メールの文面やホームページの文章、ビジネス文書などで、毎日さまざまな漢字を目にしていますよね。
しかし、何となく文章を読み流しているものも多く、実ははっきり読み方を覚えていない漢字もあるのではないでしょうか。
そこで今回は“読み方を勘違いしやすい漢字”をご紹介します。ぜひご自身の“漢字力”をチェックしてみてくださいね。
1.文言
文章に記された言葉のことを「文言」と言います。
「文化(ぶんか)」「文面(ぶんめん)」「長文(ちょうぶん)」など、「文」という漢字が入る熟語には、「ぶん」と読む言葉が多いですが……。
「文言」の場合は「もんごん」が正解です。
「文言」のほかにも「文様」「文字」など、「もん(も)」と読む言葉もあります。もし読み方があいまいな言葉があるときは、辞書を引くなどして正しい読み方をチェックしておくと確実でしょう。
2.元凶
「悪の根源」や「悪事の張本人」といった意味のある「元凶」。
そんな「元凶」の正しい読み方は「げんきょう」です。
「元日(がんたん)」「元本(がんぽん)」など、「元」を「がん」と読む言葉が多いことから、うっかり「がんきょう」と読んでしまわないよう気をつけましょう。
3.思惑
「思惑」には「考え」「見込み」「意図」「評判」といった意味があります。
「思」を「し」と読むことから「しわく」と読み間違えやすい漢字ですが、正しくは「おもわく」
「しわく」と読むと、別の意味の仏語(仏教用語)になってしまうので、気をつけましょう。
4.造詣
「造詣が深い」という言葉を聞いたことはありませんか。
「造詣」とは「学問などに深く通じていること」を意味します。
「詣」という漢字は「し」とも読めるため、「ぞうし」と読み間違えがちですが、正しくは「ぞうけい」です。
「造詣」を正しく読めないと、造詣が深いどころか、むしろ「あまり言葉を知らない人なのかな」と思われてしまうかも……!?
5.極寒
非常に寒いことや、またとてつもなく寒い時節のことを「極寒」と言います。
たとえば「冬の雪国は、まさに極寒の地だ」「今日は極寒ですが……」などのように使うこちらの言葉。「極」の読み方がポイントです。
そんな「極寒」の正しい読み方は「ごっかん」です。
「極刑(きょっけい)」など、言葉によっては「極」を「きょく」と読む場合もあるので、混同しないようにしましょう。
5問のうち、あなたはいくつ読めましたか? もし読み方を勘違いしていた漢字があれば、ぜひこの機会に覚えておきましょう。全問正解したという方は、ぜひほかの漢字問題にもチャレンジしてみてくださいね。
参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Billion Photos、JARIRIYAWAT、Vladimir Gappov、kiuikson、Vladimir Gappov、Rido)
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