俳優・一ノ瀬颯さん「犬っぽい自分とは正反対の『猫系男子』を演じるのが難しくも楽しい」!?

現在、毎週火曜24時58分放送のTBSドラマストリーム『私がヒモを飼うなんて』で、年下の猫系“ヒモ男子”竹之内宗一を演じている一ノ瀬颯さん。ドラマの見どころや役づくりについてお伺いしました。

――『私がヒモを飼うなんて』で

――『私がヒモを飼うなんて』では、井桁弘恵さん演じる主人公の蒼井スミレが惹かれるミステリアスなヒモ男子、竹之内宗一を演じています。“ヒモ”という役柄を聞いた時の率直な感想はいかがでしたか?
“ヒモ”って言葉自体は知っているけれど実際に周りにいるか、というとなかなかいないですよね…!宗一役にお声がけいただいた時、嬉しい気持ちと同時に、はじめてのヒモ男子役を一体どうやって演じようか…?と考えました。ヒモというと一般的にはだらしなくて、あまりポジティブではないイメージだけれど、宗一はどうなんだろう?と。演じる機会のあまりない、珍しい役柄だけに自分なりの「新しいヒモ像」を作るチャンスだなと思いました。

――役づくりで工夫されたことはありますか?
今回演じる宗一は、ヒモであることに加えて「猫っぽい」ところがあるキャラクター。ちなみに僕はプライベートではどちらかというと犬っぽいね、と言われることが多くて、自分とはわりと逆だなと。演技をするにあたって、監督からは「猫の生態や動きを研究して」と言われました(笑)。例えば、気が向いた時にふわっと寄ってきたり、近づいたと思ったら離れていったり…。掴みどころのない気まぐれな感じ、ミステリアスな存在感が宗一の魅力のひとつだと思うので、そういう一面をうまく表現できたらいいなと思っています。

――一ノ瀬さんから見た、ヒモ男

――一ノ瀬さんから見た、ヒモ男子「竹之内宗一」の魅力とは何でしょう?
“ヒモ”っていう単語だけ聞くと、女性に一方的に依存しているダメンズな印象ですが、宗一はヒモといってもそこまで自立していないわけではなくて、自分の考えもわりとしっかり持っているんですよね。料理もできたり、メリット多めのヒモ、みたいな(笑)。あとこれは主人公のスミレに対してもそうなんですけれど、相手の懐にいつの間にかスッと入るコミュニケーション能力の高さがある。男性としての色気もあるし、そういう点は同性の自分から見ても、魅力的だなと思いますね。

――コミュニケーション力の高さでいうと、一ノ瀬さんご自身も今回CLASSY.ではじめての撮影、かつスタッフがほぼ全員女性という状況でしたが、あっという間に溶け込まれていたように感じました。
それは、皆さんが受け入れてくれたからかと…!でも大学に入学したばかりの頃、まだ友達が誰もいなかったのでオリエンテーションとか一人で淡々と受けていたんですが、のちに友達になった人から「あの時はクールで話しかけにくいオーラが出ていた」と言われて(笑)。自分では全くそんなつもりはなく、どちらかというと色々な人と仲良くしたいタイプ。話しかけにくいイメージは払拭したいなと思って、それからドラマや今日みたいな初めての撮影の場では、共演者の方やスタッフさん達にできるだけ自分から話しかけるようにしています。その方が早く仲良くなれるし、居心地の良い空間を作れるかなって。でも、実はすごく緊張しいな性格なんですけど…(笑)

――ヒロインの井桁弘恵さん演じ

――ヒロインの井桁弘恵さん演じる「蒼井スミレ」は、優しすぎるあまりダメな男に引っかかりがち。一ノ瀬さんはこういう女性をどう思いますか?
僕としては理解できないというか、「大丈夫??」って心配になってしまいますよね。もし友達や知り合いでそういう子がいたら、「やめた方がいいよ!」って説教じゃないですけど、言葉を尽くして全力で伝えます。でも結局、いくら言っても本人の答えは決まってる、っていうことも多いんですよね(笑)

――ドラマもいよいよ最終回に向

――ドラマもいよいよ最終回に向けて大詰めを迎えますね。
最後に宗一が一緒にいる相手は誰なのか、宗一は笑顔でラストを迎えられるのか。周りの登場人物の気持ちにも変化が訪れたり、ストーリーがどんどん深くなってきて見逃せない展開になっていきます。映像や音楽が綺麗なところもこのドラマの大きな見どころ!是非、多角的に楽しんでいただけたら嬉しいです。

◆PROFILE

一ノ瀬 颯(いちのせ はやて)
1997年4月8日生まれ。東京都出身。2019年、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にて、主役のコウ/リュウソウレッド役で俳優デビュー。出演作は、ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』『テッパチ!』『Get Ready!』など。TBSドラマストリーム『私がヒモを飼うなんて』(TBS 火曜・深夜24時58分〜)に竹之内宗一役で出演。

◆TBS深夜ドラマ枠ドラマストリーム『私がヒモを飼うなんて』

ランジェリー業界を舞台に “ヒモ“のように複雑に絡み合う恋模様を描く “ビターで大人なラブストーリー”。TBSとマンガボックスが共同制作している完全オリジナル漫画「私がヒモを飼うなんて」(通称「わたヒモ」)を実写化。主人公の蒼井スミレは、デザイナーの彼氏とアパレルブランドのパタンナーの職を一度に失い、傷心のさなか「アン・リス」のランジェリーと出会い一念発起。ランジェリーデザイナーという新たな夢に向かって邁進していく。そんな中、ある雨の日に宗一と出会い惹かれていくが、彼にはある秘密があって…。主人公の蒼井スミレを演じるのはTBS連ドラ初主演となる井桁弘恵。スミレが惹かれていく年下の“ヒモ男子”竹之内宗一を一ノ瀬颯、スミレを一途に思い続ける犬系“幼馴染男子”桐谷森生を西垣匠、スミレの憧れの女性であり本作のキーパーソンとなる叶百合をトリンドル玲奈が演じる。
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/watahimo_tbs/

【衣装】カーディガン¥189,200シャツ¥95,700パンツ¥400,400シューズ¥84,700(すべてMARNI/マルニ ジャパン クライアントサービス)

撮影/須藤敬一 ヘアメーク/川村友子 スタイリング/齋藤良介 取材/塚本桃子 構成/鈴木日向(CLASSY.編集室)

Feature

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup