堀田茜が「30歳になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載6回目。この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!
打たれ弱くて、自己肯定感が低めな世代…どうすれば自分に自信が持てますか?
今回のゲストは...バービーさん
【今月の茜のモヤモヤ案件】
私を含め、周りの30代の自己肯定感が総じて低い気がします。そして、「私、自己肯定感高いです!」と言えない空気も感じます…。バービーさんのように自己肯定感が高く、堂々と発信できる強さはどうすれば身につきますか?自己肯定感を高めたい…!!
30代、何事も思い切れる最後の年代かもしれないからスパークしてみて(バービー)
茜:これまでしてきた失敗はどんなことがありましたか?
バービー:20代のころはそれはもう仕事でもプライベートでもあらゆる失敗や恥ずかしいことをしましたよ。何者にもなれていない、モテない、でも根拠のない自信はあるから何か成し遂げたい。その「成し遂げたい」欲が高い目標や理想を掲げて、そうなれなくて、勝手に打ちのめされて自暴自棄になっていました。すごい量のお酒とタバコを摂取していて、いつ死んでもおかしくないような生活。毎月風邪もひいていたし、二日酔いがひどくて現場でお酒臭いこともたくさんありました。
茜:先程も「今日二日酔いで…」とおっしゃってたのがあまりに素で、そういうところも素敵だなと思ってしまいました(笑)。
バービー:すみません今でもそうですね。でもそういうことを繰り返して、思い切ってスパークしていくと、ここまでならやってみても傷つかないなとか、この方法なら自分もできるなとか、正攻法ができてきますよね。その積み重ねで自分らしさができていく。
茜:スパークとは〝全力でやりきる〞という意味で合っていますか?
バービー:合ってます(笑)。
茜:そういうスパークの失敗と成功を繰り返したことも、自己肯定感の高さにつながっているのでしょうか?
バービー:スパークを続けると自力で生きていく術が整っていく感覚があるし、仕事がなくなっても食べていけるだろうという算段も立てられる。今の仕事がなくなったらアルバイトしたっていい、そのバイトはこれをしよう、いくらためたら投資にまわして、とかね…。
茜:そこまで考えるんですか!でもそう考えられるからこそ、今のバービーさんの軸の強さがあるんですよね。
バービー:北海道の田舎で育ったんですけど、あの田舎で生きてこられたんだからどこでも生きていける、という育ちの環境もありますけどね。
茜:自己肯定感が高い人のことをどうしても〝あの人は心が強いから〞と、ずっとそうであったかのように見てしまいがちですが、失敗などの経験があるからこそ自己肯定感が高まると思いますし、何も持たない自分だったから何かを失う覚悟もあるということですよね。努力となにくそ根性ありきなんだなと思いました。私も失敗を恐れず、仕事や恋愛など何もかも、スパークしていきたいと思います!!
バービー:そうですね、ぜひスパークしてください!
\茜の取材ノート/
バービーさんのお話を聞いていると失敗が怖くなくなりますし、失敗はむしろ成功への糧になるものだと思いました。そう考えられる人が〝自己肯定感が高い〞というのかもしれないですね。体裁を気にしてカッコつけるから失敗したときに落ち込む。「やりたいと思ったからやった!」と思い切る日々にしていきたいです。何を思い切るかは未定ですが(笑)。言葉に説得力があって、生き生きとしていて、楽しい気持ちにさせてくれる方でした。
お笑い芸人/バービーさん
1984年、北海道生まれ。2007年にお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TV出演の他、動画やラジオ配信、北海道・栗山町の地方共創、PEACH JOHNとのコラボランジェリー開発の継続など多岐にわたって活動。YouTube「バービーちゃんねる」、TBSラジオ「Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所」配信中。
堀田茜さん、バービーさんともに衣装は私物です
撮影/杉本大希 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc