宮沢氷魚さん「焼肉が好きです…でも、もうカルビはきつくて(笑)」注目俳優の“パワーの源”を根掘り葉掘り!

独特の存在感でドラマに映画、舞台までさまざまな作品からのオファーが絶えない俳優・宮沢氷魚さん。最新主演映画「はざまに生きる、春」が5月26日(金)より公開され、6月には舞台「パラサイト」も開幕。日々忙しい毎日を過ごす宮沢さんが“パワーの源”にしていることとは? 食べ物に音楽、朝のルーティンまで、最近の宮沢さんについてあれこれ教えてもらいました!

どんなコンディションにも寄り添ってくれるから…自分への応援ソングはビートルズ一択!

ー元気を出したい時、必ずするこ

ー元気を出したい時、必ずすることはなんですか?

美味しいものを食べること。焼肉が好きです。29歳、まだ焼肉が好きですけど、もうカルビはきつくて(笑)。もともと牛タンが好きなのと、最近はレバーをよく食べます。数年前まで苦手だったんですけど、レバーってすごく元気になれますよね。体力もつくし。

ー次は“ご褒美フード”を聞こうと思っていたんですが、これは焼肉ですかね?

ですね(笑)。焼肉のほかだと、ちょっと元気が出ないときとか、一つの作品を終えて自分を労いたいときなんかは、成城石井や紀伊國屋みたいなちょっといいスーパーに行って、普段買わないいいお肉とかいいお刺身の盛り合わせを買います。そういうのを食べると、なんかやる気が出ますね。

ー嫌なことがあったときは失敗したとき、どうやって切り替えますか?

コメディを観ます。海外ドラマの『フレンズ』みたいなちょっとクスッと笑えるものを観て、悩みごととか嫌なことからちょっと距離を取るというか。長さもちょうどいいんです。1時間半とか2時間のコメディ映画だとちょっと長いんですけど、『フレンズ』って1話30分くらいなので。そこまで頻繁に落ち込んだり、めちゃくちゃダウナーな感じにはならないんですけど、「ちょっと今日は悔しかったな」とか「もっとよくできたはずだな」みたいなことは、よくあるので、気分の切り替えにしています。

ーこれを聴いたら元気になれる、という自分への応援ソングはありますか?

ビートルズが好きなので、ビートルズを聴くと元気になれます。ビートルズの楽曲って幅が広いじゃないですか。だから、どの自分のコンディションにも合う曲が見つかるんです。穏やかな気持ちになりたいときは「サムシング」や「ブラックバード」を聴いて、元気を出したいときには「デイ・トリッパー」みたいなちょっとアップテンポの曲を聴いたりとか。

朝、家を出る2時間前には起きていたい! こだわりのモーニングルーティンとは?

ーでは、今宮沢さんが“推してい

ーでは、今宮沢さんが“推していること”を教えてください。

毎朝コーヒーを飲むんですけど、最近は時間が許す限りハンドドリップでコーヒーを淹れるようにしています。ちょっとずつお湯を注いでコーヒーを淹れるんですけど、味もいいし、時間をかけてすることで気持ちも穏やかになるんですよね。

ー前回のインタビューで朝はすごく早起きだとおっしゃっていましたが、今も変わらず早起きですか?

はい。現場があるときはできれば家を出る2時間前には起きたい。ゆっくり目を覚まします。これから舞台が控えてるんですが、舞台の場合はもっと早く起きる気がします。本番の日は、劇場に行く前に自分のセリフを2周、復習してから向かいたいんです。台本を持って、家の中をぐるぐる歩き回りながらセリフをひと通り声に出して。それからもう1回頭に戻って2周目を言って、それから家を出たいんです。

ー加えて、コーヒーをゆっくり飲む時間も必要だから…

はい、それも入れると2時間以上ほしいなって。起きたらまずコーヒーを入れて、その後目が覚めたらセリフをおさらいして。まだ稽古に入っていないからわからない部分もあるんですが(※取材は4月に実施)、おそらく3時間くらいの舞台になるはずで、僕が8割くらい舞台に出ているんですよ。なので、セリフの量もかなり多いだろうから…1時間くらいで1周できると思うんですけど、そうすると2時間必要なんですよね。

ーそれでもコーヒーを飲む時間は欠かせない?

はい。1時間は使いたいです。なのでトータルで最低3時間くらいはかかるかなって。逆算して考えると、もっと早起きになるかもしれないです。

余裕のある大人を目指したい! 鈴木亮平さんの心の広さに憧れるけれど…

ー今、29歳。どんな大人になり

ー今、29歳。どんな大人になりたいかという理想も、パワーの源になるんじゃないかと思いますが、宮沢さんが憧れる大人はどんな人で、どんな大人になっていきたいですか?

