ジュエリーブランド「BIZOUX(ビズー)」から、源氏物語に登場する4人の女君に着想を得たジュエリーコレクションが2025年11月19日に発売。そのエモーショナルな存在は各SNSのジュエリー界隈・古典文学界隈の間で今話題沸騰中です。しかも、今回のジュエリーは小説家の山内マリコさんによる4つの物語つき。物語とジュエリーの掛け合わせはどんな過程で生まれたのでしょうか。
改めて…山内マリコさんってこんな人!
1980年生まれ。富山県出身。大阪芸術大学芸術学部映像学科を卒業後、25歳で上京。2012年に『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎)でデビュー。2021年には『あのこは貴族』(集英社)が映画化され、話題に。近著に『一心同体だった』(光文社)、『地方女子たちの選択』(上野千鶴子・藤井聡子と共著/マガジンハウス)。
源氏物語に登場する4人の女君に着想を得たジュエリー
「Tales of Her 物語を纏うジュエリー―源氏物語の彼女たち-」と題したジュエリーコレクションは、その名の通り、着想源は『源氏物語』。この中に登場する女君・紫の上、六条御息所、朧月夜、明石の君の4人をイメージしたジュエリーとなっています。これを手にして身につける人が、登場人物に自分を重ね、少しでも自分自身を好きになれるように…と考えられた全9型。
全9型のうち5型は、BIZOUXのブランドの真髄を体現したプレミアムライン。うち4型は、BIZOUXらしい精巧さはそのままに、私たちでも手に取りやすいレギュラーラインとして展開されています。
※プレミアムラインの価格はブランドへお問い合せください。
孔雀の羽を思わせる色彩のマルチウェアジュエリー(帯留/ブローチ/ペンダントトップに転用可)とネックレスは六条御息所。流水紋を思わせるブルーのリングは明石の君。樺桜が咲いて散る姿を思わせるネックレスとリングは紫の上。そして雲間から差す月光のように輝くピアスは朧月夜を表現。源氏物語の時代を感じられる和のモチーフや色合いからも、物語の中にいるような趣を感じられます。
山内マリコさんによる物語は「もしも4人が現代に生きていたら?」がコンセプト。今を生きる私たちの心に響くストーリー。
「登場人物に自分を重ね、少しでも自分自身を好きになれるように…」。
今回着想を得るのに選ばれた4人は、それほどまでにあの時代を強く生きたエピソードがあるということ。今、毎日を必死に生きるみなさんなら、誰かのエピソードに共感できるはず。これを機に、源氏物語の奥深い世界に足を踏み入れてみては。
そして、今回のジュエリー購入特典についてくる、山内マリコさん作の書き下ろし物語も、「もしも現代に4人が生きていたら?」がテーマ。
「日頃は自分が書きたいものを書くし、文芸誌でもここまで日常にあることがテーマになることが多いので、今回『源氏物語』という大きなテーマで書くことはすごく楽しかったです。どのキャラクターにも少し自分の要素があって、自分とそっくりということもなく。でも、全員にある間抜けな部分が一番自分に近くてリアリティがあると思うので、そのあたりも楽しんでいただけたら(笑)」(山内さん)。
1000年も前に描かれた源氏物語に登場する女君たちを、現代に甦らせたことについては…「書き始める前に、ジュエリーのデザイナーさんと源氏物語の勉強をしようということで、清泉女子大学の藤井由紀子先生をお呼びして、各キャラクターのお話を伺いました。たとえば紫の上は、物語の中で彼女が『駆けてくる』という描写があります。当時からすると、女性が走ってやってくるなんて、それだけで活発でスポーティなイメージ。頭のいい女性としても描かれているから、それを現代的に解釈すれば“いろんな道を選んで進むことができる、筋の通った子”ということに。それで、私の中で湧き上がったイメージが『私立校出身で、中学時代からラクロスをやっていてミニスカートが似合う人』だったので、そんな女性の物語にしています。そんなふうに、キャラクターを分析して現代的にアレンジしたお話が4遍入っていて、もちろんジュエリーのイメージともリンクするので、源氏物語・ジュエリー・今回の短編物語と3つのリンクを楽しんで欲しいです」(山内さん)
山内マリコさんが執筆した短編小説の小冊子は、今回のジュエリー購入者だけの特典。ビズーのジュエリーの美しさ、源氏物語の奥深さ、山内マリコさんの物語の愉快さ、3つが味わえる贅沢をぜひ味わって。
「Tales of Her 物語を纏うジュエリー ―源氏物語の彼女たち-」の企画展をBIZOUX京都店で好評開催中(2026年1月18日まで)。限定プレミアムラインを含む全コレクションを展開。WEBおよび全国店舗では一部コレクションの販売。また購入者限定で山内マリコさんによる短編小説を限定100点で配布。
お問い合せ先/BIZOUX HPはこちら
取材/野田春香
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