年末年始に見たい！映画ソムリエの推しNetflix作品４選【Netflixオリジナルのみ】

祝日に家族や周りから「恋人まだいないの？結婚してないの？」と聞かれるのはめんどくさいし、クリスマスなどの祝日のイベントも人並みに楽しみたい！同伴者なしではちょっぴり厳しい年間行事を乗り切るため、祝日限定のパートナー「ホリデート」の関係を結んだ男女2人。休日デートするだけというプラトニックな関係だったはずなのに、やがて淡い恋心が芽生え始めます…。

男女2人がケンカしながらも、少しずつ仲良くなってお互いに恋していく。そんな様子を描いた王道の”ケンカ仲良し”フォーマットで「離れては近づく」を繰り返すよくあるタイプのラブコメですが、クリスマスシーズンを舞台に味付けされていてハッピー感がとにかく強めなのが特徴！ところどころに登場するギャグも、結構意地悪でブラック。ですが、大人女子の心を逆に癒してくれます。定番ラブコメ要素に”ひとりぼっちと思われたくない！”というSNS全盛期の現代の若者の悩みに寄り添ったテイストがブレンドされていて共感できました。恋のモチベを上げたい日の前日にどうぞ。ちなみに劇中にはたびたびホリデートという単語が出てきますが、正直なところこの関係性かなり合理的！この映画を観たどこぞやのIT社長が「ホリデート」ってアプリを開発する日は近いかもしれません…。

『ミッション:インポッシブル』シリーズやリブート版『スター・トレック』シリーズなどをヒットさせてきたスカイダンス・プロダクションが映像化した作品です。男性の好きな映画ジャンルベスト3といえば、アクション映画は欠かせませんよね。でも女子が楽しめるアクションって少ないものです。
しかしながら、本作の主演はシャリーズ・セロン。美女揃いのハリウッド女優の中でも一際その美貌輝く女性。身長177センチ、３サイズB91、W61.、H91というマネキンすら到底太刀打ちできないレベルのプロモーションを持ち、そしてフランス系の父親とドイツ系の母親から生まれた美しいお顔。20代でオスカーを早くも受賞し演技派でもある彼女が、本作では傭兵を演じることで応援したくなる要素、女子にも強めです。

以前彼女が主演したスパイ映画『アトミック・ブロンド』では歯が欠けてもトレーニングを実行して、スタントなしで超絶アクションをこなしましたセロン姐さんですが（実際にこの映画を見るとスタントを雇って欲しいと心配になるレベルのアクション…）、どうやら今回も４カ月×週５日間みっちり特訓を受けたのだそうです。
あらすじは、不死身で無敵の傭兵部隊が登場し、彼らは数千年に渡る人類の歴史の舞台裏で、人知れず悪と戦ってきていた…という中二病感丸出しな設定。少々不安になりがちですが、これを逆手にとった、数千年も前から生きる不死身の傭兵たちが話す世界史トークなんかが実はめちゃくちゃ面白いです。見た目は現代人ですが、十字軍の話や魔女狩りトークも出てくるので、歴史好きの男子もうなるはず。世界史、もしくはアクション、または美女。必ず何か刺さるはずです。

アメリカの学校で起こった銃乱射事件により、娘を失った両親の悲しみと事件後の心の機微を描いた僅か12分の短編アニメーション作品（ショートフィルム）です。シンプルだけど温かみのある優しい絵に癒されながらも、サイレント映画仕様で情報量が少ないからこそ余計に響くつくり。気づけば涙が止まりません。タイトルにもなった「愛してるって言っておくね」は、子供から親に残したスマホのメッセージ。なんとなくこの言葉の出てくるタイミングは予想しておりましたが、もう…切なすぎます…。深い悲しみと永遠の愛に触れる人生の大事な12分間になるはず。

欧米諸国と比べて我が国日本においては、なかなか「愛してる」「ありがとう」「大好き」といった感情表現をしませんが、日頃から大事な人に気持ちを伝えておくべきことの大切さに気づかされるはずです。子供から親に送った最後の一言。これを抱きしめることで自分自身の行動を変えてくれるかもしれません。夜が深くなればなるほどブランド物への欲求が高まったり、SNSで他人のハッピーな投稿のあら探しに躍起になったりしてしまう（私だけか？）。心が荒みやすく貪欲になりがちな私ですが、これを観た日は心穏やかに過ごすことができました。自分の欲を一旦リセットさせ、大切な人が生きているだけで、それだけで人生は幸せだと気付かせてくれる12分の贈り物です。

実はこの映画を観るまでブラックピンクのことはよく知りませんでしたが、大変興味深く見られました。頑張る女子たちを見ると、自分も頑張りたくなる。そんなミラー効果がとにかく絶大なので新しい年に向けて推せる１本。『BLACKPINK～ライトアップ・ザ・スカイ～』は、4人のメンバーの独占インタビューや練習生時代のレッスンの話、デビュー後にK-POPガールズグループとして世界的に大ブレイクを果たした現在までに迫るドキュメンタリー映画形式で進行します。「ダンスは1日3〜4クラス、歌は2〜3人の先生に習い、1日の練習時間は14時間。そんなレッスンを13日間連続で受けた後、ようやく1日休みがもらえる」そんなインタビューを見ていると、努力すれば必ず成功するとは限らないことを知ってしまった年齢とはいえ、それでもなお諦めずに走る続ける姿勢は大事だと背筋が伸びます。彼女たちが舞台裏で話している様子も盛りだくさんなのですが、何気ない会話でもポジティブに未来を捉えていて、清々しさがすごいです。

さらに歌やダンスのシーンはそこまで多くないものの4人のあまりの美脚ぶりはダイエットもモチベーションにも効果覿面。スタイル抜群の人が出ている映画って「細いな、いいな」とただ傍観者で終わってしまうことも多いけれど、何気ない会話シーンでも常に足をストレッチするように伸ばしている瞬間が逐一垣間見れたり、どの瞬間にも身体に意識を向ける姿勢は参考になりました。かく言う私も影響を受けて、久々にヨレヨレになったメディキュットを穿いて、眠りにつきました。タイトルのライトアップにリンクするのか、作品を観ている人の未来にまで光を灯します。