女優・上白石萌音さんの勢いが止まりません。一大旋風を巻き起こした『恋は続くよどこまでも』に続き、TBS火曜10時枠で主演を務めた『オー!マイ・ボス! 恋は別冊』でも全話2ケタ視聴率をマーク。大河ドラマ『青天を衝く』では篤姫を演じ、同じくNHKの後期朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でついに朝ドラ主演女優に(深津絵里さん、川栄李奈さんとのトリプル主演)。特に同性から絶大な支持を集める萌音ちゃんのスゴさと魅力について、編集部の萌音ウォッチャーが語ります。
【座談会メンバー】
編集K:話題の映画、ドラマ、マンガはだいたいチェック済みな編集部イチのカルチャー情報通。
編集A:ヅカオタゆえ、清く正く美しい女のコが大好き。『天気の子』で萌音ちゃんにハマる。
編集N:伝統芸能からアイドルまで幅広い分野でミーハーネタを収集。『ボス恋」』にドハマり中。
『恋つづ』『ボス恋』で発揮された萌音ちゃんの偉大さとは…
N「『ボス恋』がついに最終回…。もう奈未ちゃん(上白石萌音)と子犬系御曹司(玉森裕太)とドS先輩(間宮祥太朗)と鬼編集長(菜々緒)が見られないなんて、悲しすぎて耐えられない…。奈未ちゃん、なんで子犬にもらったハリー・ウィンストン返しちゃうかな…(涙)」
K「『ボス恋』の奈未ちゃん、アシスタントなのに編集長の話聞いてなかったり、けっこう図々しかったり、冷静に考えると何だコイツ?っていうところもあるんだけど、萌音ちゃんの力でヒロインとしてしっかり成立してますよね」
A「確かに(笑)。“奈未ちゃん、それはどうなの?”っていうことが多々あるんだけど、萌音ちゃんが演じることで画面から“いい子感”がにじみ出てくるから許せちゃう!」
N「『恋つづ』でもそうだったけど、萌音ちゃんが相手だと元々、スーパーイケメンな佐藤健さんや玉森裕太さんが、さらに超絶ド級にカッコよく見える気がするんですよね。それでさらにドラマが盛り上がって」
A「それ、宝塚ファンとしてものすごく注目してました! 娘役っていかに男役をカッコよく見せるかが重要だと思うんですが、萌音ちゃんにも娘役に通ずるものを感じます!!」
K「身長差も重要ですよね。萌音ちゃんはかなり小柄なので(152㎝)、相手の男性がより背が高くカッコよく見える効果もある気がする」
A「出しゃばりすぎず、でも相手のよさをうまく引き出す。萌音ちゃんは、まさに娘役に求められるスキルの高さが素晴らしいんです!」
N「そして萌音ちゃん自身もちゃんと可愛く見えてるしね。『ボス恋』の雨のキスシーンの美しさは感動的だった…。『愛の不時着』のユンセリ脱北のキスシーンレベルの感動…」
A「あと、萌音ちゃんは相手役のことをちゃんとカッコいい♡って思っている感じが演技からちゃんと見えるところも好きです」
K「ホントに(笑)? でも、そう見えるのは恋人役を演じる上では重要だよね」
演技力だけじゃない、萌音ちゃんはこんなところも偉大!
