11月3日(金)公開の映画『#つんドル』こと、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』 の公開を記念し、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、この作品をサポートするケイト・スペードニューヨークとのスペシャルコラボイベントが開催されました!
主演の深川麻衣さんとバービーさん、ケイト・スペードプレジデント柳澤綾子氏が登壇
本作品主演であり、リアルなCLASSY.世代でもある女優・深川麻衣さんと女性の生き方や体の変化や悩みについても発信し、幅広い層から支持を得ているお笑い芸人・バービーさん、そして柳沢綾子さんが登壇。映画の話はもちろん、ファッションや女性のメンタルヘルスについての話題まで…!仕事もプライベートも充実させたいと頑張るCLASSY.世代にヒントになる温かい言葉がたくさん溢れた、トークイベントの一部をご紹介します。
「ケイト・スペードさんがこの映画のメッセージに共感し、応援してくれることが心強い」(深川さん)
MC:ケイト・スペードニューヨークさんが、まずこの映画をサポートしたいと思った理由をお聞かせください。
柳澤さん(以下敬称略):実はこの映画を撮った監督の穐山茉由さんは、弊社ケイト・スペードニューヨークのPRとして 15年以上仕事をしてくれていて。二足の草鞋で彼女が映画監督になっていく道のりを私たちは近くで見てきましたので、やはり会社としてサポートしたいというのが一つ。もう一つは、私たちケイト・スペードニューヨークが推進している社会貢献活動があるのですが、それは世界中の女性たちのメンタルヘルスをサポートしながら、女性たちをエンパワーメントするという活動です。その活動の趣旨とこの作品のテーマがすごく合っていたので、今回全面サポートをさせていただくことになりました。
メンタルのことってなかなかみんな話しにくいと思うんですけど、実は手を怪我したとか足を怪我したとかと同じくらいに、みんなの身近にある問題だと思うので、「この映画をきっかけにメンタルヘルスの話がもっと気軽にできるようになったらいいな」と思っています。
深川さん(以下敬称略):こんな素敵な社会活動をしてらっしゃるケイト・スペードさんに、この映画のメッセージに共感して応援していただけるということがすごく心強いです。
バービーさん(以下敬称略):本当にメンタルヘルスって大切で「ホルモンバランスとメンタルヘルスって一緒なのか?」っていうくらい乱高下するようなものだから、うまく付き合っていかないと飲み込まれちゃう時ってありますもんね。私は何かとプロの方の力に頼ったり、色々と人に甘えながら行きたいなって思います。
MC:今回スペシャルゲストとしてお笑い芸人バービーさんにもご登壇いただいておりますが、ケイトスペードさんのご指名だったと伺いました。
バービー:そう、私なんでここにいるんですか(笑)?皆さん不思議に思っていると思いますけれども…。
柳澤:私たちがブランドとして推進していきたい活動を、本当に体現していらっしゃるのがバービーさんなんです。今まで書かれた本だったり、発信されているメッセージを聞いても、バービーさんがありのままの自分を肯定したり、「ポジティブにいていいんだよ」っていうすごく優しいメッセージを発信されているのが大好きで。「ぜひお会いしたい」という気持ちとケイト・スペードのチームみんなで応援したいっていう気持ちがありました。
バービー:嬉しい〜!ドッキリじゃないですよね(笑)?
柳澤:映画を観てみてどうでしたか?
バービー:もう胸が痛くて痛くて。最後まで見ていられないんじゃないかって気持ちになりました。本当にそのまま昔の自分を見ているようで、すごく気持ちがギュッとつかまれました。主人公・安希子は本当にいい友達がいて幸せ者だと思う。悪い方向にそのままズルズル〜って行っちゃう人もいましたから、私みたいに(笑)。それに最後の方は、しっかりといろんな繋がりを感じられる人になっていったところが良かった。家族だけじゃない、大切なつながりを感じられるっていうところ。そして最後は「なるほど〜!そう落とし込まれるのか!」と、すごく気持ちのいい終わり方でハッピーでした。
「ササポンみたいな存在が実際に私にはいるんです」(バービーさん)
MC:本当にこの作品は、安希子が自分を投影してるようだという感想や「ササポン」に関して言及される方も非常に多くて。ササポンみたいな人に会いたいとか、逆に自分がササポンになりたいという声も。バービーさんは、ササポンみたいな方って、今まで会ったことはありますか?
