今一番やりたいオシャレ♡「冬の女っぽいカジュアル」はこう作る!

カジュアルな着こなしは、もはや大前提の時代。でも、ここ最近、キレイめで女っぽい着こなしに心惹かれる、という声を耳にすることが増えてきました。甘さを抑えた大人の好感度カジュアルはどうつくる――?フェミニン派スタイリスト乾さんのスタイリングに、その答えはありました。

01. 強い色より優しい色づかい

テイストにかかわらず、どんな着こなしであっても心のどこかで意識しているのは上品であること。さりげないものを重ねてオシャレな空気感に仕上げていくその過程や、仕上がり感が好きです。そのときにベージュやブラウン、優しい色味が重要な役割を果たしてくれる。カジュアルを着る日こそ、むしろ積極的にニュアンスカラーを取り入れたい。品よく、優しく。そうやってカジュアルを女らしく着こなします。

02. かならずどこかに抜け感を

カジュアルなだけ、女っぽいだけ、という着こなしはどうも今の気分にハマらない気がしています。スタイリングでも、プライベートでも、心がけているのは〝抜け〞を感じる装いであること。アンバランスなくらいオーバーなサイズ感を取り入れて、カジュアルに女らしさを吹き込んでみたり、エレガンスでもこなれた印象に仕上げるのがオシャレの醍醐味。サイズだけでなく、色や素材、小物合わせなどもちょっとハズしたセレクトが、今っぽさの演出には欠かせません。

03. カジュアルこそ、柔らか素材を取り入れる

私のスタイリングに欠かせないのが〝揺れる〞アイテムやシルエット。ファッションがジェンダーレスになっている時代だからこそ、私は女性だけしか身につけない色や素材やアイテムに心惹かれます。ここ最近は、とろみや落ち感のある柔らか素材のスカートやワンピの虜です(笑)。冬の量感あるニットやアウターに合わせると、素材感のギャップのおかげでとびきりしなやかな女らしさに。カジュアルな日にこそ有効なテクニックです。

04. 「一見、カッコいい服」で女らしさを引き立てる

女らしい佇まいでさらりとメンズライクな服を着る――今までの話と矛盾してしまいますが、実はこのバランスで女らしさを醸し出すのが究極。スラックスみたいなワイドパンツや、ダブル合わせのハンサムなジャケットは
思い切って取り入れると、意外にもフェミニン。着こなしや小物合わせも気が抜けないけれど、着る人そのものの女らしさがモノを言う、オシャレが試されるアイテムです。フェミニンな着こなしばかりではつまらない。ときにはカッコよさが引き出す女らしさで新鮮な自分を表現してみてほしいです。

撮影/渡辺謙太郎(MOUSTACHE)〈人物〉、魚地武大(TENT)〈静物〉 スタイリング/乾 千恵 モデル/オードリー亜谷香 ヘアメーク/森 ユキオ(ROI) 取材/西道倫子

Feature

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup