堀田茜さん「30歳になり妊娠出産の話題は常に気になる。役立つ知識が知りたい」【フェムケアのプロに聞いてみた】
堀田茜が30歳になり「これ知らないと恥ずかしいかも…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く新連載!この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!
【vol.1】自分のカラダとどう向き合う?
今回のゲストは...森田敦子さん
「昔から生理が重いほうで、フェムテックには興味がありました。年齢的にもまわりに妊活している友達も多くなってきて、改めて自分のカラダのことが気になるように。日本でフェムケアが認知される前から携わってきた、森田さんにぜひお話しを伺いたいです!」
フェムケアは幸せに生きるための手段。具体的な行動はまず3つのことから(森田)
茜:森田さんのそのお話を聞いたらフェムケアの重要性がもっと気になります。今もこれだけフェムテック製品が溢れていますが、具体的にはどんなことからはじめたらいいですか?
森田:製品云々よりもまず大事なことが3つあります。①自分を優先する考えを持つこと。これまで女性は人のために気配りできることが良しとされてきましたよね。自分のコーヒーカップが空でもまず他人のカップを満たすことが美学とされた。でもその生き方は疲れちゃうし他人本意。これは私の講座を受けにきてくださる生徒さんたちにまずはじめに自分を優先できないのなら今すぐこの講座から出てってくださいと言ってしまうほどです(笑)。いざというときに自分を助けられるのは自分だけ。だから、自分を一番に。
②身体の知識を持つこと。みなさん顔や髪のケアは一生懸命されていますけれど、それ以上に排泄、月経、セックス、妊娠出産など、生きるのに必要な身体の仕組みや構造について正しい知識を持って欲しいです。セミナーなどに参加するのも良いし、大勢の場に抵抗感がある人は本やwebなどで興味のあることから知識を蓄えてみてください。
その延長で③自分でケアをできるようになること。身体の正しい知識が身につけば月経に悩んだり、パートナーとのセックスに悩んだときに膣ケアが重要になると気づくはず。最初はフェムケアに恥ずかしさや抵抗を感じていた人も、恥ずかしいことではなかったんだと前向きに捉えられるようになるはずです。
茜:自分の体のことなのに卑猥とかグロテスクとか思ってしまうことってすごく悲しいことですね。
森田:そうなんです。自分の身体と向き合い、膣ケアまでできるようになると自愛が沸きますよ。前向きになれます。またパートナーとのセックスレスに悩む女性ってすごく多いですけど、自分で身体の知識を持っていれば、パートナーのせいにすることなく、どうしたらレスを解決できるのかと建設的に考え、話し合うことができますよね。セックスは行為そのもの以前に相手と分かち合うことです。自分のことを自分で理解し、伝えることで、相手とずっと仲良くいられるはず。もちろん、女性も男性の体のことを知ってあげて、思い合う努力が大切です。
妊活に悩む人も多いです。そういう人たちにもフェムケアは有効ですか?(茜)
茜:私も30歳になったので妊娠出産の話題は常に気になりますし、まわりに妊活を頑張る人も多いのですが、そこに役立つ知識があったら教えていただきたいです。
森田:妊活期間が長くなると「今日が排卵日だから!」と焦る気持ちはわかります。でも妊娠って本来、子供を作る作らないの前に、お互いのことを分かち合い、お互いの身体を知って、心地よい関係性が築き上げられた延長線上にあるものですよね。いきなりセックスしましょうじゃなくて、ちょっとハグするとか、相手の体の辛いところをマッサージするとか、心地いい時間でないと。妊娠ばかりが頭にあって緊張やストレスを感じた状態だと潤わないし、パートナーも大変。お互いのストレスをわからないと、妊活したあとにセックスレスになってしまうことも多いと聞きます。それを回避するためにも恥ずかしいとか卑猥とか思わず、自分が幸せに生きるためにフェムケアがあるのだと視点を変えて、積極的に取り入れてもらえたら嬉しいなと思います。
\茜の取材ノート/
森田さんがお話しされる言葉は全てが愛に溢れていました。第一に「自分を愛すること」。今回森田さんご自身の経験の話もあり、とても説得力のあるお話でした。少しでもこれを意識することで些細な言動が変わり、人生がうまく回りそうな、そんな気に。撮影後には、ハンドバックからご自身のブランドの商品を「まだ使ってないものだから使ってみて」と茶目っ気たっぷりに手渡ししてくださり、とてもぽかぽかした暖かい気持ちにさせてくださる方だなぁ、私もこんな女性になりたい…と思った堀田でした。
今回のゲストは…森田敦子さん
植物療法士/サンルイ・インターナッショナル代表。ライフケアブランド「ワフィト」、フェムテックブランド「アンティーム オーガニック」、フェムケアメディア「ウームラボ」を立ち上げるなど幅広く活躍。また「ルボア フィトテラピースクール」を主宰し、数多くの植物療法士を輩出している。著書に「感じるところ」(幻冬舎)他多数。Instagram:@atsuko1705
※堀田茜さん、森田敦子さんともに衣装は私物です
撮影/杉本大希 モデル/堀田 茜 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc