いけない恋だからこそ燃え上がる不毛な恋愛……それが不倫です。
辛い恋でありながら、スリルと背徳感のある刺激的な恋がゆえに、抜け出せなくなる人も多いですが、バレたときには最悪の結末が待っているものです。もし奥さんにバレなかった場合でも、失うものと負う痛手が大きく、リスクが高いのが社内不倫。ですが、不倫の恋が生まれやすいのもまた、社内です。
そこで今回は、社内不倫のエグすぎるエピソードをご紹介。“不倫なんてしたくない”と言いたくなるでしょう。
■大人でスマートな上司との不倫スタート
27歳のとき、転職した会社で出会った7歳上の上司。スラっとした見た目がかっこいいだけでなく、仕事ができて優しい、まさにスマートな大人の男性でした。前職と違う業種で戸惑うことが多かった私ですが、さりげなくサポートしてくれる彼のおかげで、仕事にも慣れていき、楽しい毎日を送っていました。
しかし、その反面、彼のことが好きだと日に日に実感し、苦しくなっていったのです。彼は指輪をしていませんでしたが、既婚者であることは同僚から聞いていました。だから、気持ちをセーブして、仕事に取り組もうとしていたのですが、いとも簡単に不倫関係はスタートしてしまいます。
ある日、彼と二人でクライアント先を訪問した帰り、「今日は直帰だし、ご飯食べて帰ろうよ」と誘われました。食事だけならと思ってしまったのが大間違い……。気づいたときにはベットの上。私の好意に気づいてた彼からの甘い誘惑に勝てず、あっさりと不倫の恋に足を踏み入れてしまったのです。
■楽しい日々は長くは続かず……
“不倫なんていけない”と頭でわかっていながらも、別れることができずに3か月が過ぎたころ、背筋が凍るようなミスで不倫がバレます。
私は不倫の恋も社内恋愛自体も初めてだったので、そこまでの警戒心がなく、ビジネスチャットで彼とやり取りを続けていました。その日、私は、今日会う時間が決まっていなかった旨と、遅くまで一緒にいられないことを伝えようと彼にメッセージを送ります。
「〇〇さん、今日は何時にする? あと、あまり遅くまでいられないの。最近会えてなくて寂しかったから、イチャイチャしたいんだけど……」
■職場全体にバレた不倫
私が彼へのメッセージを送ったあと、周囲がざわつきはじめ、同僚の女性に声をかけられました。
「メッセージの送り先、間違えてない?」
そう、私は彼へのメッセージを社内全体のグループチャットに送信してしまっていたのです。すぐに消しましたが、もう手遅れ……。その内容は社内のほとんどの人に読まれてしまいました。もちろん、彼にも。
すぐに私と彼は上司に呼ばれて関係を話すことになり、私たちの不倫は会社中に広まりました。
■信頼、仕事、恋と全てを失う結末に…
その後、彼に個人的に連絡をすると「何やってくれてんだよ……。最悪。お前となんて付き合わなければよかった」と言われ、あっけなく終わりを告げられた不倫の恋。職場では、仲の良かった同僚からも、一緒に仕事をする社員たちからも白い目で見られ、距離をとられるように。彼はしばらくして、違う部署への異動が決まりました。
例え不倫だったとしても、大好きだった彼に「付き合わなければよかった」と言われ、人望も完全に失った私に職場での居場所はありません。1か月後に退職届を出し、以前の業種の仕事に転職することに。今でもあのときのことを思うと、「そもそも不倫なんてしなければ良かった」と、欲望に勝てずに不倫を始めた自分を責めずにはいられません。
いかがでしたか? 職場は人とのつながりも、様々な経験も得られる大切な場所です。社内不倫をしてしまい、それがバレると、今まで培ってきたもの全てを失うことになりかねません。やりがいのある仕事を自分の手で奪わないためにも、不倫の道に足を踏み入れないよう気を付けましょうね。
文/桜井美穂子 画像/shutterstock(Artem Furman、Dean Drobot、urbazon、Djsash、Dmitry Sheremeta)