近年、日本でも徐々に種類が増えつつある『生理用品』。フェムテック市場拡大がみられるアメリカでは、どのような種類の生理用品が売られ、実際にどんな商品が人気を集めているのか、リサーチしていきます!
アメリカの生理用品|1.現地で人気の生理用品とは?
アメリカ大手通販サイトで「Feminine Care」の人気順でアイテムを見てみると…
1位『Playtex』 Sport Tampons
2位『TAMPAX』 Pearl Plastic Tampons
3位『Rael Organic』 Cotton Sanitary Pads
前回ご紹介した中国とは異なり、国産の生理用品が人気。また、1位がスポーツ向けのアイテムというのも、ワークアウト人口が多いアメリカならでは。1、2位がタンポン(Tampons)で3位がナプキン(Sanitary Pads)というのも、ナプキン主流の日本と比べると大きく異なるポイントです。
アメリカの生理用品|2.アメリカの生理用品の値段は?
大手量販店のオンラインショップを見てみると…
タンポンは$3.99(約435円)16個入り〜$9.99(約1,100円)32個入り、ナプキンは$3.99(約435円)28枚入り〜$8.99(約980円)32枚入り。と、価格の幅は広め。日本と比べるとミニマムの個数が多いのは、生活様式や文化の違いからくる差なのかもしれません。ちなみに、一番高額だったタンポンとナプキンは、どちらもオーガニックの製品でした。
アメリカの生理用品|3.アメリカで主流の生理用品は?
アメリカでは、薬局やコンビニなどで購入することが可能です。現地の薬局では、日本に比べてタンポンの取り扱い数が圧倒的に多く、その他にもナプキンや布ナプキン、経血カップなど多くの選択肢があることに驚きました。大手量販店オンラインショップの生理用品コーナーを見ると、まず一番上にタンポンが表示され、前述のランキングからもわかるように、圧倒的にタンポンが人気。普通の日、多い日だけでなく、スポーツ用やオーガニックなど種類豊富なのもアメリカならではです。
ちなみに、写真はアメリカ大手の『TAMPAX』のオーガニックタンポン。塩素漂白や着色、香料不使用と明記してあったので現地の薬局で購入したもの。素材がオーガニックであっても、体に悪影響を与える加工がしてあっては本末転倒です。アメリカで生理用品を選ぶ際は、チェックするようにしています。
アメリカの生理用品|4.アメリカで見つけた生理用品&驚いたこと
留学や旅行で頻繁にアメリカを訪れていた筆者が、現地の生理用品で驚いたエピソードが一つ。現地の薬局でタンポンを購入したのですが、アプリケーターがついていなかったのです。また、アプリケーターつきを購入しましたが、紙製で使いにくかったこともありました(上の写真がその時のもの)。これは不良品ではなく、エコや脱プラの観点からアプリケーターなしや、紙製アプリケーターのタンポンが、薬局で普通に売られています。もちろん、日本人が使い慣れたプラスチック製アプリケータータイプも多く売っていますが、購入の際は要注意です。
アメリカの生理用品【まとめ】
今回は、アメリカの生理用品についてご紹介していきました。スポーツ人口の多いアメリカではタンポンが主流だったり、エコやオーガニックへの意識が高かったり、日本の生理用品とは異なるポイントも多くありました。次回は、アメリカ、中国、日本3カ国の生理用品比較と生理用品からわかる意識や文化の違いについてご紹介していきます!
文・写真/山水 由里絵(やまみず ゆりえ)
大学卒業後は広告代理店に勤務し、結婚を機に海外へ引っ越し。現在は旅行・美容関連の記事をメインに、CLASSY.読者と同世代のフリーランスライターとして活動中。2019年9月よりCLASSY.ONLINEで随筆をスタート。
Instagram:@yuuurie_1211
Blog:Travel in Style~海外在住トラベルライターの旅Blog~
※記事内の商品価格は、2021年5月現在のものです。
編集/ガヤ美(CLASSY.ONLINE編集室)