Aぇ! group・正門良規さん「デビューは嬉しいけど未知との遭遇みたいな」【特別インタビュー前編】

5月に待望のCDデビューを控え

5月に待望のCDデビューを控えたAぇ! groupから正門良規くんが1年ぶりに登場!CLASSY.読者と同世代の正門くんとおうちデートしてみたら…。リラックスした優しい表情とともに、満を持してのデビュー発表にまつわるお話、そしてこれからへの思いをたっぷりお聞きしたインタビューをお届けします。

京セラドームの景色は圧巻でした。目に焼き付けました

――3月16日、京セラドーム大阪でメンバー自身の言葉でCDデビューを発表!
「緊張しましたね。ステージに出るまではマジで緊張しました。『これからデビューしますって言うぞ』と思いながら出るのは変な感じでした。普段も本番前は、特に初日とか緊張してソワソワしますけど、今回は心臓バクバクしました。一生残る映像やし、スタッフさんも緊張してるし、雰囲気にものまれましたね」

――挨拶では皆さん涙していましたね。
「涙、流れましたね。メンバーの話でグッときました。それまではジーンとしてても泣くとは思わんかったんやけど、口を動かすと、体を動かすとボロボロッてきましたね。不思議な感じやった。今までしたことない泣き方しました。喋り出したら崩れてボロッと涙が出てきたので。泣きながらでも喋れるもんです(笑)」

――京セラのセンターステージで、360度ファンに囲まれた景色はいかがでしたか?
「圧巻でした。ファンの人の壁!四方どころか上も、ステージ目線で言えば下も人がいたし。あんな景色なかなかない。ぐるぐるバットしてパッと目を開けたら、どこが正面かわからない(笑)。ほんますごかったです。目に焼き付けました。今後も、ああいう感じのステージでやることはなかなかないんじゃないかな」

――デビュー発表から今日まで、変わったことはありますか?
「インタビューに答えるたびにちょっとずつ実感が増していってる感じ。でもコメントを求められて、いざ喋ろうとするとマジで想像がつかんことが多すぎて。先輩におめでとうと言われても、なんて返したらいいのか。『頑張ります!』しかないというか。嬉しいけど、未知との遭遇みたいな感じがすごくて、手放しでわーい!って喜ぶ感じではないですね。もちろん発表できたことによって、いろいろホッとした部分はありますけど。肩の荷が下りたというか、もう隠し事をしなくていいというか。そのラクさはありましたけど、また違うプレッシャーなのかなんなのか…(苦笑)」

――デビュー発表会見でも、まだ実感がなさそうでしたね。
「去年の夏頃に(デビュー決定を)聞いてたとしてもこうなんねやなって。半年前に知ってたとしてもこうなんやから、そら、先輩たちが急に集められてデビューですって言われたときはもっと当惑したやろなって。夢見心地というかフワフワしてる気持ちと地に足をつけないと、という気持ちがせめぎ合ってました」

――デビューシングルは5月15日リリース、5月25日からはデビューツアーが始まります。どんなライブになりそうですか?
「コーナーごとのコンセプトはできていて。どの楽曲をどういう演出でやりたいか、衣装はどうしようかなど、考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないタスクが決まってきた段階。ただAぇらしいわちゃわちゃしたバラエティ感あるシーンは作るつもりですし、Aぇらしいギラギラ感も、バンドももちろんやります!」

――デビューツアーで楽しみなことは?
「念願のアリーナツアーだし、なかでも大阪城ホールはすごい思い入れのある場所なので、ようやく単独でライブができるという喜びがありますね。個人的にはオーディションを受けた場でもあるので。あとケータリングとか地方めしは引き続き楽しみですね」

5人が楽しんでいるときの瞬間風速、爆発力はどのグループよりも強い。無敵だと思います

――事務所が新体制となって初のデビューグループに。どんなグループを目指したいですか?
「僕はまず生の場を大事にする、ライブの強いグループにしていきたい。関係性で言うと今と変わらず5人仲良く健康でやっていきたい(笑)。僕らはバラエティの場でいろんな人に助けてもらったのでバラエティも大事にしていきたいですし、最終的にはどんな活動をしようが5人それぞれの名前を覚えてもらえるようになりたい。『Aッ倒的国民的アイドルグループ』になりたいです。的が多いですね(笑)」