バービー:私、実はササポンみたいな人がいまして、土地転がしなんですけどね(笑)。すごく仲良くさせてもらってて一緒に旅行2人で行ったりとかもできる関係で。夫を初めて紹介した時なんかも「彼は原石だから絶対に逃しちゃ駄目」ってアドバイスをもらったりとか、世界情勢から法律、社会のことまで全部教えてくれます。
深川:ササポンは、やっぱりいるんですね。さっきバービーさんに「スナックにいけばササポンみたいな人に会えるよ」って、アドバイスをもらいました(笑)。
バービー: そうなんですよ〜!カランコロンってドアを開けた時に 必ずササポンみたいな人っていますから!見分け方は“紙袋をバッグ代わりにしてる人”。これが一番じゃないですかね(笑)。そういう人って高価なものを身につけないんですよね。「もっとちゃんとした服装してよ!」みたいな人が多いですよね…。あれ?これ何のインタビューでしたっけ(笑)。
MC:深川さんはササポンという存在についてはどんなことを感じられましたか。
深川:懐かしさがあって遠い親戚の何かおじさんみたいな。周りの人の感想も「ササポンってなんか妖精みたいだった」って例える方がすごく多いんですけど、なかなかいない存在ですよね。しっかり一線を引いていてもちゃんとアドバイスしてくれて、しかも押し付けるわけでもなく、自分の人生を歩んできた上での言葉をポンポンってかけてくれる感じがいいなと思いました。井浦 新さんがササポンを演じるって聞いた時に、どうなるんだろうって楽しみにしたんですけど、本当におじさんというか…(笑)。あのかっこよさを本当に一切排除してササポンとして演じていらっしゃったので、さすがだなあと思いました。劇中の股引は特注で作ったそうですよ!丈感とか着古し具合などもまで、監督がこだわられたって聞きました。
バービー:そこまでしてやっとあの雰囲気が出るわけですね。だってどう井浦さんを崩したってなんかこうカッコ悪くはならないだろうって思っちゃうけど、おじさん感が出せるっていうのがすごいですね。こだわりが素晴らしい!
「『詰んだ』ら落ち込むだけ落ち込んで、あとはポジティブに切り替えを」(柳澤さん)
MC:劇中の例えば出勤の時に来てる服とか、意中の人と会う時、旅行に出かける時の服とかいろんなファッションが出てきましたが目的に合わせてファッションを選んでいく楽しみってあると思いますが、最近、そういったオススメのファッションはありますか?
深川:もし好きな人がいるとして、その人の好みが分かってたら、あえてそっちに寄せてみるってのも楽しみ方の一つかなと思います。でもそういうのがわからない場合は、やっぱり自分が好きな格好をするのが一番その人の表情も生き生きすると思うから、自分がお気に入りの服を着ているのがいいのかなと思います。
バービー:柳澤さんのフワーッて広がるシルエットのスカートはめちゃめちゃご機嫌になれそうですよね。
柳沢:動くたびに動作感があって気分が上がります。スカートは花火の柄になっていて、これからホリデーシーズンに向けて、パーティやイベントなどの人に会えた喜びだったりとかキラキラした雰囲気を表したデザインのスカートなんです。
MC:各ステージで活躍されている登壇者の皆さんは、きっと人生で失敗なんてないんだろうなと思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、深川さんは、先日の映画の完成披露の舞台挨拶で青海駅と青梅駅を間違えて仕事の現場に2時間遅刻してしまったっていう「詰んだ」エピソードをお話になってましたよね。
深川:詰みました。「そんなことあるんですか?」って井浦さんにも疑われたんですけど、本当なんですよ。青海駅と青梅駅の駅は遠いです。電車で頑張っても2時間かかっちゃうんです。
MC:お仕事の失敗ってどうやって自分でケアされるんですか?
