるさと納税をしている人も多いですよね。
さんきゅう倉田:ふるさと納税は、特に会社員の人におすすめです。個人事業主は所得が安定している場合はいいですが、ふるさと納税の自分の上限額が分からないうちは要注意です。
笹崎:そうなんですよね。私もフリーランス一年目なので、正確な上限額が分からなくて。
さんきゅう倉田:上限額を超えないラインを見極めないと逆に損をしてしまうので、最初の数年は手を出さない方が安全かもしれませんね。
【CHECK POINT!】課題や目標を具体化することで将来の“お金”の不安にアプローチ
将来の漠然とした“お金”の不安をそのまま放置するのではなく、課題や目標を具体化して今から備えていくと、気持ち的にも余裕が生まれるはず。具体的な収入の予想がしずらいフリーランスの人こそ、NISAなどの非課税投資を活用して、コツコツ積立てていきましょう!
笹崎里菜 ささざきりな
1992年4月16日生まれ(32歳)、神奈川県出身。2015年日本テレビにアナウンサーとして入社。『バゲット』『Going! Sports&News』といった人気番組、スポーツ中継などを担当。2017年よりラグビー班に所属し、2019年/2023年ラグビーワールドカップに携わる。昨年末に同局を退社し、公私ともに新たな一歩を踏み出す。
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撮影/秋山博紀 ヘアメーク/小松胡桃(ROI) スタイリング/村瀬萌子 取材/広田香奈 構成/永吉徳子