もしもの時に頼りになるのが「保険」。「保険の見直し」という言葉もよく聞くけれど、商品やサービスが多すぎて違いがわかりにくいこともあり、「私はしっかり保険を理解できている!」と言い切れる人は少ないのでは?心配なことが多い時代だからこそ、この機会に今の自分に必要な保険をしっかり見極めましょう!
いろんな用語があってわからない!「ほけん」の超基本Q&A
Q.「解約返戻金」ってなに?
A.貯蓄型の保険を解約した時に戻ってくるお金「掛け捨て」の場合はありません
解約返戻金は貯蓄タイプの保険を途中解約した場合に発生するもので、払った保険料のうちどれくらいの金額が戻ってくるかは保険会社や保険の種類、解約のタイミングによっても異なります。貯蓄のつもりで加入しても、加入後、数年で解約すると返戻金として受け取れる金額が少なかったり、ほとんど受け取れないということも。最近は貯蓄タイプの保険商品が少なくなっていますが、入るなら短期解約のデメリットを理解したうえで加入しましょう。
Q.「掛け捨て保険」は損ですか?
A.保険はそもそも「掛け捨て」が基本です
そもそも、保険は「仲間うちでお金を出し合って、仲間の誰かが困ったら集めたお金をその人のために使う」という助け合いの仕組みから始まっているので、貯蓄とは性質が違います。合理的に考えるなら、保険と貯蓄は切り離して考えましょう。掛け捨ての保険とNISAなどの投資信託を組合せるなど、必要な保障は備えつつ、運用は別の方法で増やしていくのがお勧め。保険にも掛け捨てではない貯蓄タイプの商品がありますが、短期で解約すると大幅に減ってしまうリスクもあり、これから新たに入るには金利も低くメリットが少ないのが実情です。
Q.保険は若いうちに入ったほうが得、これホント?
A.終身医療保険についてはホント
終身医療保険は若いうちに加入したほうが保険料が安く、保険料は加入時のまま一生変わらないので、月々の負担金額も少なくて済みます。一生涯の保障が確保できるので早く入ったほうが保障される期間も長くなります。この先、病気になって保険に入りにくくなる可能性もありますし、若くて元気なうちに保険に入るのはお勧めです。大切なのは、若い時に加入した保険をずっと続けること。「保険料がきついから」と、やめてしまうのは一番避けたいところです。目安としては、入院一日あたり5000円、60日までというシンプルな保障で、月額保険料は2000~3000円くらいの「これなら続けられる」というもの。CLASSY.世代なら今後、女性疾病のリスクも高まってくることを考えて、乳がん、子宮がん、妊娠・出産などに備える女性疾病特約を月額500~800円程度の特約保険料を支払って上乗せしてもいいでしょう。
「ほけん」についてお話を伺ったのは
氏家祥美さん・ファイナンシャルプランナー
女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。旅行会社勤務を経て、出産後、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。キャリアカウンセラーの資格も持ち、働く女性やアラサー世代の女性のお金や保険についても詳しい。著書も『いちばんよくわかる!結婚一年生のお金』(学研プラス)など多数。
監修/氏家祥美 イラスト/あべさん 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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