深川:向き合って解決する時はもうとことん悩んで落ちて答えを出すっていうのが大事かなって思ってるんですけど、考えてもどうにもならないことは友達とご飯行ってたたわいない話をしたり、美味しいご飯食べると結構リセットされることが多いです。話を聞いてもらうって結構大きいですよね。バービーさんも話を聞いてもらう方がいらっしゃいますか?
バービー:めちゃめちゃいますよ!本当に愚痴だけ聞いてもらうような友達とか、節操ない悪口ばっかり言う友達とか、ゴシップのURL 送り合うだけの友達まで(笑)!モヤモヤは友達と共有して笑っておさらばできるようにしています。柳澤さんはブランドの代表として詰んだなと思ったことってあります?
柳澤:詰んだことはいっぱいあります(笑)。先ほどみたいな行き先の間違いとかも本当にやってしまったことがあって。出張に行くフライトに乗れなくて、大きいミーティングを飛ばしてしまいました。「飛行機飛んじゃったし、もうしょうがないかな」って、落ち込むだけ落ち込んだら、あとはもうポジティブに切り替えるしかない。
MC:皆さんお一人ずつ、最後にメッセージをお願いします。
柳澤:ケイトスペードは今年メンタルヘルスを中心にした女性のエンパワーメントの活動をして今年で10年になります。10 年目を迎えて日本でももっともっとメンタルヘルスのことだったり、自分自身が「辛いよ!」ということを気軽にお話できるようなプラットフォームを作っていきたいと思ってますので、今後も皆さんと一緒にそういう対話をしていきたいなと思っています。
バービー:映画の最後の方に「恥かいたって死にやしない」というセリフがあると思うんですけど、そこがすごく大好きで!恥ずかしいことしちゃったって死にやしないんだって思ったら、何でもできるかなって。そういうところがすごく素敵な作品だったなと思います。
深川:今SNSなどもどんどん発達して、いろいろな人の投稿が目に入って人と自分を比べざるをえないような状況が多いと思うんです。だけど映画の中の安希子とササポンみたいに、失敗しても自分を責めるんじゃなくて、そういう弱いところや失敗も「そのままでいいんだよ」って肯定してくれるような映画になってると思うので。もし皆さんがこれから「詰んでしまった!」と思っちゃった時に、ササポンの劇中の言葉を一つ一つ思い出してもらえたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。
About ケイト・スペード ニューヨーク
色鮮やかで遊び心のあるデザインで、前向きなメッセージを発信してきた「ケイト・スペード ニューヨーク。 同社の「喜びが人生を彩る」という理念は、商品だけでなく社会貢献活動にも表れています。ルワンダで取り組む、現地の女性のエンパワーメントを目的としたプロジェクト「オンパーパス」は今年で10年目。今後さらに世界中の女性たちの活躍を応援するため、土台となるメンタルヘルスの支援を強化していきます。
【映画情報】
『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』
11/3(金)全国公開
まさかの実話!! 崖っぷち元アイドルアラサー・安希子と 56歳サラリーマン・ササポンの共同生活!?
元アイドルの主人公・安希子(深川麻衣)は仕事なし! 男なし! 残高10万円! の人生に詰んだどん底アラサー。 ひょんな事から赤の他人のおっさん・ササポン (井浦新)とルームシェアすることに!?
本作の監督を務めるのは、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が国内外で高評価を受け、 現在、ファッションブランドPRとの二足の草鞋を履きこなす新鋭の監督・穐山茉由。
<出演>
深川麻衣 松浦りょう 柳ゆり菜 猪塚健太 三宅亮輔 森高愛 河井青葉 柳憂怜 井浦新
原作:大木亜希子『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社刊)
主題歌::ねぐせ。 「サンデイモーニング」音楽: Babi、脚本:坪田文、監督: 穐山茉由
©2023 映画 「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」製作委員会
公式HP: tsundoru-movie.jp
公式 Twitter/Instagram: @tsundoru_movie
取材/佐藤かな子 構成/永吉徳子(CLASSY.ONLINE編集室)