黒コートこそ差がつく!34歳スタイリストが「TOTEME」を投資買いした理由

スタイリストが、トレンドを賢く楽しむためのヒントをお届けする連載「スタイリストのトレンド見極め術」。今回は、会社員経験を持つスタイリスト・石橋蘭子さんが「この冬買ってよかった」と太鼓判を押すトレンド服「TOTEMEのガウンコート」にフォーカスします。人気急上昇中のスウェーデン発ブランド・TOTEMEに、思い切って投資した理由とその魅力を聞きました。

香港旅行中に出合った「TOTEMのガウンコート」

CLASSY.世代の間でもじわじわと注目を集めている「TOTEME」。2014年、ニューヨークでエリン・クリングとカール・リンドマンのスウェーデン人カップルが立ち上げたブランドで、ストイックなモノトーンを軸に、無駄を削ぎ落としたミニマルで洗練された佇まいが魅力です。蘭子さんがこの冬手に入れたのがガウンコート。実は、香港旅行中に偶然出合った一着なのだそう。

「日本では実店舗がなく、限られたセレクトショップでしか手に入らないTOTEMEですが、香港ではほとんどのセレクトショップに並んでいて驚きました。旅の記念に小物をひとつ買えたらいいな〜くらいに考えていたのですが、日本に持ち帰ることになったのは予想をはるかに超える大物アイテム(笑)。40%オフで、約8万円で購入しました。

ちょうど肌寒くなり始めていた時期だったこともあり、使い勝手のいいミドル丈の黒コートを前に、買わない選択肢はありませんでした。ストールがドッキングされたデザインで、ミニマルながら様々な着こなしを楽しめるところも、お値段以上の魅力に感じます」(蘭子さん、以下同)

細部まで行き届いたディテールもTOTEMEならでは

誰もが一着は持っている王道の黒コートだからこそ、差がつくアイテムを選びたい!TOTEMEの黒コートは、ベーシックな安心感はそのままに、着るだけで瞬時にこなれるディテールが詰まっています。

「ボトムスを選ばないミドル丈と、末広がりのAラインシルエット。中にたくさん着込んでも膨張して見えず、むしろすっきりとした印象に。ストールの端にあしらわれたフリンジもさりげないポイント。異素材が少しでもMIXされていると、黒コートでも軽やかに着られるんです。さらに、首元や前身頃の裾端には可愛らしいスカラップ刺繍が。特段目立つことはなくとも、繊細なディテールが視界に入るたびに気分が上がります」

 

「TOTEMEのガウンコート」を使った蘭子さんのリアルコーデを拝見!

投資コートから得た、トレンドへの向き合い方とは?

トレンドは「結果的に取り入れるもの」と話す蘭子さん。どれだけ巷で流行っていても、自分軸がぶれてしまいそうなファッションなら無理に取り入れることはしないそう。

「仕事柄、日々たくさんのアイテムを目にする中で『これ、可愛いな』と心が動く瞬間はたくさんあります。そんな時も基準にしているのは、あくまで『自分に似合うか』『理想のスタイルを叶えてくれるか』。トレンドは結果的に取り入れるものであって、キレイめ感や女性らしさといった、自分が大切にしている軸に合わないものは一目惚れしても衝動買いしないようにしています。その上で、実際に購入を考える段階では、ワードローブを定期的に見直して、すでに持っている服と役割が被らないかどうかも判断材料にしています」

スタイリスト・石橋蘭子さん

2024年にスタイリスト金子 綾氏から独立。現在34歳。女性誌を中心に活躍中。大手金融機関で6年間勤務したのち、ファッションの世界へ転身。会社員としての視点を生かし、等身大でリアリティのあるスタイリングに定評がある。
Instagram:@rankois

取材/岸本真由子 編集/越知恭子

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