松下洸平さん「(穏やかな印象に見えても)自分自身が24時間を上手に使えなかったりするとイライラはします」特別インタビュー

ドラマに映画、舞台、音楽活動と大活躍している松下洸平さん。穏やかで癒し系なイメージがありながら芯の強さも感じさせる松下さんが考える強さと優しさにクローズアップ。12月にリリースされたアルバム『R&ME』と開催中の全国ツアーのお話もたっぷり伺いました。

松下さんの強さと優しさの秘密について質問

Q3.松下さんが思う「優しさ」とは?

「優しさ」も本当に種類が多すぎ

「優しさ」も本当に種類が多すぎて。いろんな優しさがあると思うんですけど、優しさが人を傷つけることもあるし、優しさにもちろん救われることもあるだろうし――。自分は優しさだと思っていたことがそうじゃなかったりするから、「優しい」ということはとても丁寧に扱わなきゃいけないことなのかなと思います。

――「こんな優しさを持っていたい」と思うのは?
僕にできることにはもちろん限りがあるとは思うんですけど、なんて言えばいいんだろ…隣にいて安心する人でいたい。何をするでもなく。それは男女問わず、友達でも家族でも何か悩んでいるときや寂しいときに、ただ話すだけでも隣にいるだけでも安心できる空気をまとっていたいなあと思います。それは、僕がそうしてもらえたら嬉しいから。

Q4.どんなに多忙でも穏やかな印象の松下さんですが、イライラすることってありますか?

あります(笑)。やっぱり、時間の使い方って非常に大事なことなんですよね。1日24時間しかないなかでやるべきことがあって――。やらなきゃいけないこととやりたいことって別だと思うんですね。僕はありがたいことにやりたいことが仕事になっているんですけど、そのなかでも仕事だからやらなきゃいけないことがある。そこで自分自身が24時間を上手に使えなかったりするとイライラはしますね。焦りますし。

――そうなったときの対処法は?
まあ焦ってもしょうがないことが多いので、書きます。メモします。TO DOリストを作ってやらなきゃいけないことを書いて、終わったら一つずつ消していく。それだけでもだいぶ支えになりますね。やみくもに頭のなかだけで「あれもだ、これもだ」って思っちゃうと混乱しちゃうので、いったん落ち着いて、いつも机の上に置いているメモ帳に書く。そうすると頭のなかだけじゃなく、目で見て優先順位がわかるので結構そうしてるかなあ。メモは手書きです。手で書いたものをシュッて消すのが気持ちいい(笑)。消すことでクリアしていく感じがします。

松下洸平
’87年 3月6日生まれ 東京都出身 血液型A型●’08年、シンガーソングライターとして〝洸平〟名義でデビュー。翌年より俳優活動を始め、’19年NHK朝ドラ『スカーレット』で一躍人気に。最近の主な出演作はドラマ『いちばんすきな花』『最高の教師1年後、私は生徒に■された』、映画『ミステリと言う勿れ』、舞台『夜来香ラプソディ』『闇に咲く花』など。’23年12月に2ndアルバム『R&ME』をリリース。東京ガーデンシアター2daysを含む、全国ツアー『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2024~R&ME~』を開催中。

撮影/酒井貴生(aosora) ヘアメーク/赤城悠紀 スタイリング/後藤泰治 取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc

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