友人の結婚式で再集結したアラサー男子6人の、切なくも可笑しい友情を描く映画『くれなずめ』で主演を務める成田凌さんがCLASSY.ONLINEに登場! 映画のみどころや役づくりについて語ってくれた前回に続き、今回は成田さんのプライベートや、これからの活動について伺います。
今でも地元の仲間とはしょっちゅう集まります
『くれなずめ』は友人の結婚披露宴で余興をやるべく5年ぶりに集まった仲間たちを描く作品。成田さんも、地元の友人と集まることはありますか?
「そうですね。近所に住んでいることもあって、地元で仲の良かったメンバーと今でも遊んでます。映画に誘ったり、一緒に洋服を見に行ったり。家で飲んだりもしますね。あとは、友人の一人が掃除屋なので、家の水回りや洗濯機の裏とかお風呂とかを、強力な洗剤を使ってしっかり掃除をしてくれることも。あとは一緒に筋トレをしたり。お酒を飲むだけじゃなく、いろんなことを一緒にやってる感じです」
生きていくことはすなわち“変わっていく”こと
地元の友人との関係こそ「くれなずめ!」と思えるものですか?
「人って必ず死ぬわけであって、一生変わらないものってないと思ってるんです。友達との関係も同じで、「こいつらとおじいちゃんになるまでずっと遊ぶんだな」とは思ってなくて。誰かに子どもができたりしたら、生活が大きく変わりますから。今のように日常的に遊ぶことも、今後ずっと続いていくわけじゃない。『くれなずめ』という作品でも描かれていることですが、人と人の関係性って変わっていくものですよね。ずっと同じ時間が続いていくわけじゃない。変わりたくないと思うけれど、変わっていっちゃうんだろうなって。大切な仲間たちですけど、今後関係が変わっていくことは受け入れて、その上でこれからも仲良くやっていきたいですね」
オンもオフも、自分なりのリフレッシュ法で
オフの日はどのように過ごしていますか?
「オフの時はもうひどくダラダラしてます(笑)。力を抜いている。何もしないことがリフレッシュですかね。あとは、明るいうちからお風呂に入っちゃうとか。休日だからこそできることだし、リラックスできて好きですね」
先ほど撮影の合間に縄跳びをしていましたが?
「あれはオンの日のリフレッシュ方法ですね。あの縄跳びって5キロあって、とても家じゃできないんですよ。重い縄跳びを飛んで大胆に筋肉を動かすと、全身運動になって体に血が巡るんです。今日のような取材が続く日は、ずっと座って話をしていることも多くて、体が固まってしまうので、力を抜くためというか。縄跳びは、仕事の合間ならではの力の抜き方ですね」
次演じるなら…「家族の物語」がやりたい!
今作では高校生時代の学ラン姿も印象的でしたが、今後演じてみたい役柄はありますか?
「いっぱいありますけど…今の年齢だからこそできる役にどんどん挑戦していきたいです。今のうち、これから10年以内くらいで、若者の役を思う存分演じておきたい。ぜひやりたいのは、家族の物語。ゆくゆくは自分が父親役を演じるような年齢になっていくだろうから、今は息子側がやりたいです。父がいて、母がいて、男兄弟がいて……みたいな家族の話。うちは男兄弟の4人家族なので、同じ境遇の役をぜひやってみたいですね」
ここからどんな俳優を目指していきたい?
「これからも、おいしいごはんが食べたいです(笑)。ちょっと今お腹が空いているんで、意味わからないこと言っちゃったかもしれないですけど(笑)。食事って必ず来る毎日のちょっとした幸せだなって思うので、たくさん働いたあとに、おいしいごはんが食べられる毎日がいいですね」
成田凌
1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。2013年に「MEN’S NON-NO」専属モデルとしてデビュー。『窮鼠はチーズの夢を見る』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。連続テレビ小説『おちょやん』出演中。公開中に『まともじゃないのは君も一緒』『ホムンクルス』などがある。
映画『くれなずめ』
「アズミ・ハルコは行方不明」「君が君で君だ」の松居大悟監督が、自身の体験を基に描いたオリジナルの舞台劇を映画化。高校時代に帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに集まった。恥ずかしい余興を披露した後、彼らは披露宴と二次会の間の妙に長い時間を持て余しながら、高校時代の思い出を振り返る。自分たちは今も友だちで、これからもずっとその関係は変わらないと信じる彼らだったが……。
近日公開予定
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撮影/永峰拓也 ヘアメーク/須賀元子(星野事務所) スタイリング/伊藤省吾(sitor) 取材/川端宏実 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)