働き方がますます多様になってきている昨今ですが、CLASSY.世代である20代後半は、学生生活を経て仕事に就き、そろそろ仕事にも慣れてきた、そんなタイミングの人が多いのではないでしょうか。その一方、ティーンエイジに「アイドル」という職業をスタートさせ、一区切りをつけて、新たな第一歩を踏み出そうとしている同世代の元アイドルたちがいます。アイドルは特別な職業ではあるけれど、この一億総発信者時代、昔に比べると身近さもある、そんな元「アイドル」たちは、これからあなたの同僚にも仕事相手にもなりえる存在。そんな彼女たちの一人の女性としての選択と決断をCLASSY.世代のキャリアのあり方の一つとして、探っていく連載がスタートしました。
お話を伺ったのは、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」を卒業し、新たな目標に向けて歩き始めた竹内朱莉さん。インタビュー第二弾では、次なるステージに“書道”を選んだことに迷いはなかったのか伺いました。
「いざ抜けてみたら『なんでもできる』とワクワクした気持ちに」
−−次なる活躍の場として「書道」を選ばれた竹内さん。迷いはなかったですか?
長く続けてきたことを捨てて新しいことを始めるのは、正直怖いし不安もあります。私の人生、アイドルしかやったことがなかったので(笑)。本当に大丈夫かな…って何度も思いましたが、いざグループを抜けてみると「あ、今から何でもできる」ってすごくワクワクした気持ちになったんです。アイドルの世界にいるときは自分の固定観念に縛られていて、小さい世界でしか物事を考えられていなかったんだなって。それに、アイドルをやっていると25歳ってすごく年上扱いをされるんですけど、普通に考えたら25歳って人生まだまだこれからじゃないですか。だから仮に失敗したら、また別のことに挑戦すればいいと、楽に考えられるようになりました。書道は大好きだし、挑戦したいこともあるので、今はすごく前向きな気持ちです。
−−つんくさんからは何か言葉をかけられましたか?
つんくさんも昔、書道をされていたことがあるそうで「すごく難しいのはよく分かるから、本当に頑張ってね!心から応援しているよ」と言ってくださいました。しばらくお仕事でもご一緒させていただく機会がなくて、連絡もできていなかったんですけど、アンジュルムを卒業すること、そして書道家に転身することを報告したメールをきっかけにちょくちょく連絡を取らせていただくようになって。昔に戻ったような感じがしてすごく嬉しいです。
「卒業した今は『人生の夏休み』。京都に旅行したり、いい刺激をもらえました」
−−書道家として、早速忙しい毎日を過ごされている?
先日、初の個展を開催させていただいて。その準備は本当に大変だったのですが、今は「人生の夏休み」という感じでプライベートで今までなかなか出来なかったことを楽しんでいます。先日も初めて自分で新幹線のチケットを手配して、京都旅行に行ったんです。旅行中もお茶屋さんに飾ってある掛け軸の書が気になったりして、仕事のことを全く考えないということはないですけど(笑)、いい刺激をもらえたので、創作に行き詰まったら旅行をするのがいい解決策かもと思いました。それに最近はお城にも興味が湧いてきて。松本城とか熊本城とか、各地のお城を巡ってみたいです。新幹線のチケット手配はクリアできたので、次は飛行機チケットに挑戦します!
竹内朱莉 たけうち あかり
1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。ニックネームは「タケちゃん」。アンジュルム(旧スマイレージ)の2期メンバーとして2011年グループに加入、2019年からはリーダーを務める。安定感のある歌唱力とパワフルなダンスが武器の実力派。2023年6月21日をもってアンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業。ソロ写真集『roundabout』(オデッセー出版/ワニブックス)が好評発売中。
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撮影/木村 敦 ヘアメーク/久保フユミ(ROI) スタイリング/山本有紀 取材/伊藤綾香 構成/永吉徳子(CLASSY.ONLINE編集室)