N「私は『ボス恋』きっかけだから超初心者だけど、Aさんはいつから萌音ちゃんにハマってるの?」
A「私もそれほど前じゃないですが、萌音ちゃんが声優を務めた『君の名は』の主題歌を野田洋一郎さんと一緒に歌っているのを聴いたのがきっかけです。声が本当にきれいで感動しました。聴いていて思わず泣いてしまいそうなエモーショナルな歌声で、演技も上手だしすごく多才な方なんだなって。その後に観た『恋つづ』は、萌音ちゃんの存在感が佐藤健さんに全然負けてなかった。ドタバタラブコメの面白さだけでなく、感動できる要素もたくさんあってめちゃめちゃハマりました! ハマりすぎて当時は『恋つづ』のことしか考えられなかったくらい(笑)」
K「私は映画『溺れるナイフ』で初めて萌音ちゃんを観て。田舎のちょっとあか抜けない女子中学生役でわりと難しい役だと思うんですが、ある意味すごくハマってました。ちなみに原作の漫画の絵柄も『これ、まさに萌音ちゃんでは?』っていうくらい似てるんです。映画自体もかなりインパクトがあったので、萌音ちゃんのファーストインプレッションも衝撃的でしたね」
N「もちろん役の設定もあるし実際に年齢も重ねてるけれど、その時と比べると今はかなり大人っぽくあか抜けた印象ですよね」
A「『恋つづ』の時もそうだったけど、萌音ちゃんは今の『ボス恋』でもあか抜け度を使い分けるのがすごくうまい!」
K「確かに! ストーリーの展開に合わせてオシャレになったりキレイになったりする変化の見せ方に長けている気がします」
A「『恋つづ』の時は放送途中からすごく痩せてキレイになってましたよね。“佐藤健さんのイケメン効果でやせました!”みたいなことを、萌音ちゃん自身が言っていた気が」
N「さりげなく佐藤健さんのことも立ててるのもスゴい」
K「そういえば、萌音ちゃんがバンジージャンプ飛んでるのを見たことがあります。全然怖がってなくて度胸あるな!って思いました」
N「そうそう。番宣番組とか見ててもすごくしっかりしてるよね。あと、意外って言ったら失礼だけど動きのキレがいい! 『ボス恋』で鬼編集長から隠れたりとか何回かスライディングするシーンがあったんだけど、その動きが絶妙に面白くて!」
A「わりと肝っ玉据わってる系女子っぽいですよね」
萌音ちゃんの偉大さは同世代女子にとってのお手本に
N「外見は少女っぽい印象だけど、内面はしっかり落ち着いた大人な感じがします。萌音ちゃんは同性のファンも多い印象ですよね」
A「『恋つづ』にハマってドラマに関する反応をSNSとかで追っていた頃、萌音ちゃんと同年代の20代の若い女性ファンがすごく多いんだなって感じました。みんな萌音ちゃんに憧れてるんだなって」
K「等身大っぽいイメージなのかと思ってたけど、憧れなんだ?」
A「お芝居がうまくて、でも奥ゆかしさもあるから共演者からも好かれるし、スキャンダルもなくて素晴らしい!みたいな感じでお手本にしたい憧れの存在なのかなと思いました。受け答えを拝見してても頭のよさを感じますよね」
K「最近の傾向として、見た目的にはわりと身近にいそうな雰囲気だけど、演技力だったりパフォーマンスのスキルがとんでもなく高い人が支持を集めている印象がありますよね。あと、萌音ちゃんは“私なんて…”的ないらない自虐感を出さないところも見ていて気持ちがいいです」
N「最近、CLASSY.でも取り上げていた“自己肯定感”の高さを感じられるのも、同性から支持を集める理由なのかも」
A「普通の人でもお手本にできそうな雰囲気と、自己肯定感の高さのバランスがちょうどいいのかな」
K「“私も自分のスキルを磨くことで萌音ちゃんみたいに輝けるんだ”、って思えるのかも」
N「萌音ちゃんは『ボス恋』と並行して大河ドラマ『青天を衝く』のお仕事もしてたみたいですが、なんというハードスケジュール…!」
A「大河では篤姫を演じるんですよね。篤姫も萌音ちゃん自身も鹿児島出身というのも話題になっていました」
N「後期のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』ではついに朝ドラヒロインに!」
K「CLASSY. によく登場していただく松村北斗さんが相手役というのも見逃せませんよね」
K・A・N「今後も萌音ちゃんの活躍を見守り続けたいと思います!」
イラスト/彩賀ゆう 構成/CLASSY.編集部