堀田茜さん&加藤登紀子さんモヤモヤ対談「今後ライフステージが変わるかもしれない30代、インテリアをどう揃えるか悩みます」
堀田茜が「30歳になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きにいく連載5回目!この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず。
今後ライフステージが変わるかもしれない30代、インテリアをどう揃えるか悩みます
今回のゲストは...加藤登紀子さん
【今月の茜のモヤモヤ案件】
コロナ禍以降、暮らしやすい部屋作りを意識するようになり、これまで以上にインテリアに注目するようになりましたが30代に入った今、ライフステージの変化の可能性を思うと、どう家具を揃えればいいか迷います。ファッションよりも難しく感じるインテリア、どう考えたらいいですか?
「魅力的な部屋って、何ですか?」(茜)
茜:コロナ禍で引っ越しをしたのですが、前の住まいが狭い部屋だったんです。おうち時間が増える中で、あまりの狭さと何もない空間がすごく辛かったんですよね。大学生の頃にインテリア関係の仕事に就こうか悩んだくらいにはインテリアに興味があったのですが、コロナ禍を経てより一層その大切さを感じるようになって、熱も増しています。加藤さんの考える魅力的な部屋とはどういうものですか?
加藤:「インテリア」というと、形をととのえることと思われがちですが、本来は、その人の内面という意味合いだと思っています。暮らす人の内面が表れることで部屋は魅力的になっていく。もちろん質のよい家具は、素敵な部屋作りの力になるけれど、まず「自分は生活の中で何を大事にしているか」と立ち止まって見つめ直してはどうでしょう。茜さんは家の中で何をしている時間が好きですか?
茜:陽の光を浴びながらぼーっとしたり、本を読む時間が好きで幸せを感じます。今住んでいる家を決めるときも、陽の光がたくさん入って気持ちよく過ごせることを重視しました。
加藤:いいですね。光がきれいに入る、風通しがよい、緑を眺められる……心地よさの本質を大事にされていて、茜さんの気持ちのよい部屋が目に浮かぶようです。読書をする時に、膝の上に抱える肌触りのよいリーディング用のクッションなどがあれば、幸せを感じる時間がより膨らむかもしれませんね。
茜:あとは奮発してジャンプルーヴェのテーブルと椅子を購入しました。とても気に入っていて、そこで過ごす時間も好きなんですよね。
加藤:わっ、ジャン・プルーヴェを選ばれるとは、インテリアがお好きなのが伝わります。本当に気に入ったものは、次のモノ選びの基準になりますから、奮発した甲斐がありましたね!今度はテーブルに相応しい照明を探してみようと、相棒を見つけていく過程も楽しむうちに、部屋は魅力的に育っていきますから。
インテリアデザイナー・エディター・ライター/加藤登紀子さん
デザインオフィスシュエット主宰。住宅・店舗・商業施設のインテリアコーディネートを行う。「住む人を幸せにするインテリア」をライフワークとし、国内外1,100軒以上の家を訪問・取材し続けている。著書に『心をととのえるインテリア』『心をととのえる水周りのインテリア~キッチン・洗面・バスルーム』(ともに光文社)。
堀田茜さん、加藤登紀子さんともに衣装は私物です
撮影/杉本大希 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc