働き方がますます多様になってきている昨今ですが、CLASSY.世代である20代後半は、学生生活を経て仕事に就き、そろそろ仕事にも慣れてきた、そんなタイミングの人が多いのではないでしょうか。その一方、ティーンエイジに「アイドル」という職業をスタートさせ、一区切りをつけて、新たな第一歩を踏み出そうとしている同世代の元アイドルたちがいます。アイドルは特別な職業ではあるけれど、この一億総発信者時代、昔に比べると身近さもある、そんな元「アイドル」たちは、これからあなたの同僚にも仕事相手にもなりえる存在。そんな彼女たちの一人の女性としての選択と決断をCLASSY.世代のキャリアのあり方の一つとして、探っていく連載がスタートしました。お話を伺ったのは、ハロー!プロジェクトによるアイドルグループ「アンジュルム」を卒業し、新たな目標に向けて歩き始めた竹内朱莉さん。
卒業して以来、“人生の夏休み”のような、ゆったりとした時間を過ごしつつ書道家として様々な構想に夢を膨らませているという竹内さんに、思い描く「未来予想図」を伺いました。
「誰も挑戦していない斬新な作品をイラスト×書道で創りたい」
−−4月に開催された初の個展は大成功だったそうですが、以前から計画されていたのですか?
小学校低学年の頃から習い事のひとつとして書道をやっていたので、字には自信があったんですけど、お仕事でも字を書かせてもらうことが少しずつ増えてきて、漠然と「いつか個展とか開いてみたいな」と思うようになりました。初めての個展は準備が本当に大変でした(笑)。ちょうど春ツアーのリハーサルや新曲の練習、卒業関連の準備と重なっていたこともあり、オフの日も一日中スタジオに籠って、ひたすら書いていました。今後は単に書を見せるだけでなく、例えばイラストと書を組み合わせてアート性の高いものを創るとか、今まで誰も挑戦したことがないような斬新な作品を披露できたらいいなと思っています。
−−絵もお得意なんですね⁉
いえ…私、絵はすごく苦手なんです(笑)。けど、コロナに感染して喉の痛みに苦しまされていたとき無性に絵が描きたくなって。結果、なかなかいいアートが仕上がったんです!それがきっかけで、イラストと書を組み合わせることを思いつきました。極限の状態にならないとインスピレーションが湧かないのか、最近はなかなか進んでいないのですが(笑)、完成したら凄いものになりそうな予感がしています。
仕事がひと段落するたびに旅に出て、自分の時間をゆっくり楽しみような10年後を
−−書道家として目指しているゴールは?
いつか海外で個展を開いたり、世界に向けて日本の書道文化を発信できたらいいですね。海外の方って、漢字そのものをすごくクールなものとして捉えている方が多いと思うんです。なので書道のカッコよさをもっと多くの人に伝えたいです。それから、私の世代で書道に興味がある人って少ないので、そういう方たちにもっとカジュアルに受け取ってもらえるようになったらいいなと。堅苦しいものじゃなくて、現代的な感じで魅力を伝えたいですね。
−−プライベートでは10年後どうなっていたいですか?
20代で様々なことに挑戦して、色んなものを吸収したら、30代ではもう少し余裕のある働き方をしたいです。例えば仕事がひと段落するたびに旅に出て、自分の時間をゆっくりと楽しむような。そのためにも20代はしっかり頑張らなきゃですね!
竹内朱莉 たけうち あかり
1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。ニックネームは「タケちゃん」。アンジュルム(旧スマイレージ)の2期メンバーとして2011年グループに加入、2019年からはリーダーを務める。安定感のある歌唱力とパワフルなダンスが武器の実力派。2023年6月21日をもってアンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業。ソロ写真集『roundabout』(オデッセー出版/ワニブックス)が好評発売中。
【問合せ先】
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005 / フォーティーン ショールーム 03-5772-1304 / プリュイ トウキョウ 03-6450-5777 / ル ブーケ 03-6421-2603
撮影/木村 敦 ヘアメーク/久保フユミ(ROI) スタイリング/山本有紀 取材/伊藤綾香 構成/永吉徳子(CLASSY.ONLINE編集室)