NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』をはじめ、モデルに俳優にと日々多忙な毎日を過ごす宮沢氷魚さんが、心身ともにハッピーでいるために心がけていることって? 短期連載3回目のテーマは、宮沢さん流“ウェルビーイングの秘訣”について!
30歳が目前。でもあんまり実感は湧いていません
——今年で28歳。「大人になったな」と感じることはありますか?
気づいたら28歳になっていて、30歳が目前。でもあんまり実感は湧いていなくて。23、4歳くらいから気持ち的には止まっているんですよね。最近の変化としては、物欲がなくなり始めました。今までいろんなものが欲しかったのですが、最近はとにかくものを減らしたくて。自分の中のルールで「半年間使わなかったものは処分する」と決めていて、そういうものは後輩にあげたり、友人に譲ったりして、ミニマムな生活を心掛けています。ボディソープみたいな生活必需品も、できればストックしたくないんですよ。使い終わるタイミングで買う派です。昔は色々買っていて、今でも実家の自分の部屋はものでいっぱいで。今は掃除も好きだし、家には必要最小限のものがあればいいから、そういう意味では大人になったのかもしれないです。
——取捨選択ができるようになったのは、ご自身の中で好きなものが分かり始めたことが背景にあるのでしょうか?
そうですね。家電もデザインや機能面で自分が納得したものを買って、長く使う方がいいなと思っていて。以前よりもひとつのものを吟味して買うようになりました。ひとり暮らしを始めた頃はお金がなかったこともあって、とにかくコスパ重視で揃えていたけど、そうすると思い入れも薄くなるんですよね。洋服もあれこれ買わず、たとえ高くても、自分が本当に気に入ったものを買って、長く大事に使い続ける方が心地よくなってきました。
憧れの人は、今共演中の片岡鶴太郎さん!
——役者として、または、人間として憧れる人はいますか?
憧れは、今共演している片岡鶴太郎さん。ストイックにヨガと瞑想を続けていらっしゃるんですよね。僕は性格的にひとつのことを長く時間をかけられないタイプだから、何かに夢中になってご自身のリズムをしっかり持っているところに憧れます。役者って自分じゃない誰かを演じる仕事で、ときどき「本当の自分ってどんな人だっけ?」って分からなくなることがあるんですよね。自分と自分の身体が離れていく感覚というか、そういう気持ちになることがあるのですが、鶴太郎さんはヨガや瞑想で心と身体をひとつにするとお話しされていて。その考え方に触れて、自分の趣味や好きなことに夢中になる時間を持つことが大事なんだなって改めて感じました。鶴太郎さんとのお話は刺激になるし、そこにいらっしゃるだけでエネルギーも感じる方。それって、自分の身体と常に相談しながらいいバランスを保っている証拠なんだろうなって思っています。
キャンドルとお香で癒されて。宮沢さん流リラックス術
——日々多忙なスケジュールで過ごしていると思いますが、毎日を心地よく生きるために、心掛けていることはありますか?
連日スタジオで撮影していると、人もたくさんいるし、照明も浴びっぱなしで、マイクも付け続けて、ずっと何かに見られてる感じがあるんです。だから、家ではなるべく人工的な光は灯さずに、キャンドルとお香で気持ちも体もリセットするようにしています。お香はいただいたことがきっかけで使い始めたのですが、自分的にしっくりきました。アロマキャンドルとはまた違う癒しがあってハマっています。
フォトギャラリー(全4枚)
9月9日(金)全国ロードショー
『グッバイ・クルエル・ワールド』
主演に西島秀俊を迎え、豪華キャスト共演で描くクライムエンタテインメント。年齢もファッションもバラバラ、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、1億円近い大金の強奪に成功する。強盗たちは金を山分けし、何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻っていった。しかし、金を奪われたヤクザが裏金で現役の刑事を雇い、強盗組織を本気で追い始めて—-。金に群がるクセ者たちの大波乱の物語。宮沢さんは、ラブホテルの従業員で事件に巻き込まれていく男・矢野を演じる。
撮影/永峰拓也 ヘアメーク/スガタクマ スタイリング/庄 将司 取材・文/坂本結香 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)