余裕がある人になりたいです。時間の使い方が上手い人に憧れます。いろんな経験をすればするほど余裕って生まれてくると思うんです。ちょっとしたことでは動じない人に憧れます。あとは周囲から助けを求められた時に、さらっと助けられたり、必要な言葉をかけられる人になりたいんですけど、なかなか難しくて…。まだまだ遠いし、余裕もないなって思います。でも、30代が終わるまでと考えればあと10年あるので。焦らずゆっくり進んでいこうと思います。

ー具体的に、余裕があって素敵だなと憧れる先輩はいますか?

鈴木亮平さんは心の大きさがすごくて、余裕があるなって思って憧れるんですけど…亮平さんはすごく忙しいから、僕はあそこまで忙しいのは難しそうだなって(笑)。亮平さんは多分、常に動いてるほうが合っているタイプなんだと思うんですけど、僕はずっと動いてはいられない。動いたら休んで、また動いて、休んで、っていうほうが自分に合ってるんです。まだロールモデルを見つけられていないので、僕がその第1号になれるように頑張ります。

ネガティブな意見にも「ありがとう」と思えるようになった…年齢を重ねて変化したこと

ー自分ではない何か、に化けるこ

ー自分ではない何か、に化けることが求められる演技のお仕事。宮沢さん自身が演技の仕事に向かう活力の根源は、どこにありますか?

作品を作っていく過程は、役者だけじゃなく関わっているスタッフさんみんながすごく大変だと思うんです。でもいざ、「はざまに生きる、春」のように無事公開目前まで来て、いざ世に作品が出た時に、すごく達成感を感じるし、自分たちが背負ってきた作品がたくさんの人に届くのを目の当たりにすると、やっててよかったなって感じます。何かを残せている、という事実と、それを感じ取ってくれる皆様がいてくれることが僕の活力になっていると思います。

ー最近は、SNSなどで作品に対する感想を発信する人も多いですが、ネガティブな意見だったとしても、活力になるタイプですか?

最近やっと、そういうふうに思えるようになりました。最初は、みんなに好かれたかったし、いいコメントしか見たくなかったんです。でもいろいろと経験を重ねる中で、全員に好かれるのは無理で、自分が本当に信じているものや大事にしたいものを貫き通すことのほうが重要だと思いました。それについてきてくれる、っていうと大袈裟かもしれないですけれど、自分が信じるものに対して評価してくれる人がいる限り、やっていける気がします。そもそも悪いコメントや意見も、結局観てくれてるってことで。ネガティブな意見を言われても、それは観てくれてのことだから、「ありがとう」って思うようになりました。

ー若い頃とは作品に向き合うスタンスが変わってきましたか?

当時は本当に1本1本が勝負で、いい評価がもらえなかったら次はないみたいなそういう時期だったんです。今でもたいして変わらなくて、1本1本勝負だと思っているけれど、でもネガティブな評価を気にしている自分がバカバカしいなって思うようになりました。時間の無駄だし、書かれていることってあながち間違ってもいないんですよ。「そういう見方もあるよね」って考えられるようになったし、たとえ批判だったとしても「そういうふうに感じるんだ」と思えるようになりました。観てもないのにボロクソに言われると理不尽だなって思いますけど、観てくださった上でされる批判はちゃんと理由があるものだし、そういう理解の仕方もあるんだなって勉強になったりもするんですよね。

映画「はざまに生きる、春」
5月26日(金)全国ロードショー

映画コンテスト“感動シネマアワード”にて大賞を受賞した作品が待望の映画化! 出版社で雑誌編集者として働く小向春(小西桜子)は、仕事も恋もうまくいかない日々を送っていた。ある日、春は取材で、「青い絵しか描かない」ことで有名な画家・屋内透(宮沢氷魚)と出会う。思ったことをストレートに口にし、感情を隠すことなくうそがつけない屋内に、戸惑いながらも惹かれていく春。屋内が持つその純粋さは「発達障がい」の特性でもあったーー空気ばかり読み続けてきた彼女が、“うそがつけない彼”と恋をし、はざまを飛び越え春へと踏み出す姿を描く純愛物語。

公式サイト:https://hazama.lespros.co.jp/

撮影/田形千紘 ヘアメーク/吉田太郎(W) スタイリング/庄 将司 取材・構成/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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表紙モデル:山本美月

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