身近に、年収1,000万円を超えている女性っていますか? 男性でもそう多くはいませんから、かなり稀少な存在です。
そもそも、どんな仕事をすれば、年収が1,000万を超えるのでしょうか。詳しく見ていきましょう!
■有資格者は強い!
高年収の仕事というと、医師、弁護士が双璧をなすでしょうが、それだけではありません。四年制大学を卒業して、しっかり就職活動をし、それなりの大手企業に入ることができれば、アラフォーの頃には600~700万円を稼げるといわれます。属する組織と業界を見誤らず、着実にキャリアを積み重ねていけたら、女性でもそのくらいの年収を得られるのです。
しかし、そのラインを越えて年収1,000万円に到達するには、やはり何かしら突出したものが必要。特に、国家資格や特殊な免許を持っている人は強いようです。医師・弁護士のほか、不動産業界の宅地建物取引士や不動産鑑定士、医薬業界のMR(医薬情報担当者)、保険業界のアクチュアリー(保険数理士)などが挙げられるでしょう。
理系のほうが高年収を得るには有利といえますが、文系でも決して無理ではありません。容易ではないとしても、ニッチな業界で並外れたスキルと豊富な実績をアピールできれば、可能だといえます。
■金融業界
銀行は大量リストラがあったり、将来的にはAIに仕事を奪われる業界と危惧されたりはするものの、やはりメガバンクの安定した収入はそう崩れるものではありません。また、海外に比べて保険の加入率が高い日本では、保険会社も高年収が稼げる会社として有名。総合職であれば、30代に入ると大体1,000万円を超えるといわれます。
また、投資・証券会社はそもそも月収のベースが高く、成果主義の業界でもあるので、業績を上げた分だけ収入になるでしょう。やる気がある人なら30代で1,000万円を達成することは難しくありません。
■総合商社
商社は、海外勤務があったり、グローバルでスケールの大きい案件が多かったりと、幅広い分野で成果を求められる分、年収はそもそも高く設定されています。具体的には、大卒であること、ビジネス英語ができること、経済や政治に強いこと、コミュニケーション能力が高いことなどが求められるでしょう。
ただ、商社は男性優位であることが多く、女性がその中でバリバリ活躍するというのは、能力的にもメンタル的にも強くなければいけないはず。野心的な女性こそ、年収1,000万円を実現させることができるのかもしれません。
■IT業界・エンジニア
IT業界には年功序列がなく、「できる人間がのし上がっていける」というイメージがあります。実際に、20代で役員になったり、自分で会社を設立する人が少なくありません。女性経営者でも偏見がなく、男性と対等に扱ってもらえる稀有な業界だといえるでしょう。
特に、技術職は月収ベースがそもそも高く設定されていて、日進月歩のIT技術をつねに最先端で身に付けているような人は、どの企業からも重宝されるはず。AIに関するスキルや実績を持っている人も高年収で雇ってもらえるようです。
■外資系コンサルタント・外資系営業
外資系は「能力のある人間だけが生き残っていける」というレベルが高いイメージがあり、入社することがそもそも容易ではありません。ビジネス英語が必要なのはもちろん、ちょっとしたことでも「あそこはブラック企業」と言うタイプの人は、まずやっていけないでしょう。仕事はハードで、体力的にもメンタル的にも強さを求められます。成果主義でもあるので、高いスキルと責任感がある人だけが残っていく業界です。
コンサルティングファームでコンサルタントとして働いたり、営業職として日本と海外の本社や支社を頻繁に行き来したりする人は、当たり前のように1,000万円以上を稼いでいます。
■年収1,000万円を得るために必要なもの
600~700万円ではなく、1,000万円を稼ごうとするのは容易なことではありません。大卒であることはほぼ必須ですし、英会話は当然、経済と政治にもある程度精通していなければ、そこまで稼ぐことはできないでしょう。
また、難易度の高い国家試験に合格するとか、ハードな仕事もこなすほどの心身の強さなど、年収1,000万円を実現するために必要なものはハードルが高め。もし学歴が関係ない業界で勝負する、あるいは個性だけでのし上がるというなら、You Tuberや芸能人、作家など、よりニッチな職業になりそうです。
何にしても、女性で年収1,000万円を稼ぐというのは、なかなか難しいよう。それよりは、年収1,000万円の男性と結婚したほうがいい……という女性の気持ちもわかるかもしれませんね。
文/沙木貴咲 画像/Shutterstock(ImYanis、Foxy burrow、Undrey、Jacob Lund、Kite_rin、puhhha、Roman Samborskyi)