CLASSY.5月号に登場してくれた俳優の坂口健太郎さん。 本誌ではご紹介しきれなかったインタビューコメントをCLASSY.ONLINEで2回にわたってお届けしています。後編では、現在公開中の主演映画『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』のキーワードでもある“過去”について、また坂口さんが考える“愛”についてのお話をご紹介します。
主演作『シグナル』のように過去を変えられるなら…?
-初の連続ドラマ主演作であり現在、劇場版が公開されている『シグナル』。繋がるはずのない無線機を通じて過去に生きる大山刑事と協力し、未解決事件を解決しますが、その結果、過去も現在も変わります。もし坂口さんが一つだけ過去を変えられるなら、変えたい過去はありますか?
「僕ね、変えたい過去はないんですよ。変えちゃうと今の自分じゃなくなっちゃう気がして。もちろん嫌なことだったり失敗したことはたくさんあるけど、それを変えてしまった瞬間に今のこの自分が変わってしまう気がして――。今の自分が100%いいのかって言うとそうじゃないと思うし、悪い部分もたくさんあるんですけど、それを含めて自分だなと思いたいのかもしれないですね」
「相手のために何かをやってあげたい」気持ちが大切だと思う
-CLASSY.読者はみんな知りたいと思うのですが好きな女性のタイプは?
「うーん、優しい人かなあ…(笑)。昔観たフランス映画で、母親が恋愛で破滅しかけた娘に向かって『最終的には優しいってことが一番なのよ』って言うシーンを覚えていて。“最終的に優しい”っていいなあと思ったんですよね。以前、友人と“恋”と“愛”の違いは何だっていう話をした時に、結局、“愛”っていうのは自己犠牲の精神で、相手のために自分を犠牲にできて初めて“愛”になるんじゃないかっていう話が自分のなかで腑に落ちて――。それ以来、『愛とは自己犠牲だと思う』って時々言ってるんですけど(笑)。愛情だけでなく友情もそうだけど、自分も相手のために何かをやってあげたいと思うし、そういう気持ちを持っている人がいいですよね」
-今年30歳になる坂口さんですが、女性のどんなところにキュンとしますか?
「弱いところ。相手の弱さを一瞬見た時に、ハッとさせられてしまう自分がいるだろうなと思います。いつも元気な人の弱さや切なさを見た時は守ってあげたいと思うし、抱きしめたくなるような気持ちになりますね。昔はその弱さに気づかない瞬間もあったし、気づけなかったけれど、今はちょっと気がつくようになったのかもしれないです。(僕も)優しいんです(笑)」
坂口健太郎
‘91年7月11日生まれ 東京都出身 血液型O型●’14年に俳優デビュー後、ドラマや映画に多数出演 。’17年『64-ロクヨン- 前編/後編』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。’18年『シグナル 長期未解決事件捜査班』で連ドラ初主演。最近の主な出演作は映画『仮面病棟』、ドラマ『そして、生きる』など。
『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』
韓国で数々の賞を受賞したドラマを原作に、‘18年に日本でリメイクされた連続ドラマがオリジナルストーリーで映画化。現在を生きる刑事・三枝が過去を生きる熱血刑事・大山と、繋がるはずのない無線機を通じて協力し、新たな事件を解き明かす。出演/坂口健太郎 北村一輝 吉瀬美智子ほか 監督/橋本一 原案/「시그널(シグナル)」©Studio Dragon&ASTORY/脚本:キム・ウニ 脚本/仁志光佑 林弘●全国東宝系にて公開中
撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/廣瀬瑠美 スタイリング/壽村太一 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)
ジャケット¥ 41,800( ワーダー/デザインワークスイチキュウロクゴトウキョウ) シャツ¥31,900(サイ/マスターピースショールーム)パンツ¥41,800(ユーゲン/イデアス)