恋愛では男性からのアプローチが欲しいと思ってしまう乙女心。でもその「選ばれたい」願望はいろんな危険をはらんでいる!? CLASSY.世代が心地よい関係を作るうえで必要な、「自分で選ぶ」ことの大切さについて考えました。
私たち、「自分で選ぶ恋愛」でうまくいきました!
一口に「選ばれるのを待たずに自分で選ぶ」といっても、実際どう行動すれば…?積極的にアプローチした結果、理想の関係を築くことができた4人の実例からヒントを探して。
【Aさんの場合】初デート後に自分から「好きです」電話
アプリで出会った今の彼とは初対面で意気投合。告白するつもりはなかったのですが帰宅後に気持ちが溢れ、電話で「好き」と伝えて2回目のデートも自分から提案。彼は驚いていましたが、積極性に魅力を感じてくれたようです。
【Bさんの場合】交際前だけど体の関係を持った翌日に…
「交際前に体の関係を持ったら彼女になれない」という話を散々聞いてきたものの、そういう関係に…。それなら自ら付き合いたい意思があることを伝えようと思い立ち、次の日すぐに次のデートのアポを取りました。
【Cさんの場合】通っているお店の店員さんに一目惚れ
常連客として通っていたお店で働くイケメン店員に一目惚れ。彼の印象に残るよう、他のお客さんは絶対に買わないような風変りなアイテムを購入。その後、連絡先をもらうことに成功し、昨年晴れて夫婦となりました。
【Dさんの場合】中途入社してきた彼にいきなり猛アタック
中途入社でやってきた彼にハートを撃ち抜かれた私は、彼と席の近い同僚経由で連絡先を手に入れるやいなやランチのお誘いを開始。彼は戸惑っている様子でしたが何度も誘い続け、休日に映画を観に行く仲に進展。今では夫婦です。
「選ばれる」ことに固執するとどんなことが起きますか?
「選ばれ軸」で生きていく方が楽、という刷り込みのあるこの社会。ですが、本当にそれでいいの…?選ばれる側でいることで発生しうる先々のリスクにも目を向けて、もう一度考えてみませんか?
1.コミュニティ内の女性を条件反射で嫉妬してしまう
会社などの組織の中でも「選ぶ男」と「選ばれたい女」のロールプレイは発生するもの。力のある男性が特定の女性を可愛がったり、女性から媚を売ったり。そんな時に「選ばれ」に固執していると「なぜ私は選ばれないの」「あのコはうまいことやってずるい」と嫉妬に苦しむことに。
2.若さを失っていく自分に対して「価値がない」と思ってしまう
「選ばれる」という条件において重視されるのが、男性を立てることができる、家事をこなせる、容姿が美しい、そして一番大きい要素が「子供を作る能力がある=若い」というポイント。「選ばれ」の世界観のなかでは若くなくなっていくことは価値がなくなっていくことを意味するため、「1日でも早く」と若さに執着してしまうことに。
3.自分のためのオシャレがわからなくなる
服を選ぶ基準も無意識のうちに、異性に気に入られることに迎合してしまう方向に。若いうちはいいけれど、歳を重ねていくうちに本当に自分に似合うファッションとかけ離れていき、自分軸のオシャレを磨くことができなくなる。
4.男の人に怒れなくなる
「せっかく選んでもらったのに」という心理が作用し、男性に対して「本気で怒る」ということができなくなる。次第にカップル間だけでなく、会社やコミュニティなど男性が優位な場所ではつねに男性サイドに合わせるようになり、これを繰り返しているうちに「声を上げる」という選択肢が自分の中からなくなってしまう。
5.結婚のタイミングも相手に合わせることになる
出産できる年齢に制限がある私たち。30代の今ならできることも10年後には激減してしまうなか、結婚の時期を相手からのプロポーズに頼ることは危険です。「この人を逃したら次はないかも…」という心理が働くと多少難がある相手にも目をつむってしまい後悔することも。
6.息子が生まれたら、その息子に怒れなくなる
男性から選ばれることが重要という価値観を、自分の息子に対しても投影してしまうことも。「息子に怒ったら嫌われるかも」と恐れて甘やかしたり、息子が結婚したら「どうしてこんな女を選ぶの?私のほうが…」と嫉妬したりとホラーな展開に。
7.悲惨な結婚生活でも離婚という選択肢を持てなくなる
結婚生活を続けていくうちに夫がDV化、モラハラ化するというのは決して珍しい話ではありません。ですが、家庭をきちんとまわすために自分のキャリアを諦めていたり、仕事をやめたら?という相手からの提案を受け入れていたりすると、いざ離婚したい、というタイミングでは仕事も自分のお金もなく別れることができない…というケースが。
\一緒に考えてくれたのは/
漫画家 瀧波ユカリさん
女性が自分の力で生きていくことが男性よりも難しく設定されている社会で、選ばれ軸で生きていきたい人に「そんなのだめ!」とは言えないのも事実。ですが「本当にこれでいいのかな?」と思う気持ちが少しでもあったら、そのリスクを考えてみてほしいんです。
イラスト/菜々子 取材/岸本真由子 編集/陣内素実 再構成/Bravoworks,Inc.