舞台『世界は笑う』で兄弟役を演じる瀬戸康史さんと千葉雄大さん。同い年で10年前に知り合い、ともに着実にキャリアを重ねてきたお二人へのインタビュー後編では〝ウェルビーイングなこと〟についてお聞きました。
――CLASSY.ではウェルビーイングなライフスタイルを発信しています。CLASSY.読者と同世代のお二人が考え方やメンタル的な面で心がけている〝ウェルビーイングなこと〟を教えてください。
瀬戸「僕らは表現者であり発信者なので、インタビューでもSNSでも前向きで希望のあるような言い方はしているのかなと思います。たとえばTwitterで『お疲れ様』ってつぶやくだけで、いろんな人がホッとしてくれたり温かな気持ちになってくれれば、それは〝ウェルビーイングなこと〟に繋がっているのかな」
千葉「メンタル的なことで言うと、自分の心がすさんでいる時や何かを急いでいる時って自分の周りのことをポジティブにとらえられなかったり、ネガティブな気持ちを助長してしまうことがあるなあと思っていて…。誰かに機嫌をとってもらうとか何かをしてもらうのではなく、自分の機嫌は自分でとっていくしかないなと思っています。それによって人に優しくできると思うから。僕の場合は手っ取り早くて、お鮨食べてお酒飲んだらウェルビーイング、って感じです(笑)。結構、簡単ですね(笑)」
――お二人ともとてもお忙しいと思いますが、健康や体力づくりのために意識していること、実践していることはありますか?
瀬戸「ジムで走ったりストレッチしたり…。ジムは忙しくなると行けないので、家でやれることと言えばストレッチかな。毎日10分ほどですが、お風呂上りの体が温まっているときにやってますね」
千葉「散歩は毎日してます。気づいたら10キロとか歩いてます」
瀬戸「えっ! マジで⁉ 10キロ歩くって結構すごいよ」
千葉「走るのは大嫌いなんで、ただ歩いてるんですけど。『こんなところにこんな店があるんだ』って、〝ぶらり散歩〟みたいな感じです。昨日は体感スポーツゲームで初めてボクシングやったんですけど、すごく汗をかけていいなあって思いました」
――瀬戸さんは以前の取材で「メダカを飼っていて癒されている」とお話されていましたが、癒しになってることってありますか?
瀬戸「今もメダカを飼っていますし、犬もいますね。絵を描いている時も癒しの時間になってます。あとはゲームやアニメかな。最近、アニメの『パリピ孔明』を配信チャンネルで一気に見ました。現代の渋谷に中国・三国時代の軍師・諸葛亮孔明が転生してしまう話で、すごくくだらないんですけどすごく面白かった(笑)。外はめちゃくちゃ暑いんで(笑)、もっぱら家でリラックスしてます」
――千葉さんは、家の中の癒しアイテムや癒しスポットはありますか。
千葉「家に花を飾るのはいいなあって思ってます。今、アジサイを生けているんですが2カ月くらい咲いていて。見てると癒されますね」
瀬戸「そうなんだ。家ではお酒は飲まない?」
千葉「家でも飲みますけど、なんか寂しくなりますよね(笑)。すぐ誰かに電話しちゃう」
瀬戸「なるほどね(笑)」
――千葉さんは〝服好き〟としても知られていますが、ファッションや美容で「これをやるとアガる!」ことがあれば教えてください。
瀬戸「ファッションで言うと、僕は夏でも冬でもシャツが好きなんですがシワが気になるので、気合いを入れる時はちゃんとスチームアイロンをかけます。Tシャツもシワにならないように干すんですけど、それでもシワが気になる時はアイロンをかけたり。シワの無い服を着てると気持ちがいいですね」
千葉「美容はそんなに詳しくないけど、たまにちゃんとケアしようと思う時は自分の中に美容系YouTuberを降臨させて(笑)、アロマキャンドル炊きながらお風呂入ったりしてます。ステイホームだった時期は一人で〝美容系YouTuberごっこ〟してました(笑)。化粧水とかを紹介しながら自分に塗っていく動画を撮ってた時はけっこう楽しかったです(笑)」
瀬戸「(笑)。その動画、どこにもあがってないの?」
千葉「どこにもあげてない(笑)。需要なさすぎでしょ」
瀬戸「いやいや、あげればいいのに(笑)」
千葉「一応、データは残してます(笑)」
瀬戸康史
‘88年5月18日生まれ 福岡県出身 血液型A型●’05年よりドラマや映画、舞台に活躍。‘17年の舞台『関数ドミノ』で文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。最近の主な出演作は『ルパンの娘』シリーズ、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』、WOWOWオリジナル『男コピーライター、育休をとる。』、Amazonprimeオリジナル『恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~』、映画『コンフィデンスマンJP英雄編』『愛なのに』、舞台『23階の笑い』『日本の歴史』『彼女を笑う人がいても』など。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』出演中。
千葉雄大
‘89年3月9日生まれ 宮城県出身 血液型O型●’10年よりドラマや映画、舞台に活躍。‘16年の映画『殿、利息でござる!』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最近の主な出演作はドラマ『いいね!光源氏くん』シリーズ、『おっさんずラブ-in the sky-』『アバランチ』、映画『スマホを落としただけなのに』シリーズ、『子供はわかってあげない』、舞台『ポーの一族』『あの夜を覚えてる』など。WOWOWオリジナルドラマ『ダブル』出演中。
COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS
『世界は笑う』
ケラリーノ・サンドロヴィッチの新作書き下ろし。昭和30年代初頭の新宿を舞台に、笑いに魅せられ取り憑かれた人々の奇想天外な人間ドラマを描く。混沌とした時代を生きる喜劇人たちの哀しくて可笑しい群像劇。作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演/瀬戸康史 千葉雄大 勝地 涼 伊藤沙莉 大倉孝二 緒川たまき 山内圭哉 マギー 伊勢志摩 廣川三憲 神谷圭介 犬山イヌコ 温水洋一 山西 惇 ラサール石井 銀粉蝶 松雪泰子●【東京】8月7日(日)~8月28日(日)Bunkamuraシアターコクーン【京都】9月3日(土)~9 月 6 日(火)京都劇場Bunkamura https://www.bunkamura.co.jp キューブ https://www.cubeinc.co.jp/
【瀬戸さん着用衣装】ジャケット¥35,200パンツ¥36,300(ともにUNDECORATED/UNDECORATED ☎03-3794-4037)シャツ¥30,800(SEVEN BYSEVEN/Sakas PR ☎03-6447-2762 )
撮影/中田順子 ヘアメーク/RYO (瀬戸さん)、堤 紗也香 (千葉さん) スタイリング/小林洋治郎<Yolken>(瀬戸さん)、寒河江 健 (千葉さん) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)