【坂口健太郎さん】CLASSY.特別インタビュー【旬な男】

いまいちばん気になるメンズを紹介する、CLASSY.の人気連載「旬な男」。今回は、映画『シグナル 長期未解決事件捜査班』にも出演中の坂口健太郎さんが登場です。

普段はわりとテンション高いところもあります

’18年放送の連ド

’18年放送の連ドラ『シグナル長期未解決事件捜査班』が映画化。ドラマに続き坂口健太郎さんが主演し、コロナ禍前に撮影した劇場版は、大規模ロケを敢行したスケールの大きさと激しいアクションが話題です。
「アクションシーンはスゴかったな、頑張ったなと自分でも思います」
橋本監督が「ボロボロになった坂口くんをお楽しみに」とコメントしているとおり、坂口さん演じる三枝刑事の満身創痍な姿には胸が痛むほど。
「あれほど血だらけでボロボロになる役は初めてです(笑)。自分が見ても痛そうだなって思ったくらい」
体を張った派手なアクションシーンもありますが、重要視したのは生身の痛みを表現することでした。
「アクション監督から、観る人が痛みを感じるようなアクションシーンを作りたい、ボロボロになっても立ち上がる姿に頑張れって思うようなシーンにしようと言われて。三枝は不死身のヒーローじゃないし、生身の体で撃たれたり殴られたりする痛みのリアルさ、生っぽさを上乗せする表現にすごく頭を使いました」

稽古では、殴ったり殴られたりしたら自分や相手にどのくらい痛みや衝撃があるのかを知るため、ガードしつつ実際に拳を受けたことも。
「アクションもぜひ見ていただきたいですが、今作は人の心の痛みや悲しみを深く濃く描いた作品だと思っています。犯罪者を逮捕したら終わりでいいのか、これが正しいことなのか…。スッキリ爽快な映画じゃないかもしれないけど、人の心の奥深くまで踏み込んだ作品だと思います」
役柄のせいか、最近はぐっと男らしく大人っぽくなった印象の彼。
「こうやって話してる時は落ち着いた感を出してますけど、普段はわりとテンション高いですよ(笑)。でも最近はちょっと色っぽくなってきた感じもあるかな(笑)。少年っぽさを残しつつ、大人になってきたんでしょうね(笑)」

――7月に30歳になりますが、結婚願望はまったくなさそう?
「結婚して誰かと同じ時間を共有することになると、今の僕では余裕が持てないと思います。やりたいこと、やらなきゃいけないことがある時に、パーソナルスペースというか精神的な空間が自分のことだけで満杯になってしまっている。それがもっと広がって空白の部分ができた時、結婚も考えられるのかな」
結婚するなら、そんな自分を許してくれるような“大きい人”が理想。
「僕が何か失敗した時は、その悩みを笑い飛ばしてくれる人がいいですね。『そんなの大丈夫だよ』ってお互いに言いあえる存在でいたいです」

ベスト¥33,000ジャケット

ベスト¥33,000ジャケット¥41,800(ともにワーダー/デザインワークスイチキュウロクゴトウキョウ)シャツ¥31,900(サイ/マスターピースショールーム)パンツ¥41,800(ユーゲン/イデアス)サスペンダー/スタイリスト私物

坂口さんの5つのWish List

Q.いま一番やりたいことは?

家で過ごす時間が長くなったので、家の中をどれだけ充実させるか。いま実際にやっていることなんですが、家具を買ったり、コーヒーが好きなのでコーヒーを淹れるための器具を揃えたり、多肉植物など生きてるものを置いてみたり。いま、欲しいのは自動でコーヒー豆を挽く機械とワインセラー。家で飲むことも増えたし、家にあるとちょっとカッコいいかなと思って(笑)。

Q.いま一番行ってみたいところは?

グランピングに行きたいです。去年、行こうよって言ってたんですけど、行けなくなっちゃったんで。

Q.いま一番会いたい人は?

テレビに出る人は多分どこかで会えちゃう気がするんですよ。なので、川端康成。どういう脳内だったのか、しゃべってみたいなと思うのが川端康成ですね。どこかエロさを感じるんです。会えないけど(笑)。

Q.いま一番欲しいものは?

いま、格闘技をやっているんですが、動きのキレが欲しいですね。身長が高いと、どうしても持てあましてるみたいに見えるんですよ。いまは後々のアクションに生かすための格闘技をやっているんですが、アクションになると、強くなくてもいいけど、どれだけ動きをキレよくうまく見せられるかが重要なんですよ。そのキレを手に入れようと模索しているところです。

Q.いつか叶えたい夢は?

夢や目標を定めるのは苦手なんですよ。たとえば10年後も楽しくやっていればいいなあっていう、ぼやーっとしたものはあるんですけど。“定めベタ”なところがあるかもしれないですね。

『シグナル 長期未解決事件捜査
©2021「劇場版シグナル」製作委員会

『シグナル 長期未解決事件捜査班』
韓国で数々の賞を受賞したドラマを原作に、’18年に日本でリメイクされた連続ドラマがオリジナルストーリーで映画化。現在を生きる刑事・三枝が過去を生きる熱血刑事・大山と、繋がるはずのない無線機を通じて協力し、新たな事件を解き明かす。出演/坂口健太郎 北村一輝 吉瀬美智子ほか 監督/橋本一原案/「시그널(シグナル)」©Studio Dragon&ASTORY/脚本:キム・ウニ 脚本/仁志光佑 林弘 ●4月2日(金)より全国東宝系にて公開

坂口健太郎
’91年7月11日生まれ 東京都出身 血液型O型●’14年に俳優デビュー後、ドラマや映画に多数出演。’17年『64-ロクヨン-前編/後編』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。’18年『シグナル 長期未解決事件捜査班』で連ドラ初主演。最近の主な出演作は映画『仮面病棟』、ドラマ『そして、生きる』など。『劇場版シグナル』公開に先がけてスペシャルドラマが3月30日(火)21:30より放送予定。

撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/廣瀬瑠美 スタイリング/壽村太一 取材・文/駿河良美 撮影協力/ AWABEES 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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