あなたは食事のマナーに自信がありますか? わかっているつもりでも、意外と知らずにやってしまうのが、食事中のマナー違反。
そこで今回は、筆者の著書『媚びてないのにかわいいシンデレラマナー』(主婦の友インフォス情報社)のなかから“つい間違えてしまいそうな食事中のマナー違反”についてご紹介します。
(1)おしゃべりのボリューム
ご存知の通り、クチャクチャ音を立てて食べたり、口に物が入っているのにさらに入れるのはNGです。ナイフやフォークが触れる音、食器の触れ合う音を立てるのもマナー違反。お蕎麦は音を立ててもかまいませんが、スープやパスタは静かにいただきましょう。そして、意外と知られていないですが、おしゃべりする音量にも配慮が必要です。いくらトークが盛り上がったとしても、相手に聞こえる以上のボリュームで話をすると、周りのお客様に迷惑になりますよ。
(2)気にしてますか? 食事中の姿勢
普段、食事をするときに、ご自分の姿勢を意識されていますか? 食事は「命」をいただくものです。感謝と敬意を込めて、背筋をきちんと伸ばしていただきます。ひじをついてお食事するのなんてもってのほか!
(3)お皿に口を近づけて食べる、犬食い
犬食いという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。お皿を手にもたず、テーブルに置いたまま顔を近づけて食べる仕草です。前かがみでお皿に口を近づけて食べるのは、ワンちゃんがするとかわいくても、大人の女性がするととても見苦しいものです。正しい姿勢で器をもってお料理をいただくようにしましょう。しかし、持ち上げるのが困難な器などでしたら、手に持たず、姿勢を正して口に料理を運ぶことを心掛けてください
(4)箸をもちながら、飲み物をもつ、振り上げ箸
お箸で人や食べ物を指したり、箸を持ったまま話をするのはやめましょう。もちろん、箸を持ちながら、飲み物を持つのもNGです。
(5)料理のうんちく語ってませんか……?
せっかくのお食事なら、楽しんでいただきたいですよね? みなさんも目にしたことがあるかもしれないですが、食べながらうんちくを語ったり、他人のお作法に難くせをつける人こそ無作法なのです。美味しいご飯をいただきに来ているときこそ、場の雰囲気が悪くなるような文句や言い掛かりは話さないように気をつけてください。
(6)女子はやりがち! 髪を撫でる
多くの女性がやってしまいがちですが、髪の毛を触りながら食事をすると相手にかなり不清潔なイメージを与えてしまいます。そもそも、髪の毛はほこりやバイ菌がついているので、触りながら食事をするのはご法度! ロングヘアーの人は、お皿に髪が触れないように髪を束ねるのがエチケットのひとつです。
(7)デザート前にトイレに立つのはダメ!
いかがでしたか? 食事をするときは周囲の人を不愉快にさせないことが大切です。もしひとつでも思い当たることがあった人は、今日から意識して気をつけましょう。その場にいる全員が楽しく食事ができるようなマナーを身に着けてください。
文/桜 美月:マナー講師、イメージアッププロデューサー。個人、企業向けに立ち居振る舞いやビジネスマナー研修講師として活躍中。
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