イケメンを摂取して気持ちも免疫力も上げていきたい2021年。「おうちで楽しむイケメン2020」連載でもおなじみ、コラムニストの辛酸なめ子さんをお迎えしてイケメンについて語り合う座談会・第2回は、ほっこり癒しを与えてくれる「おじ萌え」イケメンな方々に注目してみました。
【座談会メンバー】
辛酸なめ子さん:コラムニスト・イラストレーター。タイBLドラマ「2gether」に沼落ち。連載を多数抱え多忙な日々の中でもBrightWin情報収集が欠かせない。
編集H:10代のアイドルから70代の石原軍団まで全世代のイケメンをチェック。映像作品はもちろん、漫画にも詳しい。
編集N:伝統芸能からアイドルまでイケメン情報を広ジャンルで収集。好きな歌舞伎俳優は片岡仁左衛門。
テレ東ドラマが「おじ萌え」ブームを支えている!?
編集N「現在放送中のテレ東の深夜ドラマ『おじさまと猫』、草刈正雄さんとぶさ可愛い猫のギャップが話題です」
編集H「猫は本物じゃないんですね! 神木(隆之介)くんの吹き替えも可愛い♡」
辛酸「草刈さん、おじさんとしていい年の重ね方をしてらっしゃいますよね。哀愁も感じます」
編集H「原作の漫画も読みましたが草刈さんの役はやもめの一人暮らし、ピアノの先生っていう設定も萌える! 猫に向けるまなざしが優しくて愛を感じます」
編集N「草刈さんは最近バラエティ番組にも出られていますが、カッコいいだけじゃない、面白いおじさん感も魅力ですよね」
辛酸「このドラマもですが、最近気になるドラマはテレ東率が高いです。『チェリまほ』もそうですし、去年放送されたミニドラマ『きょうの猫村さん』もテレ東でした」
編集H「あれもおじさんと猫、っていうか松重豊さん自身が猫になっていました(笑)。『孤独のグルメ』とか『バイプレイヤーズ』とか、テレ東のドラマは松重さん率高いですね。結果、おじ萌えドラマが多いのかも」
編集N「テレ東深夜ドラマは〝おじ萌え〟系も名作が多いし、サウナ、キャンプ、グルメなどをフィチャーした趣味系ドラマなど独自の路線が評価されていますよね」
辛酸「テレ東ではないですが去年のドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』の眞島秀和さんも素敵でした。おじ萌えは確実に一定の需要がありますね」
編集N「眞島さん、渋めのバイプレーヤーとして活躍されていましたが、ついに連ドラ主役、しかも〝おじ萌え〟直球作品でした! おじ萌えと言えば、大森南朋さんが家政夫を演じた『わたしの家政夫ナギサさん』も〝おじ萌え〟ブームを盛り上げました。『ハゲタカ』をはじめアウトローな役のイメージが強かった大森さんですが、甲斐甲斐しく多部未華子さんのお世話をする家政夫役も最高にほっこり&萌えでした」
辛酸「猫を愛でていたり、そもそも自分が猫だったり、家政夫だったり、性を感じさせないおじさんに萌えます」
編集H「その系統からはちょっと外れますが、個人的には石原軍団は外せない! 解散してしまいましたが(泣)…」
編集N「舘ひろしさんは一度取材させて頂きましたが、確かに尋常ではないカッコよさでした! 取材中、脳内で『泣かないで』のループが止まらなかった…」
編集H「舘さんはセクシーで紳士的、色っぽいことを言ってもいやらしくない。石原軍団は基本、全員好きです。スーツも萌える!」
辛酸「石原軍団の方々はいいお店とかたくさん知ってそうですよね」
ノーブルな雰囲気のインテリおじさんにも注目したい
辛酸「東京オリンピック・パラリンピックの開・閉会式を演出する予定だった野村萬斎さんも素敵ですよね。50代ですが若く見えるし、淡々としているところがカッコいいです」
編集N「野村さんが総合統括を務めていたオリパラ演出チームは解散してしまったということで残念です…。小学校から高校まで筑波大付属で大学は藝大っていうインテリな経歴もカッコいい!」
編集H「シュッとされていて、ほんとに若く見えますよね」
辛酸「高学歴インテリおじさんと言えば、『半沢直樹』も香川照之さん、市川猿之助さん、北大路欣也さんといった暁星出身おじさんたちが濃い顔芸を繰り広げていました」
編集N「北大路さんも暁星なんですか…? 確かに暁星率が異常に高い(笑)」
辛酸「男子校ノリも相まって、どんどん演技がエスカレートしていったのもよかったのかもしれませんね。飛沫をものともせずに顔を寄せ合って大声を出し合う演技が、ソーシャルディスタンス時代の心に響いた面もあると思います」
編集H「香川さんは自分で会社を立ち上げてサステナっぽい事業もやっているところも素敵です」
辛酸「50代は人口も多いし、イケメンの絶対数も多そうですよね。インテリでカッコいいおじさんと言えばiPS細胞の…」
編集N「ノーベル賞をとった山中伸弥教授、確かにカッコいい!! 東大じゃなくて京大の研究所っていうところも、そこはかとないほっこり感を感じます」
辛酸「山中教授のようなストイックなおじさんもいいですよね。今年は社会に貢献しているイケメンおじさんにも注目していきたいと思います」
――キラキラな若いイケメンにはない、落ち着いた雰囲気や渋さが「おじ萌え」世代ならではの魅力。次回はまったく別のベクトルでキュンを供給するイケメンたちをピックアップします!
構成/CLASSY.編集部