堀田茜さん&バービーさんモヤモヤ対談「打たれ弱くて、自己肯定感が低めな世代…どうすれば自分に自信が持てますか?」
堀田茜が「30歳になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載6回目。この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!
打たれ弱くて、自己肯定感が低めな世代…どうすれば自分に自信が持てますか?
今回のゲストは...バービーさん
【今月の茜のモヤモヤ案件】
私を含め、周りの30代の自己肯定感が総じて低い気がします。そして、「私、自己肯定感高いです!」と言えない空気も感じます…。バービーさんのように自己肯定感が高く、堂々と発信できる強さはどうすれば身につきますか?自己肯定感を高めたい…!!
「なにくそ根性で生きてきたのでピンチのときこそ血が滾るんですよ」(バービー)
茜:バービーさんが「自己肯定感が高い人」とされる記事をいくつも読みました。たびたびお仕事でご一緒していますが、バービーさんの存在感や行動力が気になっていて。今これほど「自己肯定感」という言葉が注目される時代なこともあり、直接お話をお伺いしたくてお越しいただきました。
バービー:私は自分で「自己肯定感が高いです」と言ったことはないんですよ。いろんな取材を受けていくうちに「それって自己肯定感の高さですね」と教えられることが増えて、自分でも認識していったんですよね。言われてみれば、ピンチのときこそ血が滾って行動を起こす性格なので、それを自己肯定感の高さと呼ぶならそうなんだと思います。
茜:私のまわりには自己肯定感が低い友達が多くて、話題の中に「私なんて」と自虐があるんです。私もそうなのですが…。だから自己肯定感が高い方がうらやましいと思ってしまいますし、憧れゆえの嫉妬もあります。
バービー:〝自己肯定感が低い〞と周りが言い出すと〝私は自己肯定感高い〞って言っちゃダメなのかなってなりますよね。
茜:ナルシストだと思われるんじゃないか恐怖もあるのかなと…。
バービー:私もいつ何時だって自己肯定感高いわけじゃないですけどね。落ちるときは落ちてる。
茜:もちろん〝いつでもハッピーな人だ〞とは思ってないです(笑)!!こうやって皮肉に聞こえてしまうのも辛いですね。
バービー:皮肉ととらえてないですよ(笑)。落ちるときはわざと落ちて、自分を観察して、次への糧にしようと決めてるんですよ。ピンチのときに血が滾るというのはそういうことでもあって。
自分が考えていることを書き出して可視化するとすっきりしますよね(茜)
茜:落ちてる気持ちをプラスに変換しようとする心意気も強いですね。
バービー:落ちてるときにしか見えない感情があるんですよね。私は調子がいいといけいけドンドンで繊細さに欠けて、それが嫌。とはいえ落ちてるときの繊細な自分も嫌。だから、ひとつ悩みがあったとして、調子がいいときと悪いときどちらの状態でもそれについて何を思ったかノートに書き出すんです。落ち着いたときに見返すと〝同じ人間なのにこんなに考えていることが違うんだ〞ってウケちゃう。そうするとひとつの感情だけにとらわれなくなる。
茜:私も気持ちがぐちゃぐちゃしているときはスマホのメモに今の気持ちを書き出すので、同じような経験があります。書いただけですっきりすることもありますし、後から見返して「私こんなこと考えてたんだ!」と笑える発見があるときも。
バービー:それが自己分析や自己実現に役立つと思えば、落ちてる気持ちも悪くないですよね。
茜:そうですね。バービーさんが自分の意見を明確に言えるのは、そういうふうに自己分析と自己理解を深める作業をしているからでしょうか?
バービー:そうかもしれない。色々書き出すと、その中からわくわくすることも見つけられるし、これは見栄や体裁のために言っていることじゃないかとか、その見栄を夢として語ろうとしているんじゃないかとか、嘘の自分も見えてくるんですよ。そういう自分と分けられるのも書き出すことのいいところ。
茜:見栄で言っていること…あるかもしれない…。落ちるときは落ちると同じように、やるときはやる、やらないときはやらない、自分の本当の気持ちは自分で見つける、のメリハリが大事ですね。
お笑い芸人/バービーさん
1984年、北海道生まれ。2007年にお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TV出演の他、動画やラジオ配信、北海道・栗山町の地方共創、PEACH JOHNとのコラボランジェリー開発の継続など多岐にわたって活動。YouTube「バービーちゃんねる」、TBSラジオ「Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所」配信中。
堀田茜さん、バービーさんともに衣装は私物です
撮影/杉本大希 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc