上司から、明らかに仕事の付き合いではない、男女の関係に誘われたら……あなたはどうしますか? もちろん、丁重にお断りをするかと思いますが、断ったことで仕事に支障がでたり、相手が怒ったりしたら嫌ですよね。
そこで今回は、上司から男女の関係に誘われた時の正しい断り方を、食事からダイレクトなお誘いまでケースごとにご紹介します。社会人の独身女性なら経験する可能性も高いので、覚えておいて損はありませんよ!
■食事の誘いの場合
「2人で食事に行かない? 色々話してみたいんだよね」なんて既婚の上司に誘われたら、“これは行かないほうがいい誘いだな”と危険感を覚えますよね。「ちょっと忙しくて……」とお断りしても、「仕事の相談もしたい」と仕事の話を持ち出されたら、なんと断れば角が立たないのか迷ってしまうでしょう。そんな時はこう伝えてみましょう。
「2人で行くのは奥様にも悪いので、他の人も誘いませんか? お仕事の相談は、ぜひランチでお願いします!」
下心はあるだろうけど、とりあえずきっかけを探している段階の食事のお誘いには、「奥様に悪いから」とソフトかつ適格な理由でお断りしましょう! そして、「2人で仕事の相談をするならランチで」と言うのがベストです。
■デートの誘いの場合
「今週の土日、二人で出かけない?」食事よりもストレートなデートの誘い。既婚者のくせに、奥さん以外の、しかも会社の女性とデートしようとしていることにドン引きしてしまいますが、ここは冷静に対処を……。デートの誘いには、こう言いましょう。
「土日は一人でゆっくりしたいんです。また、仕事終わりにみんなで飲みに行きましょう!」
「距離を一気に縮めたい!」という気持ちがバレバレなデートのお誘いは、“プライベートな時間だから”と、仕事以外は相手と関わらないことをやんわり伝えて断りましょう!
「奥さんがいるのに」「既婚者なのにデートって!?」と相手を責めるよりも、“私のスタンス的に無理”と断るほうが効果的。最後に「みんなで飲みに行きましょう」と添えれば、角も立たずに断ることができますよ。
■「付きあってほしい」と言われた場合
「君が好きだ。付き合ってほしい」とストレートな誘いを受けた場合、かなり戸惑いますよね。食事やデートのように、段階を踏もうとしないからこそ「純粋に好きな気持ち」を感じてしまいがちで、どう断ればベストなのか困ってしまいます。
しかし、ド直球な誘いにやんわりと断るのはNG! 余計に相手を燃え上がらせてしまう可能性さえあるので、はっきり「NO」を伝えることが大事です。そのため、「付き合って」のお誘いにはこう返しましょう。
「結婚している人と付き合うことはできないですし、上司としてしか見れないんです。でも、尊敬はしてますし、これからも色々ご指導いただきたいです! だからこそ、奥様を大切にする〇〇さんでいてください」
断る時は「既婚者とは付きあえない」だけでなく、「男性として見ることができない」と、相手が期待する恋愛の可能性をゼロにすることがポイント。その上で「上司としては尊敬している」と、あくまでも上司と部下の良い関係を続けたいとを伝えましょう。“尊敬しているんだから、奥様を大切して”と付け加えれば、相手はきっと何も言えなくなるはずです。
既婚男性の中には、積極的に誘ってくる人も多くいます。仕事や上司との関係にヒビが入らないよう、上手な断り方を実践してみてくださいね。「上司だから断り方が難しい……」と悩む方に、今回ご紹介した内容が参考になりますように。
文/桜井美穂子 画像/Shutterstock( fizkes、 stockyimages、 VGstockstudio、 Antonio Guillem)