【濱田岳さんの回答】アラサー女子の悩み相談「彼と家にいる時間が増えてモヤモヤ」

今月悩み相談を受けていただけるのは「濱田 岳さん」

’88年6 月28日生まれ 東

’88年6 月28日生まれ 東京都出身 血液型A型●’06年『青いうた~のど自慢 青春編~』で映画初主演。’08年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第22回高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作はドラマ『釣りバカ日誌』シリーズ、『わろてんか』『フルーツ宅配便』『インハンド』、映画『HERO』『ヒメアノ~ル』『引っ越し大名!』『決算!忠臣蔵』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』など多数。

今月のアラサー女子の相談は…「彼と家にいる時間がふえてモヤモヤが」

ご相談事

ここ数カ月は彼も私も在宅勤務で一緒に家にいることが多いのですが、家事はほぼすべて私担当、彼は夜中もゲームしてたり、リモート飲みで騒いでたり…。来年結婚予定ですが、家事も少しはやってほしいし、休日もダラダラしすぎないように仕向ける方法が知りたいです。(32歳・IT系勤務)

おこたえ

怒らずにおだててのせる そのほうが自分も疲れません

濱田さんの回答「些細なことでも誉めて〝のせる〞、僕はのせてもらったほうがやっちゃうタイプです。」

〝ダラダラしないように仕向ける方法〞? 僕、そう思われてる側ですから何とも言えないですけど(笑)。
家ではあまり台本も開かないし――。彼女さんはすごく優しいんですね。彼は甘えてるってことでしょ。結婚に向けて自分がしっかりしなきゃと思ってるんでしょうが、ご自身でプレッシャーをかけないほうがいいと思います。まずは一緒に買物に行くとか、家事を一緒にやるのはどうですか?で、誉めてあげるのが一番じゃないですかね。何をやっても彼女さんの思う100点にはならないし、どうしても粗が目立っちゃうでしょうけど…。
〝豚もおだてりゃ木に登る〞じゃないけど、些細なことでも誉めて〝のせる〞しかない。僕はのせてもらったほうがやっちゃうタイプです(笑)。
彼女さんにはお手数ですがそのほうが自分も疲れないと思います。怒るのってものすごく疲れるし、怒ることで相手を動かすより自分が疲弊するほうが多いから。怒って何かが上手くいくことって世の中の出来事においても少ないと思うんです。
家事の3%でもやってくれたら成長じゃないですか。3%しかできないの?って怒るより、3%できたことを喜んだり97%も伸びしろがあると考えるほうが自分も前向きになれます。
僕も緊急事態宣言中は撮影現場がすべて止まって不安がすごく大きかったけれど、辛いのは自分だけじゃないって無理やり自分を安心させてました。彼女さんのモヤモヤも多分、どの家にも誰にでもあることじゃないかな。

「僕のキャリアのなかでも 一番の汚れ役だなと思いました(笑)」

『喜劇 愛妻物語』で演じた豪太

『喜劇 愛妻物語』で演じた豪太は年収50万の売れない脚本家で超ダメ夫。完成作を観た時は僕のキャリアのなかでも一番の汚れ役だなと思いました(笑)。脚本を読んだ時から、妻役の水川(あさみ)さんにあれだけ罵詈雑言を投げつけられたら絶対面白いと思ってましたが、芝居とはいえ最初は辛かった(笑)。
ただ僕にも豪太の要素があるんでしょうね、だんだん慣れてくる。撮影が終わって宿に帰って「今日の水川さんの〝死ね〞はよかったな〜、効いたな〜」って呑気に思ったり(笑)。豪太が怒られてるのにヘラヘラするのもよくわかる。「すごい怒ってるじゃん、こんな怒る?」って思うとだんだん面白くなってくる(笑)。
水川さんは思ったとおり素敵な女優さんでした。安心感とワクワク感があって、水川さんが妻のチカ役でよかったと一瞬で思いました。喜劇を作ってる以上、僕らも楽しまなければと思うんですが、水川さんはチカのキャラも一つ一つの罵詈雑言も楽しんでました。
この夫婦は収入面に問題があるけど夫婦像としては好きですね。夫婦って血のつながりのない他人。その二人が一緒にいるのは奇跡的なことで、それだけで素敵だと思います。僕自身の性格はどちらかというとネアカ。徒然なるままに流れていこうというタイプです。
〝ただ流される〞のと〝流れていく〞のはまるで違うので、時代のなかでどう流れていくかが大事だと思ってます。あと、とても恥ずかしがり屋です。実はCMのキャラクターも恥ずかしい。
理想は人間的な魅力のある俳優です。素敵だなと思う先輩は、演技はもちろんですが人として魅力的なんです。芝居の技術も必要でしょうが、魅力的な人、素敵な人になりたい。そのほうがスクリーンを通して伝えられることも増えるんじゃないかと思っています。

ジャケット¥49,000シャツ¥29,000<ともにWRAPINKNOT>パンツ¥26,000<BARNSTORMER>(すべてHEMT PR)その他/すべてスタイリスト私物

『喜劇 愛妻物語』 映画『百円

『喜劇 愛妻物語』
映画『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を自ら監督を務め、映画化。いつまでたっても売れる見込みがない脚本家の豪太(濱田岳)と、情けない夫に絶望している酒好きの妻チカ(水川あさみ)。結婚10年目にして倦怠期、セックスレスという、超ダメ夫と超恐妻夫婦の痛快な愛憎劇。他の出演/新津ちせ、夏帆、ふせえり、光石研ほか。原作・脚本・監督/足立紳
●9月11日(金)全国ロードショー

撮影/平井敬治 取材・文/駿河良美

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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