“強くてミステリアスで時にキュート”。本人は憧れのキャラクター、漫画「チェンソーマン」のマキマさんをそう評しますが、私たち編集部から見ると紘菜ちゃんはまさにそんな感じ。見た目も中身も強くてカッコいい、そして可愛い彼女の素顔をお届けします。
表紙になることは、JJ時代からの目標でした
俳優業の傍ら2016年にJJに初登場して以来、表紙になることは目標のひとつでした。JJの経験を経てCLASSY.に移り、CLASSY.でも毎月ファッションページに出演するようになり…そして今回念願の表紙のお話をいただいて。目標を達成できたうれしさの一方で、自分がカバーになるということがあまり想像できませんでした。実際の表紙撮影でも途中までは実感が湧かなかったんです。でも撮影の中盤でフォトグラファーの伊藤さんが、CLASSY.のロゴを入れてレイアウトしてくれたときにようやく、「これがカバーになるんだ」と実感。普段の撮影でも1カット目は少し緊張するのですが、表紙撮影もいつもと同じその感覚で緊張感を持ちつつも変に力みすぎずにいられたのはよかったと思います。CLASSY.にはJJ時代からお世話になっているスタッフの方々も沢山いるので、成長した姿を見せることができ、恩返しができたのが本当にうれしかった!今はコンビニや書店に行くと、「この棚に私の表紙が並ぶのか…」と思ってドキドキしています(笑)。
普段から完全にパンツ派。肌見せもカッコよくが気分
ブルー×ブラックのミニマル配色も、ショーパンをカッコよく導く秘訣。シャツ¥23,100 ショートパンツ¥20,900(ともにロエフ/ユナイテッドアローズ 原宿本店)ブラウス¥17,600(セテンス)ピアス¥58,300(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)ラピスラズリリング¥231,000(マリハ)
これから5年後、10年後どうなっていたいのか―考えて仕事するように
17歳でデビューして、ありがたいことにすぐにお芝居の現場に入りましたが、デビューする前は、元々俳優になれると思っていなかったし、自分が出る側になる心構えもなくて、仕事を始めた当初は「今日は何もできなかったな…」と落ち込む日もたくさんありました。でも手探りでも頑張っていれば、絶対に報われるはず、とがむしゃらに経験を積みました。お芝居に向き合う姿勢が変わったのは20代前半の頃。「5年後、10年後はどうなっていたいの?」と聞かれたときに、夢と目標を持っているはずなのに、何も答えられなかったんです。直近のことで精一杯だった自分に気がついて、どんな人間になりたいのか、なぜお芝居をやりたいのかを、改めて考え始めました。
将来の目標を叶えるためには、常に新しいことに挑戦して︑進化し続けないといけない︑と意識し始めたのもこの頃。デビュー当時は、求められた通りに演じることが全てだと思っていましたが、経験を積んだ今は現場で自分の意見を伝えられるようになりました。納得できなかったら「もう1回やらせてください」と申し出たり、求められたことに違和感を感じたらどうして違和感を感じたのか伝えるようにしたり。最終的な結論はもちろん監督に委ねますが、伝えないで後悔するのは嫌なので、自分の考えを周りに伝える努力は惜しまないようにしています。正直に言うと、今までに「この仕事に向いてないのかも」とか「辞めよう」という考えがよぎることもありました。辞めるタイミングもたくさんあったと思うけれど、そのたびに「もう一度だけやってみよう」と諦めずに進んでこられたのは、この仕事が好きだったから。今は「この仕事が好き」と胸を張って心から言えるし、求められる限りはお芝居を続けていきたいです。
大人になった今だからこそ纏いたいハートジュエリー
ネックレス[ロング]¥1,859,000 ネックレス[ショート]¥462,000 ブレスレット¥1,419,000 リング[右手]¥1,133,000 リング[左手]¥836,000 イヤリング¥979,000(すべてフレッド/フレッド カスタマーサービス)デニムジャケット¥39,600 タンクトップ¥7,700(ともにハイク/ボウルズ)
天才肌ではないから、準備して現場に臨むことが私の責任
俳優としてもモデルとしても、年齢を重ねる中で求められるものが変わっていくのを感じています。この仕事を長く続けるためには努力し続けることが必要不可欠なので、独学でお芝居の勉強も続けています。
ハリウッドスターが大学で演技法を学んでいるように、ちゃんとメソッドを習得したくて、有名なハリウッドの演劇コーチの本や、そのコーチが行った大学の演技レッスンをまとめた書籍を読むようにしています。私は天才肌ではないので、努力しないと結果が出ないし、ちゃんと努力し続けたい。いかに役と誠実に向き合い、考え抜いてきたか、監督やスタッフさんには一瞬で見抜かれるし、お芝居に反映されるもの。きちんと努力と準備をして役に臨むことが私の責任だと思っています。
