男性から“本気で尽くしたい”と思われるようになりたい女性は多いようです。
今回は、婚活アドバイザーの筆者のもとに寄せられたいくつかの事例から、“相手から本気で愛され、尽くされる女性”についてご紹介いたします。
1.わがままではなく甘え上手な女性
「私の仕事は、患者さんのお世話をする仕事だからか、恋愛でも彼に尽くしすぎてしまうんです。それにこの仕事をフルタイムでしていると、ある程度は稼げるので、夢を追っているような定職に就いていない男性に好かれてしまうことが多くて……」(30歳・看護師)
自立している女性ほど、男性に尽くしすぎてしまい、男性に甘えるのが苦手なようです。甘えられる女性というのは、実はとても自己肯定感が高い人。甘えというのは、「ねぇ、こうして」「ああして欲しいな」と、相手にリクエストをすること。それができるのは、「断られないだろう」という自信と、「たとえ断られても別にいいや」と思える自分がいるからなのです。
自立している人ほど、何でも自分でやってしまいがちですが、男性にしてみたら、「甘えられているということは、自分が頼られているということだ」と考える人も多く、何でも自分でやってしまうのも考えもののようです。また、相手に尽くすことが習慣づいていると、夢見がちで自立できない男が寄ってきやすいので要注意!
2.一緒にいて前向きになれる女性
恋愛において、男性はまず“視覚”から入ります。見た目がタイプだったら、すぐに好きになってしまったり、多少性格が悪くても許してしまったりというのが男性の性のようです。
孝雄さん(34歳・仮名)は、ある婚活パーティで、英美香さん(31歳・仮名)に一目惚れしました。目元がハッキリしていて小柄で、アイドル系の顔立ちという容姿はまさに彼のタイプ。フリータイムで猛烈なアプローチをしたこともあり、ふたりはマッチング。パーティーの後にお付き合いをするようになりました。
孝雄さんには、お見合いから交際に発展した佳恵さん(34歳・仮名)もいたのですが、佳恵さんは地味なタイプだったので、英美香さんとの交際がスタートしてからというものの、孝雄さんは有頂天でした。同時並行でふたりと交際をしていた孝雄さんですが、2か月経った頃、こんなことを筆者に言いました。
「英美香さんは、見た目はタイプだけど、あの性格にはついていけません。とにかく愚痴が多いんです。『後輩が仕事をしないから、シワ寄せがいつも私のところにきて大変』とか『上司のこういうところが嫌』とか。会っていても、僕は彼女の愚痴の聞き役で、ちっとも面白くないんです」
一方で佳恵さんからは、愚痴や人の悪口などを聞いたことがないとのことでした。
「僕が何か弱気なことを言ったりすると、『大丈夫。そんなこともあるわよ』って、励ましてくれる。男性って、最初は見た目に惹かれちゃうんですよね。僕も最初は英美香さんに夢中になっていたけれど、『美人は3日で飽きる』とはよく言ったものですよ。結婚して一緒に暮らすなら、前向きな佳恵さんだなって思いました」
愚痴や悪口が多い人と一緒にいると、こちらまで気持ちが重たくなってきますよね。また、何か新しいことを始めようとしているときにマイナス発言をされると、前向きな気持ちにストップがかかってしまいます。男性は、女性の見た目から入っても、やはり最終的には居心地がよく、おおらかな太陽のような女性に惹かれます。そしてなにより、自分を元気づけてくれる女性に、男性は一生尽くしたいと思うのです。
3.些細なことでも感謝の気持ちを伝えてくれる女性
稔さん(34歳・仮名)は、お見合いから交際を始めた紀子さん(30歳・仮名)について、こんなことを言っていました。
「彼女に食事をごちそうすると、必ず笑顔で『ごちそうさま』って言ってくれるんです。そして次のデートの際に、『これ、家の近くのパン屋さんの食パンなんですけど、いつも行列ができていて美味しくて。朝、並んで買ってきました』とか、『このクッキー、地元で評判なんですよ。よかったらぜひ』と言って、必ず小さなお礼の品を持ってきてくれるんです。その気遣いが嬉しいですよね」
ごちそうになったり、優しくされたりすることが続くと、それが当たり前のことのように思えてきてしまうかもしれません。しかし、常に感謝の気持ちを忘れない女性こそ、相手からずっと愛されるようです。デートで彼に会ったら「今日も会えて嬉しい」。優しくされたら、「そういうところにいつも感謝してる」「そういうところが大好き」。何かをしてもらったら「ありがとう」。食事やお茶をご馳走になったら「おいしかった。ごちそうさま」……。自分の気持ちを言葉で伝えるのは、とても大切なこと。また、好きな気持ちや感謝の言葉を伝えられて、嫌な気持ちになる男性はいないでしょう。
いかがでしたか? 尽くされる女性になるためには、日々の小さな努力と相手への思いやりが大切です。相手からの優しさを当たり前に思うことなく、常に感謝の気持ちを行動で伝えられる女性でいたいものですね。
文/鎌田れい 画像/Shutterstock(Jet Cat Studio、fizkes、sivilla、Antonio Guillem)