一つひとつの漢字自体はそれほど難しくないものの、熟語になると読み方が難しくなる漢字というのは意外と多いものです。
今回は、そんな“読み間違いに気をつけたい漢字”を4つピックアップしてご紹介いたします。
いくつ読めるのか、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1.「急坂」
傾斜が急な坂道のことを「急坂」と言います。
地名によっては「坂」を「さか」と読むところも多く、つい「きゅうざか」などと読み間違えてしまいがちですが……。
正しくは「きゅうはん」と読みます。
ちなみに「坂」を「さか」と読むのは訓読みで、「はん」と読むのが音読みです。
2.「矜持」
「矜持」には「自信」「誇り」「プライド」といった意味があります。
実際に「矜持を保つ」「プロとしての矜持を持ち……」といったように使われるのですが、もう読み方はお分かりでしょうか?
正解は「きょうじ」と読みます。
「矜」に使われている「今」という漢字が音読みで「きん」と読むため、「きんじ」と間違われやすい漢字です。
3.「店賃」
「店賃」とは「家賃」を言い換えた言葉です。
「店」だからといって店舗の家賃に限るといったことはなく、通常の住居の賃借料も「店賃」と言います。
そんな「店賃」の正しい読み方は、「たなちん」です。
よく「みせちん」と読み間違えやすい漢字ですので、この機会に読み方を覚えておくといいでしょう。
4.「木綿」
「木綿」とは、文字通り「綿」から作られた糸や布のことを意味します。
思わず「きめん」「きわた」などと読んでしまいそうな、こちらの漢字。
正しくは「もめん」と読みます。
古くから「もんめん」と呼ばれていたのですが、段々と訛りが入り、現在の「もめん」という呼び方に変わったそうです。
4問中、あなたはいくつ読めたでしょうか?
もし間違った読み方で覚えていたとしたら、あらためて正しい読み方を覚えるチャンスです!
今回ご紹介した言葉以外にも、まだまだ読み方が難しい言葉はたくさんあります。もし分からない漢字を発見したら、その都度、辞書を引くなどして正しい読み方を覚えておきましょうね。
参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(ra2studio、Borysevych.com、Mangostar、Tero Vesalainen、Mike_O)
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