猫好きにおすすめしたい「猫の本」4選【小説、写真集、画集…】

コロナ禍での生活制限や、慣れないニューノーマルな生活。ストレスがたまりがちな毎日の中で、私達を癒してくれる猫。ヴィジュアルだけじゃなく、その行動や存在、猫のすべてのが大好きな猫好きにお勧めしたい猫の本4選をご紹介します!

1. 海外文学編 

『ジェニィ』(新潮社文庫)

著・ポール・ギャリコ 訳・古沢安二郎

ライターのおすすめポイント 1

ライターのおすすめポイント
1941年に発表した『スノーグース』で有名になった無類の猫好きとして知られる作家・ポール・ギャリコの世界中で愛される名作。猫になったことで、猫の世界での恋や冒険、辛い体験、決闘などをしながら大人になっていく少年の成長が描かれているのですが、超猫好きだからこその、猫の生活の詳細な描写に、どんどん引き込まれていきます。また、純粋で素朴な愛の模様は、心が温まり、ほろ苦くもあり、仕事で疲れている時、ストレスで心がささくれだっている時、つい手に取ってしまう1冊です

2.日本文学編

『猫の客』(河出文庫)

著・平出 隆

ライターのおすすめポイント 海

ライターのおすすめポイント
海外22カ国で翻訳され、世界で愛される猫文学。主人公の家で飼われるようになった猫が、ある日家に訪ねてくるようになり、愛情が芽生えていきます。ほのぼのと穏やかに過ぎていく毎日での、チビとの交情。猫に興味がなかった主人公が、段々と猫に魅かれていくその描写は愛おしく、淡々と静かに描かれる文章の中に、猫への深い愛情が感じられる作品です。世界で愛される小説なだけあって、味わい深い表現が多いのも、この本の魅力。それにしても、主人公が住む、広々としたお屋敷は、見取り図が欲しくなります。

3.猫アート作品編

『タマ、帰っておいで』(講談社)

作・横尾忠則

ライターのおすすめポイント 世

ライターのおすすめポイント
世界各国の美術館で個展を開く日本を代表するグラフィックデザイナーであり、美術家の横尾忠則氏が、2014年15歳で亡くなった愛猫・タマへの愛を日記とアートで綴った画集。タマが天に召された日から横尾氏が描き続けたタマの絵は、なんと91点。実際にタマに会ったことはなくても、息づかいが聞こえるような、愛あふれる画風と親密な空気感がうかがえるアートは、「生まれ変わったら、また一緒の家族になろう」という横尾氏の深い愛情が痛いほど伝わってくるもの。また、横尾氏のタマにまつわる文章や日記は、猫への愛情という枠にとらわれず、「愛」や「死」とは?と問いかけられ、今までに人生を見つめ直すきっかけになるような、そんな自分自身に寄り添ってくれる1冊。

4.写真集編

『CHOUPETTE The Private Life of a High-Flying Fashion Cat』(Thames&Hadson)

著・Karl Lagerfeld

ライターのおすすめポイント こ

ライターのおすすめポイント
この写真集のタイトルの直訳は『シュペット ファッションキャットのイケイケな私生活』。2019年に亡くなった、シャネルやフェンディのデザイナーとしてカリスマ的存在だった故カール・ラガーフェルド氏。彼の愛猫として、メディアに幾度となく登場し、世界一有名な美猫と称されるのがシュペット(バーマン♀)です。「シュペットと結婚したい」と言うほど、ラガーフェルド氏が愛してやまない彼女の規格外な日常を紹介しているのがこの写真集。彼女の愛しているものから嫌いなもの、自家用ジェットでの移動の様子、広告の仕事の風景など、美しく魅力的かつおしゃれな写真とともに、その世界一のセレブ猫のもはや滑稽とも言えるほど贅沢なライフスタイルが覗き見れます。全編英語ですが、見ているだけでも価値があるライフスタイル写真集!

再構成/CLASSY.ONLINE編集室

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