高橋愛&あべこうじ夫妻の円満の秘訣は…「相手を否定しないこと」!

高橋愛さんが、20年の芸能活動を振り返ってとくに大きな影響を受けたと話すのが、夫でありお笑い芸人のあべこうじさん。おしどり夫婦としてメディアへの露出も多いお二人の夫婦円満の秘訣とは? 高橋さんならではの夫婦観を教えてもらいました。

あべさんが教えてくれた「感謝を言葉で伝える」大切さ

――いつも仲睦まじい印象の高橋

――いつも仲睦まじい印象の高橋さん・あべさんご夫妻。夫婦のあいだに、何かルールや約束はあるのですか?

特に夫婦でのルールはないのですが、意識しているのは“感謝を口でちゃんと伝える”ということ。ありがとうっていつも思っていても、伝えるのは気恥ずかしかったりするじゃないですか。でもやっぱり言われたらうれしいですよね。「ありがとう」は言われる側もハッピィだし、言っている側も気持ちがいい。ってことは、絶対言った方がいいんですよ!

私自身、もともと感謝の気持ちは持っていましたけど、それを言葉にしようと変わったきっかけは、あべさんの存在でした。結婚してから「あべさんって感謝をしっかり伝えてくれるな」って思っていたら、あっちはあっちで同じように思っていたみたいで。こういうインタビューとかで、私のことを聞かれると「すごく感謝を伝える子なんです」と言ってくれているんです。私からしてみれば「あべさんの方が!」という感じですが、お互いにそう思っていたみたいで(笑)。

あべさんが教えてくれたこの“感謝の気持ち”、今ではあべさんだけじゃなく、全てのことに対して感じるようになりました。一見自分にとってマイナスだなと感じても、「何かにマイナスだと感じる気持ちに気づかせてくれて感謝」と思えるようになりましたね。

考えが違っても“お互いを否定しない”コミュニケーション

――感謝を伝え合うのは、夫婦以

――感謝を伝え合うのは、夫婦以前に、人間関係としても大切なことですよね。

そうですね。私たちの関係って夫婦だからどうこうというよりも「あべこうじ」「高橋愛」「阿部愛」としての関係なんです。あべさんから「奥さんなんだからさ」という言葉を聞いたことがないし、私も「旦那さんだから」と思ったことはないです。あべさんは、妻だからという視点にとらわれることなく、一人の人間として接してくれているのを感じます。

もともと私とあべさんって、考え方が似ているわけではないんです。だけど、“お互いを否定しない”ってところは同じ。何か意見が分かれることがあっても「そういう考え方があるんだ!」ってお互いに思える。自分と違う考えを相手が持っていても、お互いを否定することはないですね。「これは角度を変えて考えると面白くない?」とか、それを聞いて「あぁ、なるほどね!」みたいな。常にディスカッションしている感じです。

相手があべさんじゃなかったら、夫に家出されているかも(笑)

――あべさんと夫婦喧嘩もしたり

――あべさんと夫婦喧嘩もしたりしますか?

小さい喧嘩はありますよ! 私はすぐあべさんにくっついちゃうんですけど、作業の邪魔だと言われたり、私があべさんにくっつき過ぎてぶつかってしまって「痛いんだけど! 俺、痛いの嫌いじゃん!」って怒られたり(笑)。距離感が分からなくて、何回もぶつかっちゃうんですよね。そんなに怒らなくてもいいじゃん!(笑)ってって思うこともあるけど、でもそういうやりとりも楽しくて。

私はあまり自分自身のことをわかっていないんですけど、あべさんは私のことをいつも先読みするんです。行動を予言されたりして、面白いですよ(笑)。例えば、食事の後にお皿を片付ける時も、せっかちだから一気に片付けたい私に、あべさんは「絶対にこぼすから!」って言うんです。そして私はやっぱりこぼすんですよね。結局それをあべさんが片付けてくれて。こんなことになったら普通は怒られると思うんですけど、あべさんはこういうことでは怒らない。あべさんじゃなかったら、「理解できない!」って家を出ていかれちゃいますよね(笑)。

私たちは、“一緒にいたい”じゃなく“一緒にいた方がもっといい”

――二人で過ごす時間はやはり多

――二人で過ごす時間はやはり多いのでしょうか?

意外とそれぞれで楽しんでいることも多いですよ。よく仲が良いと言ってもらいますが、自分たちでは“仲が良い”と意識はしていないんです。「あべさんの行くところ、どこでも着いていくんでしょ?」と言われるんですけど、1人でフラッと相談せずに旅行に行っちゃうこともあります。あべさんもあべさんで、一人で映画を観に行ったりしてますし。「この映画観に行かない?」と誘ったら、もう一人で観ちゃってたこともあります。それぞれが“個”なんですよね。

でも、はじめからこの考え方だったかというと、そうではなくて。付き合った当初は一人で映画を観てきたって言われると「なんで?」って思っていました。でも、あべさんに「何でも二人で一緒って、それって面白くないじゃん」と言われて。それを聞いて、なんでもタイミングを揃えるよりも、お互いがしたいことをしたいタイミングでやったほうが面白いなって考えに変わりました。

だから、私たちの関係ってお互いが必要不可欠だしとても大切だけど、依存ではないんだと思います。それぞれ一人でも楽しめて、一緒にいるともっと楽しめる。そんな存在になんですよね。“一緒にいたい”というよりも“一緒にいた方がもっといい”というスタンスなんです。その違いって結構大きいですよね。

PROFILE
高橋愛(たかはしあい)●1986年9月14日生まれ。福井県出身。モーニング娘。5期メンバーとして2001年にデビュー。卒業後は、舞台やアパレルブランドのプロデュースなど幅広く活躍。2014年にあべこうじさんと結婚。10月29日に、デビュー20周年を記念した、メモリアルブック『AI VERSARY』(宝島社)が発売される。

高橋愛20周年メモリアルブック 『AI VERSARY』(宝島社) 10月29日(金)発売!

モーニング娘。として、モデルと

モーニング娘。として、モデルとして、妻として……芸能生活20年を迎える高橋愛のすべてを詰め込んだメモリアルブック。プロデューサー・つんく♂氏との初の2ショット対談や、現役・モーニング娘。’21メンバーとのビューティ撮影、50ページにも及ぶファッションシューティングなど…高橋愛の感性・魅力あふれる一冊。

撮影/千葉タイチ 取材/川端宏実 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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