職場で、友人に、通りすがりの人に…「言いたいけど、絶対言ってはいけない一言」って、結構あると思います。悩めるアラサー女子のいろんなシチュエーションを、インスタグラムでも人気のイラストレーター@comoravaさんがバッサリ切ります。
今回は「自粛期間中に言いたくても言えなかった、あの台詞」を一気に紹介します。
1.ステイホーム期間で露呈する友人の人間性
旅行も一緒に行った事があるくらい、古くからの友人、31歳。「最近会っていないな…」と思っていたところにコロナで自粛期間に突入。
家族も同居しているので、できるだけ人との接触を控えようと努めていたところにLINEが。「久しぶり♪ 話したい〜!お茶しよ!」…こんな時に「♪」マークで、何かいいことでもあったのかと思いましたが、「コロナが落ち着いたらね」、と私。残念そうにしていたので、「何かあった? よかったらLINEでも」と言うと、しばらく音沙汰なし。
ある日、「悩んでいる」とLINEが。どうやら条件の違う男を両天秤にかけ、どちらがいいかを迷っているとのこと。「そんなことしてるから結婚できないんだよ」と思いましたが、LINEでは回答しきれないためしぶしぶオンライン飲みを提案すると、「やったことないし、やり方分からない」の一点張り。仕方ないので、「じゃあまた落ち着いたら…」とクローズ。
しばらくして彼女のインスタを見ると、自粛期間だと言うのに、明らかに男(しかも金持ってるおじさん)の気配のする高級フレンチやドライブ(たぶん遠出)の画像が。ややモヤついていたところに、また連絡。「元気? ステイホームで旦那さんと引きこもり生活☺︎?」…当たり前だろ、と思いながら返信すると、また「お茶しない?」と彼女。どんだけface to faceにこだわるんだよ。呆れて、「落ち着いたらね!」と冷たく返信。
元々恋愛依存気味だし、寂しがりな彼女。薄々は気づいていましたが、彼女とは根本的に感覚が違うのが自粛期間を通して明るみになりました!
そこで感じたこと。
「『会おうよ』って、言われて日程を決めないのは、会いたくないからです」
2.ステイホーム期間で分かった彼氏の人間性
同棲して半年経過した彼氏・メーカー勤務の28歳。自粛期間に入り、お互いにずっとテレワークの日々。在宅で仕事なのはもちろん仕方がないのですが、彼の愚痴が多過ぎる!オンライン会議が終わったと思ったら、「ほんっと窓際社員が使えない」「○○(後輩の名)、死ねよ」など、出てくる出てくる暴言が。プライベートではいたって穏やかなタイプだと思っていただけに、予想外でびっくり。結構なキレキャラにちょっぴりダメージを受けます。
そんなある日、一緒にテレワークで仕事をしていると、一方的に「●●ちゃん、俺、今から電話会議だからベッドルームに行って」と、彼。渋々寝室へ移動する私。でも、正直寝室では仕事もやる気にならず、しばし雑用を。お昼になると、「忙しいから昼食買ってきて」と、またもや王様気取り。とにかく、「アレ取って、コレ取って」と指図のオンパレード。彼が仕事をする側で掃除機をかけたりする日々に、次第に家政婦気分が増して、うんざり。在宅でずっと一緒にいるせいか、遠慮が全くなくなった彼に対して、我慢の限界に達してついに大喧嘩!
どうやら、実家ではお母さんが色々やってくれていた環境で育ったようなんです。…「結婚してもこの関係値は続くな」と確信。コロナが落ち着いたら静かに家を出ようかと思っているところです。
「同棲したら、隠れてた俺様気質が出てきたね。家政婦じゃないのよ、さよならだわ」
3.ステイホーム期間で判明する上司のポンコツ感
元々「あんまり人の話聞いてないな」と思っていた部長のK・45歳。うちの会社では業務報告をする定例会が毎週あるのですが、そもそも共有事項はゼロだから参加者全員が人の話を聞いていない状況で、無駄だなとは思っていたんです。
もちろん、コロナ禍のオンライン生活でもこの会は継続に。部長Kがメンバーに「では次、○○さんお願いします」みたいにそれぞれに振っていくんですが、人が話してるのを聞いてないからか「次は誰でしたっけ?」みたいなことを連発し、誰かが報告するごとにいちいち止まるんです。…つくづくポンコツ上司なんだと気づかされました。
他にも部長に「毎日の業務を書き出して提出せよ」と超めんどくさいことを言われて、「上から指示が出てるのかな」と同情して仕方なく出すように。ところが最近になって「業務報告のご協力ありがとうございました。これでうちの部署は忙しいんだということを広報室内にアピールできました!」と言われ、「え?そのアピールのためだけに私にやらせたの?」と、もう怒りと不信感しかない!
オンラインだから嫌な上司に会わなくていいのは心地いいけれど、コロナが終わったら異動したい気持ちで今はいっぱいです。
「仕事してますアピールは、仕事に使ってください」
4.ステイホーム期間で改めて実感した母の人間性
前々からちょっと毒母気味な私の母、A子・60歳。些細な情報で一喜一憂するような性格は知っていましたが、コロナ禍になってからは、さらに敏感になりもう大変!まだ緊急事態宣言が出される前。同じ県内にある実家に用事があり、日帰りで帰ろうとすると、「コロナがうつるからやめて」とピシャリ。仕方なく、渡すはずの小包を郵送したら「きちんと拭いて除菌してから開封しました」と連絡が。きちんとしているのはいいけれど、家族なのにいきなりどこかよそよそしい…。その後も、ことあるごとに「●●人感染したよ!」「買い物に行くときは手袋をしています」などのメールの報告がずらり。読んでるだけでコロナ鬱になりそう。
その後、緊急事態宣言が出されてすっかりステイホームなタイミングで、実家から母の手作りマスクと、どこからか調達した除菌グッズが山のように送られてきました。世間では買い占め報道がなされている中、「朝から並んで買ってきました♪」と自慢げに言ってくる母にはどこか違和感を感じつつも、お礼を言う私。
最近も「GO TOキャンペーン始まったよ!」とハイテンション気味な連絡が母からあり、ウキウキで旅行準備をしているよう。いきなり手のひらを返したような態度に、親子といえども、どこか感覚の違いを感じた私でした。
「気持ちは伝わった。でも、モラルどこ行った?」
この連載を担当するのは…
@comorava
“言ったつもりでスッキリ!言われた気持ちでガッカリ⤵︎”「毒舌娘」をインスタで展開し人気を集めるイラストレーター。書籍「言わないであげてるの〜笑う女子には裏がある〜」(講談社刊)ほか、LINEスタンプも好評発売中(comoravaで検索)。
取材協力/田村宜子