カジュアルな着こなしは、もはや大前提の時代。でも、ここ最近、キレイめで女っぽい着こなしに心惹かれる、という声を耳にすることが増えてきました。甘さを抑えた大人の好感度カジュアルはどうつくる――?フェミニン派スタイリスト乾さんのスタイリングに、その答えはありました。
01. 強い色より優しい色づかい
テイストにかかわらず、どんな着こなしであっても心のどこかで意識しているのは上品であること。さりげないものを重ねてオシャレな空気感に仕上げていくその過程や、仕上がり感が好きです。そのときにベージュやブラウン、優しい色味が重要な役割を果たしてくれる。カジュアルを着る日こそ、むしろ積極的にニュアンスカラーを取り入れたい。品よく、優しく。そうやってカジュアルを女らしく着こなします。
ベージュみたいなモカピンクを
重ねてつくるラフな甘さが今っぽい
印象がぼやけがちな淡い色も、素材感で深みを持たせると、奥行きを感じるドラマティックな風合いに。「ベージュとピンクとブラウン……そのあたりを混ぜ合わせたような、言葉にするのが難しい〝名もなき色〟が昔から大好き。今年はトレンドと相まって、選択の幅もすごく広くなっているのが嬉しかったり、寂しかったり(笑)」。ファーベスト¥170,000(カール・ドノヒュー/アルアバイル) ニット¥36,000(アパルトモン/アパルトモン 神戸店)スカート¥10,000(ユーバイ スピック&スパン/ユーバイスピック&スパン ルミネ新宿店)バッグ¥199,000(トッズ/トッズ・ジャパン)
大好きなパステルはピリッと〝甘く着ない〟
を意識して媚びない女らしさに変換
カジュアルなのに女らしい、その秘密は、スモーキーなブルーになじませたグレーのデニム。コート¥240,000(ANAYI)ニット¥39,000(エッフェ ビームス/ビームス ハウス 丸の内)デニムパンツ¥23,000(アッパーハイツ/ゲストリスト)ストール¥69,000(ベグ アンド コー/ボーダレス)ピアス¥23,000(ウノアエレシルバーコレクション/ウノアエレ ジャパン)リング[右手]¥25,400(ナタリーシュレッケンベルグ/シップス グランフロント大阪店) パンプス¥150,000(マノロ ブラニク/ブルーベル・ジャパン)バッグ¥236,000(トッズ/トッズ・ジャパン)
優しいニットのレイヤードは
ストールやハットでドラマをプラス
ワンピース¥36,000(ドゥーズィエム クラス/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店)レギンス¥29,000(アパルトモン/アパルトモン 神戸店)ハット¥120,000(ボルサリーノ/ボルサリーノ ジャパン)ストール¥69,000(ベグ アンド コー/ボーダレス)ネックレス¥10,000(キャッス/ebure)ピアス¥3,600(JUICY ROCK)バングル¥11,600(CYCRO)リング¥64,000(ココシュニック)シューズ¥85,000(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)バッグ¥195,000(ザンケッティ/エリオポール代官山)
ヴィンテージニュアンスをまとった
プレッピーは色使いで大人のムードに
コートのネイビー、チラッと見せる白、足元のボルドー…メリハリの効いた配色をカサッとした褪せたブラウンでつないで。「スウェットとサテンというギャップのある素材感で奥行きを感じるスタイルに」。コート¥165,000(マディソンブルー/マディソンブルー)ロゴスウェット¥27,000 スカート¥45,000(ともにドゥーズィエム クラス/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店)Tシャツ¥8,400(トラディショナル ウェザーウェア/トラディショナル ウェザーウェア GINZA SIX店)眼鏡¥34,000(アイヴァン/アイヴァン PR)リング¥100,000〈ウノアエレ〉ピアス¥13,000〈ワンエーアールバイウノアエレ〉(ともにウノアエレ ジャパン)スニーカー¥5,800(コンバースインフォメーションセンター)バッグ
¥166,000(ザンケッティ/ハウント代官山
/ゲストリスト)
02. かならずどこかに抜け感を
カジュアルなだけ、女っぽいだけ、という着こなしはどうも今の気分にハマらない気がしています。スタイリングでも、プライベートでも、心がけているのは〝抜け〞を感じる装いであること。アンバランスなくらいオーバーなサイズ感を取り入れて、カジュアルに女らしさを吹き込んでみたり、エレガンスでもこなれた印象に仕上げるのがオシャレの醍醐味。サイズだけでなく、色や素材、小物合わせなどもちょっとハズしたセレクトが、今っぽさの演出には欠かせません。
定番のニット×デニムなら
ルーズなフォルムで色っぽさを感じさせて
印象がぼやけがちな淡い色も、素材感で深みを持たせると、奥行きを感じるドラマティックな風合いに。「ベージュとピンクとブラウン……そのあたりを混ぜ合わせたような、言葉にするのが難しい〝名もなき色〟が昔から大好き。今年はトレンドと相まって、選択の幅もすごく広くなっているのが嬉しかったり、寂しかったり(笑)」。ファーベスト¥170,000(カール・ドノヒュー/アルアバイル) ニット¥36,000(アパルトモン/アパルトモン 神戸店)スカート¥10,000(ユーバイ スピック&スパン/ユーバイスピック&スパン ルミネ新宿店)バッグ¥199,000(トッズ/トッズ・ジャパン)
パールのツヤめきで抜けが増す
ビッグサイズのボアブルゾン
ルーズなシルエットが新鮮なスポーティアウター。肩を落とせば、逆にフェミニンさが際立ちます。ワンハンドルのかごバッグやネックレスなど、お利口顔の小物合わせがポイントに。ブルゾン¥39,000(ドゥーズィエム クラス/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店)Tシャツ¥8,900(エイトン/エイトン青山)レーススカート¥54,000(THIRD MAGAZINE/THIRD MAGAZINE)パールネックレス¥2,840 ピアス¥4,200(ともにJUICY ROCK)リング¥88,000(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン) ブーツ¥60,000(ロランス/ザ・グランドインク) かごバッグ¥95,000(エバゴス/マドリガル 南堀江店)
03. カジュアルこそ、柔らか素材を取り入れる
私のスタイリングに欠かせないのが〝揺れる〞アイテムやシルエット。ファッションがジェンダーレスになっている時代だからこそ、私は女性だけしか身につけない色や素材やアイテムに心惹かれます。ここ最近は、とろみや落ち感のある柔らか素材のスカートやワンピの虜です(笑)。冬の量感あるニットやアウターに合わせると、素材感のギャップのおかげでとびきりしなやかな女らしさに。カジュアルな日にこそ有効なテクニックです。
ボリュームニット×とろみにドットの甘さを
和らげるメンズライクな足元が気分
オーバーサイズコートをフェミニンにこなすキーになるのが、とろみスカート。軽やかな印象が加味されて、スタイルアップ効果も狙えます。コート¥98,000(リジェール/アパルトモン 神戸店)ニット¥24,000(ユナイテッドアローズ/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア)スカート¥62,000(THIRD MAGAZINE/THIRD MAGAZINE)サングラス¥32,000(アイヴァ
ン/アイヴァン PR)シューズ¥69,000(トッズ/トッズ・ジャパン)バッグ¥21,000(サマンサタバサデラックス 新宿髙島屋店)
04. 「一見、カッコいい服」で女らしさを引き立てる
女らしい佇まいでさらりとメンズライクな服を着る――今までの話と矛盾してしまいますが、実はこのバランスで女らしさを醸し出すのが究極。スラックスみたいなワイドパンツや、ダブル合わせのハンサムなジャケットは
思い切って取り入れると、意外にもフェミニン。着こなしや小物合わせも気が抜けないけれど、着る人そのものの女らしさがモノを言う、オシャレが試されるアイテムです。フェミニンな着こなしばかりではつまらない。ときにはカッコよさが引き出す女らしさで新鮮な自分を表現してみてほしいです。
白が多めのモノトーンで
クリーンなフェミニンを意識
コート¥200,000 ニット¥54,000(ともにマディソンブルー/マディソンブルー)コーデュロイパンツ¥12,000(ビューティ&ユース/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店)ピアス¥22,000(ウノアエレシルバーコレクション/ウノアエレ ジャパン)チェーンネックレス¥17,200 サークルトップネックレス¥19,000(ともにフィリップ オーディベール/シップス 有楽町店)スニーカー¥5,800(コンバースインフォメーションセンター) バッグ¥11,800(カシオペア/シップス 渋谷店)
モカ色セットアップはレディな小物合わせで
知的で媚びない女らしさに
ニットからのぞかせるバンドカラーの白い衿元で抜け感を意識。かっちりとした着こなしに柔らかさを添えるスカーフあしらいもこだわり。ジャケット¥45,000 パンツ¥26,000(ともにウィム ガゼット/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)ニット¥31,000(スローン)バンドカラーシャツ¥22,000(アルアバイル)サングラス¥39,000(アイヴァン/アイヴァン PR)ピアス¥17,000 リング[左手]¥15,000 リング[右手]¥10,000(すべてウノアエレシルバーコレクション/ウノアエレ ジャパン)バッグに結んだスカーフ¥39,000(マディソンブルー/マディソンブルー)バッグ¥375,000(ヴァレクストラ/ヴァレクストラ・ジャパン)
撮影/渡辺謙太郎(MOUSTACHE)〈人物〉、魚地武大(TENT)〈静物〉 スタイリング/乾 千恵 モデル/オードリー亜谷香 ヘアメーク/森 ユキオ(ROI) 取材/西道倫子
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