「この漢字の読みは〇〇だろう」と思っていても、実は予想外の読み方をする漢字って、結構あるものです。正しいと思っていたのに、実は読み方を勘違いしていた経験はありませんか。
そこで今回は、大人も勘違いしがちな“読み間違いが多い漢字”をピックアップしてみました。あなたはいくつ読めるでしょうか?
(1)「温気」
「気温(きおん)」や「温度(おんど)」など「温」を「おん」と読む言葉が数多くあるため、つい「おんき」と読んでしまいそうなこちらの言葉。
正しい読み方は「うんき」です。
パソコンによっては、「うんき」と打っても「温気」と変換されないこともありますが「温気」とは「蒸し暑いこと」を意味する言葉です。たとえば「夏の温気」といったように用いられます。また、「温」を「うん」と読む言葉として、「温気」のほかにも「温州(うんしゅう)みかん」などがあります。
(2)「虚空」
「虚空」とは「何もない空間」を意味する言葉です。「虚言癖(きょげんへき)」「虚像(きょぞう)」というように「虚」を「きょ」と読む言葉が多くあるため、つい「きょくう」と読んでしまう人もいるでしょう。
「きょくう」と読むのも間違いではないのですが、正しい読み方は「こくう」です。
「虚空」とは、元々仏教の用語のひとつです。仏教の用語として使われていた言葉の中には、一般的に広く知られているものとは異なる読み方をするものがあります。
(3)「蝶番」
「蝶番」とは、開き戸などに使われる蝶々型の金具のことを言います。DIYをする女性などにはおなじみの部品かもしれませんね。
素直に「ちょうばん」と読んでしまいそうですが、正しい読み方は「ちょうつがい」です。
「番(つがい)」には「二つのものの組み合わせ」という意味があり、たとえば動物の「つがい」も「番」と書きます。
あなたはいくつ読めましたか? 日常生活でなんとなく耳にしたり、見かけたことはあったりしても、意外と正しい読み方を知らなかった……というものもあったのではないでしょうか。
今回ご紹介した言葉は、いざ読んでみようとすると読み間違えることが多いものです。ぜひ正しい読み方を覚えておきましょう。
参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
文/大内千明 画像/shutterstock(fizkes、Monika Wisniewska、Uximetc pavel) PIXTA(ピクスタ)(JackF)
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