そのPMS、見て見ぬふりしていませんか?【WRAY代表・谷内侑希子さんインタビュー②】

なんとなくずっとモヤモヤしていること、女性ならではの生きづらさ――そんなアレコレを少しでも解消すべく、同じ悩みを分かち合うインタビュー連載の2回目。女性の体のセルフケアプロダクト「WRAY(レイ)」の谷内侑希子さんにPMSについて聞きました。

『自分の体に向き合う第一歩としてセルフケアを』

生理前のイライラ、肌あれ、カラ

生理前のイライラ、肌あれ、カラダの不調‥PMS(月経前症候群)に悩んでいる女性も多いです。

「そうですよね。実は、女性の8割以上がPMS症状を感じています。でも多くの人が、婦人科を受診するワケではなく、なんとなく自分で“私、PMSかも”と思っているだけという現状があります。でもそれでは対処もしづらい。そんな女性に寄り添いたいと思っています」

たしかに、婦人科に行くのはちょっとハードルが高いと思ってしまいます。

「婦人科には行ったほうがいいです。でも、自覚がない、怖い、といった声が多いことも事実です。そこでWRAYでは自分の体を見直すきっかけを作り、あわせて女性のヘルスケアに関する情報発信もしたいと思っています。商品のラインナップはライフスタイルブランドのように増やしていきたいですね。セルフケアもライフスタイルの一部だと考えています。

例えばシルク100%で作った腹巻きは保温性がバツグンで温かいことはもちろんですが、働く女性が身につけやすいように、洋服に響かないフィット感と生地の薄さを追求しました。コンテンツとしては女性のヘルスケアに関するチェックテストも準備しています

 

『ホルモンバランスによる体の変化を、女性同士で共有しあって助け合える環境をつくりたい』

これまで日本では、女性同士でも

これまで日本では、女性同士でも“アノ日なの”など生理のことをあまり話さない風潮がありましたが、若い世代ほどそうではなくなっていると聞きます。

「ホルモンバランスによって、体調も変わり振り回されることが多いですが、女性の体の変化は恥ずかしいことではないです。

PMSや生理痛など辛いこともあるけれど、その仕組みや変化に合わせた選択肢を知っているか、その違いで人生のターニングポイントも少しラクに迎えられるかどうかが変わってくるのではないでしょうか。悩みができた時にはあきらめず、自分で解決策となる情報を掴みにいくことも大切。

ホルモンの変化には戸惑うけど、同じように悩んでいる女性同士で情報を交換し、“大丈夫だよ”と励まし合っていくことが大事かなと思っています」

PROFILE

株式会社WRAY代表取締役。大学卒業後、ゴールドマンサックス証券へ入社。金利商品の営業を担当。海外駐在から帰国後、スキンケアブランドのマーケティングやPR会社の経営企画としてキャリアを重ね、2020年独立。2児の母でもある。

撮影/イマキイレカオリ 取材/川端宏実 構成/CLASSY.編集部

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最新号 202412月号

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表紙モデル:山本美月

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