キャリアや経験を積んだ今は、みんなが考える合格ラインに届くのは当たり前。どうやったら200点をとりに行けるか、周りの期待値を超えられるかを意識して、仕事に向き合っています。
凛とした大人に近づける、ハンサムなジャンプスーツ
ジャンプスーツ¥33,000(マチュアード/ステュディオス カスタマーサポート)ネックレス¥415,800〈ウノアエレ〉ピアス¥8,800〈ワンエーアールバイウノアエレ〉(ともにウノアエレ ジャパン)スモーキークォーツリング¥63,800(マリハ)サンダル¥17,600(ル タロン グリーズ/ル タロン グリーズ ルミネ新宿店)
カッコいい女性を演じることが多いけれど、実は可愛いモノが好きなんです
役では若手女社長やキャリアウーマン、しっかり者の主婦などカッコいい女性を演じることが多いのですが、実際の私は末っ子タイプ。姉がいて、いとこの中でも一番年下なので甘えん坊な部分があります。29歳で恥ずかしいけれど(笑)、家族には「○○して〜」と甘えがち。可愛いキャラクターも大好きで、現場で使うポーチや携帯ケースのステッカーはキャラもの。好きなのは、スヌーピーのファーロンとトムとジェリーのタフィー。ぬいぐるみも集めがちで、先日もドラマの劇中で使用した八景島シーパラダイスのシロクマのぬいぐるみをいただきました。憧れのファッションアイコンは、ブリジット・バルドー。パリっぽいコーディネートも好きで、衿付きニットやふんわり袖などの甘トップスもよく着ます。最近のお気に入りブランドは、CLANEとUJOH。身長と顔立ち的に全身甘いスタイルはしっくりこなくて、どこかにカッコよさやカジュアルさをMIXするのが定番。これまでカッコいい役柄ばかりだったのですが、U-NEXTで7月20日(木)〜配信されるドラマ「賭けからはじまるサヨナラの恋」では、本格的なラブコメに主演として初挑戦しています。今までとは違うかなり振り切ったお芝居に挑戦しているのでぜひ、チェックしていただきたいです。
ふんわりチュールもクリーンな白シャツで大人にシフト
シャツ[参考価格]¥28,600〈Frankie Shop〉パンプス[参考価格]¥102,500〈Piferi〉(ともにファーフェッチ カスタマーサービス)チュールスカート¥33,000(ビリティス・ディセッタン/ビリティス)
猫たちの寝息を聞きながらゴロンとしている時間が何より幸せ
ロシアンブルーの男のコ・アル(5歳)とラグドールの男のコ・ベンジャミン(10カ月)と暮らしています。寝るときもずっと一緒で、アルは足元とか胸の上に乗ってきたり、ベンは顔周りとか背中にくっついてきたり。寄り添ってくれるのがめちゃくちゃ可愛くて、寝息が聞こえるくらい至近距離で寝ています。今回のベンとの初共演は、本当に心待ちにしていました。昨日のドラマの撮影現場でも「明日、うちの猫と撮影なんですよ」といろんなスタッフさんに自慢していたほど(笑)。撮影前、ベンはシャンプー、トリートメント、爪切り、耳掃除のフルコースで、万全にケア。撮影中もずっと可愛かったし、こんな機会めったにないので、今日の写真は絶対、家に飾ります。370枚くらいの全データもいただいて、本当に幸せです。おうち時間に漫画は欠かせなくて、少年漫画も少女漫画も好き。リラックスにもなるから、休みの日は漫画を大量に読んだりします。今、ハマっているキャラは、『チェンソーマン』のマキマさん。強くてミステリアスで、登場人物全員を魅了する私の理想的なキャラクターで、一時期携帯の待ち受けにしていました。映像作品と違って、登場人物の声や話し方を勝手に想像できる余白があるところも漫画の魅力。そのぶん感情移入して、めっちゃくちゃ泣きます。人生で一番泣いた漫画は『女王の花』。次の日まで引きずるくらい泣きました。私の中で殿堂入りは『シックス ハーフ』。漫画愛が止まりませんが(笑)、私にとって漫画は、非日常の世界に連れて行ってくれるだけでなく、「こういう役やってみたいな」という原動力にもなってくれる存在です。
タンクトップ¥7,150(プラージュ/プラージュ 代官山店)パンツ¥46,200(ニードバイへリテージ/ゲストリスト)
寝るときも一緒♡甘えん坊な2匹の愛猫に癒されっぱなしの毎日
ベンジャミンくんの撮影中、「ちょっと入りま~す」と毛並みを整えたり、じっくりとモニターをチェックしていた紘菜ちゃん。見事なステージママぶりを発揮してくれました。
山崎紘菜のHistory
撮影/金谷章平 モデル/山崎紘菜、ベンジャミンくん ヘアメーク/森野友香子〈Perle Management〉スタイリング/乾 千恵 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc