声優として圧倒的な人気を集めながらも、形にこだわることなく、エンターテインメントの世界で自分を表現し続ける江口拓也さん。発売したばかりのCLASSY.2023年2月号では、ますます活躍が期待される江口さんの魅力を、6つのキーワードでひもといています。
【TOPIC4】WORKS
子どもの頃から好きだった--声優の仕事の根元にあるもの
Q.声優はもちろん、アーティストとしても活動している江口さん。さまざまな仕事に携わる中で、〝声優〟という仕事の魅力はどんなところにありますか?
子どもの頃から友達とアニメや漫画の話をしていることが多くて。ちょっとオタクっぽいというか、そういうものが好きな人たちが醸し出す空気感が好きだったんですよね。だから、大人になってもその頃の気持ちを忘れないで熱く話せる人たちが周りにいることが幸せです。
あとは、子どもの頃から好きだったものに対して、プロの目線から意見を交わせることもすごく楽しいです。常にいいものを作っていこうとするチーム感が、僕はすごく好きですね。
Q.「アニメや漫画が好き」という気持ちは、いつ頃から芽生えたんでしょうか?
もともと子どもの頃からアニメや漫画・ゲームが好きで、この世界に入ったんです。でも…僕たちが学生の頃は、アニメや漫画が好きってなかなか言いづらい雰囲気があって。高校生になってもアニメ見てるの!?みたいに言われることがあったり、オタクってどちらかというと言わないほうがいいことだったり(笑)。でも、今の時代は、アニメや漫画ってクールなものだと捉えられているし、今の若い世代の人たちは好きなものは好きって言える強さを持っている。その価値観のまま、アニメや漫画を作っていってほしいし、その世代と一緒に過ごすことでどんな未来が広がっていくのか、すごく楽しみです。
最新出演作で伝えたいのは〝折れない心〟を持つ強さ
Q.アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』、待望の第3期「アーバンラマ編」が2023年1月よりスタートしますが、作品の見どころは?
第3期を迎え、物語の世界の根本に関わる重大な意思みたいなものが動き始めていきます。物語が大きく動いていくので、シリアスで緊張感のある展開が続くんですが…詳しくは、放送を楽しみにしておいてほしいです。
Q.この作品を通して伝えたいメッセージをひとつ選ぶなら、どんなことでしょうか?
〝曲げられないものは何か〟ってことですね。社会に出ると、いろんなことがあると思うんです。多くの挫折とか、乗り越えるべきハードルとか、どうがんばっても抗えない力とか(笑)。そういうことに直面した時でも、折れない心を持つというか、立ち向かっていく強さって大事だと思っていて、このアニメを通してそういう気持ちが伝わったらいいなと思いますね。
Q.ここだけの〝アフレコの裏話〟はありますか?
僕が演じるヘルパートと共に話をかき乱していくライアン役を演じるのが、榎木淳弥くんという後輩です。彼が本当に面白い人で、普段から変なんです。ライアンもめちゃくちゃ変なキャラクターなんですけど、榎木くんもめちゃくちゃ変わってる。榎木くんが演じるライアンがいい意味ですごく気持ち悪くて、「ピッタリだねぇ」って伝えました。榎木くんは「僕ってどんなふうに思われてるんですか」ってなんだか不服そうにしてましたけど、やばいやつって褒め言葉ですからね。彼の演じる遊び心が詰まったライアンに注目してもらえたらなと思います。
好評発売中のCLASSY.2023年2月号では、さらに詳しく江口拓也さんの魅力を深掘りしています。気になる方はぜひチェック!
PROFILE
Takuya Eguchi
1987年5月22日生まれ、茨城県出身。声優。「機動戦士ガンダムAGEアセム編」アセム・アスノ役、「SPY×FAMILY」ロイド・フォージャー役などで主演。ラジオMC、TrignalとしてCDをリリースするなど、多方面で活躍するマルチな才能の持ち主。趣味はバスケットボール。
TVアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編』
2023年1月18日(水)より順次放送スタート!
シリーズ生誕25周年を迎えたダークファンタジーアニメの待望の第3期。魔剣を巡る戦い、暗殺者との衝突、かつての兄弟子との再会…。世界の運命を変える旅の結末は?江口拓也さんは、主人公・オーフェンと対峙する暗殺者・ヘルパート役の声を演じる。
撮影/杉本大希 ヘアメーク/紀本静香 スタイリング/本田雄己 取材協力/岩本亜有美 再構成/Bravoworks.Inc