少し落ち着きを見せていた、新型コロナウイルスですが、2022年の年明け後、感染者が急増しています。第6波が来ている現在、「もし自分が感染してしまったら…」。そんな不安を持っている方に向けて、2021年の夏・第5波でコロナに感染したライターの実体験を紹介します。
逼迫状況にある発熱相談センターへの連絡
高熱によって朝4時半に目が覚めたとき、区の保健所が時間外だったので、24時間対応の東京都発熱相談センターに電話しました。万が一のことを考え、発熱相談センターの連絡先を控えていたので、取り急ぎの状況でも迷わず連絡できました。が、混んでいて電話がつながらず、30分ほど格闘。
私の場合は、幸いにも郊外にある実家が自主隔離場所として空いていたので、身の回りのものだけすべてまとめて、いつでも出られる準備をしておきました。
発熱相談センターにその旨を伝えて、実家付近の「発熱外来がある病院の連絡先」を教えてもらいました。このとき知ったのですが、発熱があるからといってかかりつけや最寄りの病院に行ってはいけないとのこと。また、発熱外来のある病院へは公共機関やタクシーを使うことはできず、自家用車が徒歩で行くことと言われました。
当時最高気温を日々更新する8月。そんな中38℃近い発熱でどうやって徒歩で…という疑問が頭をよぎったことを覚えています。重症化する恐れのある基礎疾患がある夫から離れるためにも、目が覚めて1時間で家を出ました。車で自宅から実家へ。この時点で夫の発熱はありませんでしたが、万が一うつしてしまったらどうしよう、という不安でいっぱいでした。
実際に発熱後、外来予約が取れない初日
熱がどんどん上昇。38℃台に
6時半:無事に実家へ到着、自販機で必要な飲み物を大量に購入しました。
7時:熱は37℃台から下がらなかったのですが、手元に解熱剤もなく、病院の電話は大体9時から受付開始で何もできないので、また万が一のことを考え、夫には仕事を休むよう伝え、寝ることにしました。
9時:37.2℃。教えてもらった発熱外来に連絡したのですがPCR検査の予約が終日いっぱいで受けられないと断られました。別の病院に電話するも、「病院で3時間ほど待ってもらうことになります」と言われ、すぐにPCR検査すら受けることができないのか…と肩を落とすしかなかったです。最初に電話した病院が、最短で入れられる予約が翌日の17時ということで、予約してまた寝ました。熱と焦りでお腹は空きませんでしたが、水とポカリをたくさん飲みました。
14時:38℃台に突入。高熱と下半身に倦怠感、軽い頭痛と咳が症状でした。ネットで「コロナ 症状」と調べたところほとんど当てはまりました。
17時:37.7℃
18時:38.4℃
体温はこのように変移あり。仕事終わりの弟に頼んで、最新の体温計と数日分の食べ物と飲み物、市販の解熱剤、冷えピタ、inゼリーを玄関先まで届けてもらいました。
解熱剤を飲み、熱を下げては効果が切れて上がり…の繰り返し
熱で食欲はないものの、解熱剤を飲むために少し食事をとり、解熱剤を飲んで寝ました。このとき水、ポカリをガブ飲みしていたので、その日のうちにそれぞれ追加でオンラインにてオーダーしておきました。
寝る前の体温は、22時頃には37.4℃。解熱剤が効くと37℃台前半まで熱が下がるので、すっと眠れましたが、解熱剤が切れると自分の熱で目が覚めます。翌朝はまた4時頃に起きて、inゼリーを食べて、解熱剤を飲んでまた寝ました。解熱剤で胃が荒れることが多いそうなので、少しでも何かを胃に入れて薬を飲むと良いそうです。
発熱から24時間経過。基本37℃以上で眠りは浅かったのですが、嗅覚と味覚はありました。熱が出たからといって、その日から嗅覚と味覚がなくなるわけではないんですね。それもこのとき学びました。
しかし、PCR検査が受けられることになってホッとしたのも束の間、さらなる悲劇が…。さらに後編へと続きます。
構成/CLASSY.ONLINE編集室