――デビューツアーを終えた後の抱負は?
「フェスにいっぱい出たいですね。去年、西川(貴教)さんからイナズマロックフェスに呼んでいただきましたが、デビューもしますしパワーアップした姿をもう一度西川さんに見てもらいたい。他にもフェスはいっぱいあるし、ファン以外の人も見ている場所でどれだけ楽しませられるかが僕たちの目標でもあるので。あとYouTubeを盛り上げたいです。目指せ、1年で100万人登録!」

――数多くのアイドルグループがいるなかで、Aぇ!groupだけの強みは何でしょうか?
「マジでパワーがあるなと思うのは、楽しんでるときの瞬間風速みたいなもの。爆発力なのかなんなのか、どのグループよりも強いと思う。5人が同じ温度感でエンジョイしているときはマジで無敵やなと思います。周りを巻き込めてるっていう自信もあるし、5人が盛り上がってるときはみんなも盛り上がってるしね。5人だけ盛り上がってたら意味ないけど(笑)。あと、よく言えばピュアですけど悪く言えば嘘をつけない」

――デビュー会見でのリーダー・小島 健さんの発言もそうですが、皆さん、率直に話しますね。
「言わなしゃあないことは言わないとね。僕ら、いろいろ見てきたからマジで安心なんてないなって思う。その、嘘つけないってところが欠点じゃなくて可愛げになればいいな。言いすぎって引かれたら終わりやから。不器用ねって笑ってもらえるような感じやったらいいかなって思います」

――個人としても大活躍しているAぇ!groupですが、正門さんが今後やりたいお仕事は?
「変わらず、お芝居は大事にしたくて。なかでも舞台は好きな場所なので欲してますね。この仕事をしながら舞台をやるのはめっちゃ贅沢やけど、年1でやりたいです。もちろん映像もやりたいし、映画は経験が少ないのでいろんな現場に行きたいです。まだちょっと映像に苦手意識があるので、もうちょっと映像の現場でお芝居を楽しめるようになりたいですね。舞台はすごく楽しめているので」

――個人の活動について、将来の野望や目標を教えてください。
「お芝居で賞を取りたい。それを目指して頑張るというより、結果、つながればいいなと思うくらいですけど。巡り合わせというかご縁やと思いますが、そういう野望は持ってます」

――理想の俳優像はありますか?
「舞台でも映像でも、お客さんに集中力を持たせるような俳優でありたい。〝演技が上手い〟とかじゃなくて、物語と役が生きていて見入ってしまうような。観ている人にとって、〝上手い〟って感情は別にいらんじゃないですか。生意気なのはわかってるんですけど、それくらいの気持ちでやろうとは思ってます。演者が演者をそう見るんやったらいいと思いますけど、それでも没入させたいですよね。『上手いね』じゃなくて『よかった』って言われるのが嬉しいし、そう言われたい願望があります」

――以前の取材では「お芝居の現場ではアイドルがお邪魔しているという意識でいたい」とお話ししてましたが、そういう願望もある?
「ありますね。アイドルがお邪魔しているんだっていう意識は、背筋を伸ばすためにそう思うようにしてます。自分への戒めというか、そんな意味合いもあります。最終的には、そういう気持ちがなくなればいいなと思いますけど。そうなったら認められたんかなって感じはしますけど、まだまだですね」

Yoshinori Masakado
’96年11月28日生まれ 大阪府出身 血液型AB型●3月16日に京セラドーム大阪のファンミーティングでAぇ! groupとしてCDデビューを発表。俳優としても活躍し、NHK朝ドラ『スカーレット』、ドラマ『恋の病と野郎組』シリーズ、『和田家の男たち』『アイドル』『京都のお引越し』、主演舞台『染、色』『ヴィンセント・イン・ブリクストン』などに出演。『サタデープラス』にMCとしてレギュラー出演中 のほか、グループとして『Aぇ!!!!!!ゐこ』などにレギュラー出演中。

Aぇ! group デビューシングル『《A》BEGINNING』
5月15日(水)にリリースされる待望のデビューシングル《A》BEGINNING(エー・ビギニング)。初回限定盤A・初回限定盤B・通常盤・ユニバーサルミュージックストア限定盤の全4形態で予約発売中。5月25日(土)より全国8都市全34公演で約40万人規模を動員するアリーナツアー『Aぇ! group Debut Tour~世界で一番AぇLIVE~』を開催。

撮影/川﨑一貴(Ajoite) ヘアメーク/佐々木麻里子  スタイリング/寒河江 健  取材・文/駿河良美 編集/中畑有理 再構成/Bravoworks,Inc.

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup