黒谷友香さんに聞く「二拠点生活、そのリアルは?」

コロナ禍を経て、より自由なライフスタイルのひとつとして注目が集まっている“二拠点生活”。都会の利便性と、自然あふれる環境の両方をを満喫できる暮らしは、実際のところどんな感じ? 気になる実態に迫るべく、20代で東京と千葉の二拠点生活を決めた黒谷友香さんにインタビュー。二拠点生活のリアルについて、伺ってきました。

【PROFILE】

黒谷友香●1975年生まれ、大阪府出身。19歳で映画「BOXER JOE」に出演し、女優活動を開始。以後、映画・ドラマ・CM・雑誌等幅広いジャンルで活動。20代前半で房総半島に一軒家を購入し、東京との二拠点生活をスタートさせ、現在まで25年以上続けている。2022年6月、「ペニンシュラ応援大使」に任命。半島地域の活性化のため、イベントなどで活躍中。
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20台前半で房総半島に家を購入。千葉を選んだ理由とは?

-東京と千葉を行ったり来たりと

-東京と千葉を行ったり来たりというライフスタイルを20年以上続けていらっしゃいます。房総半島との出会いは、いつだったのでしょうか?

20歳の頃に初めて馬に乗ったのが友人と行った千葉の一宮海岸だったんです。その友人が“人と動物と植物が共存する暮らし”をテーマに乗馬倶楽部を設立したので、その理念に共感し手伝うようになって。そこから自分の馬を迎えて乗馬も始め、20代前半でこちらに家を買いました。当時は、今のように二拠点生活が取り上げられるような時代が来るなんて思っていなくて。自分の中で、二拠点生活が自然に始まって、気がついたら25,6年経っていました。

仕事も自然もどちらも大切だから…二拠点生活に込めた思い

-移住ではなく、二拠点生活を選

-移住ではなく、二拠点生活を選んだ理由は?

私にとっては、仕事も大事だし、自分がリラックスできるできる場所も大切。ここでの暮らしがあるから仕事に集中できるし、東京での緊張感があるからこそ房総半島の自然豊かな環境をありがたく感じることもできる。車で1時間半という距離感も、仕事と暮らし、両方を無理なく進めていけるという意味でベストだったなと感じています。

千葉での暮らしに心地よさを感じたのは“幼少期の体験”から

-生まれは大阪。女優業を始めて

-生まれは大阪。女優業を始めてからは東京を拠点にしていた黒谷さん。都会暮らしから田舎への生活に移ることに不安はなかったのですか?

子どものころ、田んぼとか畑が残っているような環境で育っていたのと、母の実家が瀬戸内海の方で、夏休みによく行っていたんですよ。海があって、山もあって、っていう島で。子どものころは外で遊ぶことが多くて。東京に出てきたものの、都会にどっぷりつかる生活よりも、土に触れていたい、自然が欲しいみたいな気持ちが自分の中にあって、千葉での暮らしに心地よさを感じたんだと思います。

房総半島で過ごして気づいた“自然と触れ合う暮らし”の魅力

-房総半島の暮らしのなかで、特

-房総半島の暮らしのなかで、特に気に入ってることは?

房総半島にいると、自然って本当に大事だなと感じます。電車に乗って東京に向かっていくと、だんだん緑がなくなって、ビルがたくさん並ぶようになって…。東京って、作られた都市だなって感じます。コンクリートジャングルのなかでは、虫の声も聞こえてこないし、季節が変わっていくことも感じにくい。逆に房総半島に戻ってくると、空が広がって開放感がすごいんです。暑い日に外に出て作業をしていると、クーラーの効いた涼しいところで過ごす方がラクだなって思ったりもするんですけど、それでも泥まみれになって作業しているほうが楽しいなって。東京は東京でいいところがあるけれど、自然があふれる場所もそれはそれですごくいい。そう思い出させてくれるのが、房総半島の暮らしの良さだなと感じます。

愛馬とともに過ごす時間が、何よりも幸せ!

-房総半島の暮らしで幸せを感じ

-房総半島の暮らしで幸せを感じる時間は、どんな時ですか?

愛馬ヨモちゃんと過ごす時間がとても幸せです。お世話している時も、乗馬している時も、私にとってかけがえのない時間です。馬とのコミュニケーションって、言葉じゃないんです。気持ちと気持ちで通じ合う感じ。そばに行くと鼻を鳴らして喜んでくれるとすごく嬉しい気持ちになるし、お世話をするほどに向こうからの愛情も伝わってきます。海もあって緑もあって、共に時間を過ごす仲間がいてヨモちゃんがいて。今の暮らしが、とても気に入っています。

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構成/CLASSY.ONLINE編集室

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