既婚男性の家庭状況は、なかなか読めないものです。本人の言葉を信じるしかないのですが、それがウソである可能性もしばしば。「家庭内別居してて」と言うものの、実際にはどうだか……!? 既婚男性がよく言うウソには、どんなものがあるのでしょうか?
1.「奥さんとはセックスレスだから」
夫婦関係が破たんしていることを伝えるには、コレが一番わかりやすいでしょう。何年も奥さんとしていないと言うと、たとえ一つ屋根の下に住むとしても、もはや他人同士なのだと想像できます。
しかし、妻とのセックスレスをアピールしているのに、実はちゃっかり性生活があるという不倫男性のパターンが、実はとても多いんです。不倫は男性にとって『特別なデザート』であり、非現実を楽しむためのもの。デザートは主食のごはんがあるから手を伸ばしたくなるし、非現実はありきたりの現実がなければ成立しません。つまり、妻との変わらない日常があるからこそ、「ちょっと冒険してみたい」と感じ、不倫に走るのです。
もちろんセックスレスが真実で、家庭に癒やしと性欲の解放がないから外で相手を探すというパターンもありますが、既婚男性の「妻とはセックスレス」を疑いなく信じるのはキケンかも……。話半分に聞きながら、何でも信じないことが大切です。
2.「子どもとの約束が…」
既婚の不倫相手とは、基本的に土日は会えません。家庭があるから仕方ないとはいえ、やるせなさと嫉妬が湧き上がるはず。
そんな感情が不倫相手の顔にあらわれたとき、既婚の彼は「子どもと約束しちゃって……」「子どもの用事にどうしてもついて行かなきゃいけないんだよね」と言い訳します。子どもには罪もなく、嫉妬するのも虚しいので、しょうがないと受け入れるしかないのですが、それをわかっていながら既婚の彼はウソを言うのです。
『子ども』は、不倫相手の不満やワガママを封じ込めるキラーワード。土日は一人で外出しづらいだけで、本当に子どもと何か約束しているわけではないでしょう。
3.「近いうちに離婚する」
こう言いながらも1年以上経過しているようであれば、既婚の彼は大ウソつきです。不倫相手の気を引くために言っているだけで、家庭内別居も離婚の話が出ているというのもデタラメでしょう。
愛人関係から結婚して夫婦になったという例もないわけではありませんが、その場合、既婚の彼は離婚の進捗を彼女に細かく説明していることが多いです。というのも、離婚は結婚の3倍も大変といい、たとえ夫婦関係が破たんしていたとしても、そう簡単に成立しないものなのです。
子どもの親権をどちらが取るか、マイホームや車や貯金など夫婦で共有していた財産をどう分与するかといった取り決め事項がいくつもあって、特にお金の話では揉めがち。結婚とは違ってネガティブな話し合いになるため、精神的な疲労や苦痛がどうしても伴うのです。そのため、既婚の彼にとって不倫相手の女性は、唯一自分を応援して癒やしてくれる存在。離婚の進捗を報告しながら、「もう少しでキミと結婚できる」とポジティブな気持ちになれるでしょう。
「近いうちに離婚する」と言いながら、その詳細を何も語らない場合、妻との間に離婚話すらあがっていない可能性も高く、不倫相手に結婚をチラつかせることで、関係を続けたいと思っているだけのケースが多いはず。既婚男性が言う「妻とは離婚する」「いずれキミと結婚したい」は、ほとんどウソと思ってもいいかもしれません。
妻とはもう味わえない新鮮な恋の楽しさや性的快楽を、既婚男性は不倫に求めています。それは立派な罪と知っておきながらやめられないのは、それだけ不倫が甘美な魅力を持っているから。
ウソを言う罪悪感なんて、大したことではないのでしょう。既婚の彼が妻や家庭のことを話すとき、その大半はウソだと思ったほうが安全。そうしないと、あとから「騙された!」と悔しい思いをするかもしれません。
文/沙木貴咲 画像/Shutterstock(Family TV、F8 studio、George Rudy、krivinis)