「ピーターパンが見えるくらいの純粋な大人でいたい」高橋愛さんが見つめる“未来の自分”

今年でデビュー20周年となる、高橋愛さん。ネガティブな気持ちになったり悩んだりしながら走り抜いたモーニング娘。を経て、さらに自由にハッピーに! 女優にモデル、コスメプロデュースなどますます活動の幅を広げる高橋さんに、今後の展望を聞きました。

ここまで“ハッピィ野郎”になれたのはあべさんのおかげ

――モーニング娘。時代はネガテ

――モーニング娘。時代はネガティブだったと、アニバーサリーブックの冒頭に書かれていました。それが克服できたのは、どういう理由があるんでしょう?

やっぱりあべさんの存在は大きいです! あべさんはもともとハッピィという感情をとても大切にしている人なんです。小学生の時から“一家に一台あべこうじ”と思って生きていて。どういうことかというと、「自分がハッピィあふれるパワースポットであれば、周りのみんなもハッピィになれる」という考えらしいんですけど、そんなこと考えている人って他にいます?(笑)。だから、彼がやっている『H・A・P・P・Y』や『ヘコむわ〜!って言ってるそばからソッコー元気!』というネタも、素のあべさんそのままなんですよね。面白い人だなーって思います(笑)。

彼の影響もあって、今では私も自分のことを“ハッピィ野郎”だって自信を持って言えますね。ネガティブからポジティブに、別人格なのかってくらい変わりました。

フランクなあべさんのおかげで、人間関係もスムーズに

――高橋さん自身もあべさんのこ

――高橋さん自身もあべさんのことをパワースポットだと感じますか?

はい! 私の友達も「あべさん好きだわー!」ってよく言ってくれますし、あべさんのおかげで、交友関係が深まることも多いんです。例えば、私の昔からのヴィーナスである鈴木えみさんとは、お互いの家へ行き来したり、展示会に呼んでいただいたりして仲良くしていただいているのですが、私にとっては憧れの存在すぎて「仲がいい」と言うのもおこがましいと思ってしまうぐらい。でもあべさんは、えみさんに対しても最初からマブダチみたいなテンションで接していて(笑)。あべさんのおかげで“えみさん”って呼べるようになったし、えみさんに対する緊張も和らぎました。えみさんも、あべさんのことを「家族みたいでホッとするんだよね」って言ってくれていて。私が大事に思っているあべさんを、崇拝しているえみさんがそんな風に言ってくれていることが本当にうれしい。なんて素敵なループなんだと思って! 幸せですよね。

三年前より今、そして今より三年後のほうがもっと楽しく過ごせそう

――結婚前と結婚後で仕事への向

――結婚前と結婚後で仕事への向き合い方は変わりましたか?

仕事への向き合い方は、結婚してからの方がより楽しめるようになっているかもしれないですね。結婚前は仕事がないと焦っていたし、変に不安になることもよくありました。もちろん、当時もお仕事は楽しかったけど、不安もあって。特に卒業してすぐは、不安を感じることが多かったんです。でも、少しずつ好きなことが仕事に繋がっていって、楽しいと感じるようになっていって、結婚をしてさらに楽しくなっていったという感じです。「このタイミングでガラッと変わった!」ということはなくて、徐々に徐々に楽しめるようになっていっています。三年前より今の方が断然楽しいですね! 私は楽しいことって無限だなって思っているので、三年前より今、今より三年後はもっと楽しくなっていると思いますよ!

何歳になってもピーターパンが見えるぐらい純粋でいたい

――大人になっても楽しいことが

――大人になっても楽しいことが無限って言い切れるのはすごいことだなと感じました。

大人になると何かにつけてできないことが増えると言う人もいるけれど、“大人だから”が理由になってできないことはないんじゃないかな。40代から英語を始めてアメリカに住んで、いつまでもキラキラしている人も知っているし。ということは、年齢を口実にしてはいけないんですよね。大人になっても、ピーターパンみたいにいつまでも空を飛んでいたいじゃないですか。大人なったからって、ピーターパンが見えなくなるのは嫌だし。いつまでも、ピーターパンが見えるぐらい純粋でいたいなって思います。

“誰かのため”はエゴになりがち。まずは自分の充実が大切。

――アニバーサリーブック『AI

――アニバーサリーブック『AI VERSARY』の中では、ヘアドネーションに挑戦されていましたが、日々暮らしの中で、周りも幸せにするためにやっていることってありますか?

自分たちの周りの人の幸せは、よくあべさんとも話します。でも結局、人のために何か行動するってエゴになりがちなんですよね。なので、自分主体で考えるのが一番なんじゃないかな。例えば、私がモーニング娘。に加入したことって、ただ自分がやりたかったことですよね。でもそれを応援してくれる人ができて、「加入してくれてありがとう」と言ってもらえて。私がモーニング娘。で活動したことが、結果として誰かのためになったのかなって。そういう感じでいいんじゃないかと思うんです。

身近な子が落ち込んでいるから、なにかやってあげたいというのはこちらの気持ちであって、相手は助けを必要ないと思っているかもしれない。助けを求められたらもちろん手を貸すけど、人のためと思ってやることが必ずしも人のためになるかどうかわからないですから。だから最近は、自分軸で行動するほうがいいなって思っています。

モーニング娘。の活動以外にも、振り返ってみると自分のやっていることが結果的に人のためになるってことがすごくあるって気づいたんです。“人の為だけ”で考えたことは、エゴになりやすいし、誰かのためって考えすぎなくていいんだって最近学びました。だから改めて、自分が充実することの方がすごく大事。それによって回り回って、周りも幸せにできると思います。

PROFILE
高橋愛(たかはしあい)●1986年9月14日生まれ。福井県出身。モーニング娘。5期メンバーとして2001年にデビュー。卒業後は、舞台やアパレルブランドのプロデュースなど幅広く活躍。2014年にあべこうじさんと結婚。10月29日に、デビュー20周年を記念した、メモリアルブック『AI VERSARY』(宝島社)が発売される。

高橋愛20周年メモリアルブック 『AI VERSARY』(宝島社) 10月29日(金)発売!

モーニング娘。として、モデルと

モーニング娘。として、モデルとして、妻として…芸能生活20年を迎える高橋愛のすべてを詰め込んだメモリアルブック。プロデューサー・つんく♂氏との初の2ショット対談や、現役・モーニング娘。’21メンバーとのビューティ撮影、50ページにも及ぶファッションシューティングなど、高橋愛の感性・魅力あふれる一冊。

撮影/千葉タイチ 取材/川端宏実 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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