職場で、友人に、通りすがりの人に…「言いたいけど、絶対言ってはいけない一言」って、結構あると思います。悩めるアラサー女子のいろんなシチュエーションを、インスタグラムでも人気のイラストレーター@comoravaさんがバッサリ切ります。
今回のテーマは「結婚を機に壊れてしまった人間関係と、そこで言いたくても言えなかった一言」です。
独身貴族の男友達に言ってはいけない一言
Aさん(アパレル・32歳)の話
結婚前、何かと相談によくのってくれていた男友達で経営者・34歳。羽振りもよく、婚活女子友達の間では”ハイスペ”と称されながらも性格にやや難ありなのか、未だ港区の独身貴族。さすがに結婚してから2人で飲むこと自体は減ってしまったのですが、変わらず誕生日にはメッセージをくれたり仲良し。株や不動産など投資の知識が豊富だったので、結婚してから私が家を購入する際にLINEで相談したところ、以前より返答が雑な印象に。詳しい解説やアドバイスをくれるかと期待していたけれど、「所詮、買いたい時が買い時だよ」「オリンピック次第だね」と。「…うん、まぁそうだけども」という感じ。今までは親身に相談にのってくれる印象だったので、拍子抜け。仲良しの女友達が幸せになっていく様子なんて独身の男からしたら面白くないのかな、なんてつい考えてしまい、そこに「友情」はなかったと確信。きっと飲みに行ったら、わかりやすく割り勘になるんでしょう…。
「親身に相談に乗ってくれてた理由は、下心だったんだね」
未婚の女友達に言ってはいけない一言
Iさん(事務職・32歳)の場合
婚活仲間として週一は会う感じで楽しくやっていた3人グループ。K子は独身を謳歌しているバリキャリ、A美は結婚願望が強い年上好き。それまで、いつも恋バナでお茶が盛り上がる感じだったんですが、ある日、私が長年付き合った彼氏と結婚が決まったことを告げてから関係が一変。いつものように、LINEで「お茶しよ」と誘うと、予定がなかなか決まらない。私が婚活イベントなどのリンクを送っても、反応が薄く「ちょっと上から目線みたいに見えたかな?」と自省。やっと会えたのは自粛期間もあって半年後!“今更感”がある中で、改めて結婚報告を。特に突っ込んで欲しい事を聞いてくれるわけでもなく、私はすっかり落ち着いた生活を送っているので日々の旦那ネタが話の中心に。K子はとにかく仕事の愚痴、A美はすぐ後にデートの予定を入れていて心ここにあらずな様子。なんか状況がそれぞれ過ぎて話もかみ合わず、開始30分くらいで沈黙が。「また会おうね!」と別れましたが、次に集まるのは一体いつになることでしょう…。
「またみんなが結婚できたら、会おうね」
過干渉な母に絶対に言ってはいけない一言
Sさん(保険事務・27歳)の場合
私が末っ子で甘ったれだったせいか、小さい頃から過干渉気味だった母・65歳。小学校の時には、ちょっと男子にからかわれた話を母にすれば、翌日先生がその男子を呼び出していたり、塾でも「うちの子だけ指さないでください」と塾長に申し出たり、中学校の部活でも担当教師に朝練廃止をするよう文句を言ったり…と、”なかなか”な母。「宿題はやったの?」「何時に帰る?」は口癖のよう。そんな母に育てられた私も、コロナ禍でついにこの春ゴールイン。25歳を過ぎてから、「やっぱり子育てしてこそ女の人生」「女の賞味期限はクリスマスケーキなんて言われてたのよ」と言われ続けていたので、母を安心させられたかなと満足。しかし、入籍後もことあるごとに「向こうのお母さんに電話でお礼を言って」「親戚の〇〇さんに暑中見舞いは出した?」「防災キットは買った?」などなど、口うるさく言われる始末。もう、苗字も変わって嫁いだんだからいつまでも干渉しないで欲しい!これは一生続くのでしょうか…。
「お母さんに育てられたのに私、立派になってないんだね」
バリキャリの姉に絶対に言ってはいけない一言
Yさん(医療関係・32歳)の場合
年齢が近くて、幼少の頃から何かとライバル視してきた(されてきた)従姉妹・独身33歳。従姉妹はいわゆるバリキャリで、反対に私は仕事に対して意識はそれほど…で恋愛至上主義。同じクラスではきっと友達にならない感じ。でも、独身時代は一緒に合コンに行ったことがあるくらい、友達のように仲良しだったんです。夜な夜な飲みながら突っ込んだ恋愛話をするなんて事も多かったのに、わたしの結婚が決まってからは関係に変化が。ある日、「プロポーズされた♪」って連絡をしたら、一瞬喜んではくれたものの、それから彼女発信のLINEは激減。もちろん恋愛相談も皆無に。わたしが一人暮らし時代は夕飯に誘ってくれることも多かったけれど、誘いも激減。わたしのSNSをチェックしてる形跡はありますが、特にリアクションはなし。…気のせいかもしれませんが、なんとなく距離ができたように思うんです。最近では、夫や日々の家事のことなどを聞かされても困るかと思い、私自身も連絡するのが億劫に。本当なら一番に相談したい相手なのに、なんだか距離ができてしまったようで、がっかりです。
「バリキャリってかっこいいじゃん。私なんてちょっと恋愛上手だっただけ」
この連載を担当するのは…
comorava19
“言ったつもりでスッキリ!言われた気持ちでガッカリ⤵︎”「毒舌娘」をインスタで展開し人気を集めるイラストレーター。書籍「言わないであげてるの〜笑う女子には裏がある〜」(講談社刊)ほか、LINEスタンプも好評発売中(comoravaで検索)。
取材/田村宜子 再構成/CLASSY.ONLINE編集室