世代やライフステージを超えて愛され続ける、カルティエのウォッチ。豊かなバリエーションを誇り、憧れの名品でありながら“手が届く存在”であることも魅力のひとつ。今回は、ジュエリーライターも推す「本命ウォッチ」8選をご紹介します!
1.Tank Must
タイムレスなミニマルさ
ファースト・タンクにもおすすめ
「タンク」のDNAを色濃く受けつつ現代的解釈を加えた新世代ウォッチ。ヴィーガンレザーを採用するなど、クラシックでありながらモダンな精神が細部まで息づく。清潔感ある輝きでビジネスに映え、耐久性や扱いやすさで日常に寄り添うステンレススチール。他の素材に比べて手が届きやすい価格帯だからこそ、憧れの『タンク』を“今の私”の相棒に。
ウォッチ『タンク マスト』〈SM、SS、クォーツ〉¥577,500イヤリング¥379,500リング[中指]¥231,000[薬指]¥654,500(すべてカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)シャツ¥36,300(ATON/エイトン青山)パンツ¥71,500(カオス/カオス丸の内)メガネ¥49,500(モスコット/モスコット トウキョウ)
2.Panthère de Cartier
しなやかにきらめく5連ブレスが
ジュエリーライクな佇まい
小ぶりで愛らしいフェイスと、手首を華やかに包む5連ブレスレットのきらめき。ジュエリーのようにエレガンスを日常に添える名品。ウォッチ『パンテール ドゥ カルティエ』〈MM、SS、クォーツ〉¥918,500(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
3.Tank Française
美しい秩序がもたらす洗練が
スタイリッシュな手元に導く
「タンク」シリーズの直線的なデザインはそのままに、正方形ケースとブレスレットがなめらかに一体化したスマートな佇まい。ウォッチ『タンク フランセーズ』〈SM、SS、クォーツ〉¥649,000(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
4.Santos de Cartier
無骨さと華やかさが交差する意外性がある手元に
20世紀初頭に誕生したメゾン初の男性用ウォッチを起源に持つ、パイオニア精神の申し子。飛行機のボディになぞらえたビス打ちベゼルとケースのタフなムードが特徴。ウォッチ『サントス ドゥ カルティエ』〈SM、SS、クォーツムーブメント〉¥1,016,400(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
5.Tank Louis Cartier
ミニモデルだからこそ可憐で品のある佇まい
小ぶりなケースがどこかヴィンテージを思わせる、『タンク ルイ カルティエ』の意匠を受け継いだミニモデル。ゴールドウォッチでありながら迫力や主張は控えめ、華奢さが愛らしい。ウォッチ『タンク ルイ カルティエ』〈YG、サファイヤ、アリゲーターストラップ〉¥1,333,200(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
6.Baignoire
センシュアルなムード高まる名品ドレスウォッチ
フランス語で“バスタブ”を意味し、楕円の柔らかなフォルムが印象的。曲線美はそのまま華奢に仕上げたミニモデルは、よりジュエリー感覚で楽しめる。肌に沿う細身のレザーストラップも、繊細で艶やかな雰囲気を高めて。ウォッチ『ベニュワール』〈YG、サファイヤ、カーフスキンストラップ〉¥1,359,600(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
7.Tank Louis Cartier
「タンク」の本質を語る究極のクラシックウォッチ
端正なレクタンギュラーケースに、ローマ数字インデックス、ブルースティールの針、サファイアカボションを冠したリューズ。メゾンの美意識を象徴するディテールが凝縮した永遠の名品。ウォッチ『タンク ルイ カルティエ』〈SM、YG、サファイヤ、クォーツ〉¥1,755,600(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
8.Tank Américaine
手首に沿う流線シルエットが
よりモダンでファッショナブル
縦枠を強調した細身のフェイスが印象的で、「タンク」の中でももっとも都会的で洒脱な一本。肩肘張らずフランクでありながら、ぱっと華やぐ存在感が、大人の余裕をさりげなく添えてくれる。ウォッチ『タンク アメリカン』〈ミニモデル、PG、サファイヤ、クォーツ〉¥1,412,400(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
CLASSY.世代こそ
思い切って“いい時計”に投資を
この特集を読んで、少しでも“いいな”と感じたなら、それは時計に出合うべきタイミングです。今は時計はとても高価になっていますから、迷うのは当然のこと。でも、特に今こそ、欲しい時計があるなら先送りや妥協は不用。私自身、先輩スタイリストに「欲しいものは多少無理をしてでも手に入れなさい」と教わり、「清水の舞台から飛び降りた傷はすぐ治る」という言葉に何度も背中を押されてきました。値段が下がることはほとんどありませんし、むしろ悩んでいるうちに値上がりするリスクも。ならば、一日でも早く手に入れて長く使ったほうがずっと賢明です。それに、一度惹かれたものは時間が経っても忘れられないもの。別のものを代わりにしても結局は満足できず、また欲しくなる。これは私自身の経験則でもあり、多くの先輩が体験してきたことです。だからこそ、多少無理しても最初から妥協せず“いちばん欲しい一本”を手に入れるのが正解だと思います。
高いから、まだ早いから、といった口実は一旦忘れて、自分の直感を信じてみることも大切。身の丈に合った堅実な選択もアリですが、時には背伸びも必要です。私も30代で初めてカルティエのゴールドウォッチを買ったときには悩みましたが結果、後悔したことは一度もありません。むしろその後の物の選び方や買物の基準が変わり、大げさに言えば時計は自分を育て、人生を変える買物だと感じています。10年後にはきっと、「あのとき買ってよかった」と思えるはずです。
教えてくれたのは…
「ジュエリスト まみさん」こと
沼田珠実さん|Tamami Numata
ファッション関連の仕事に就いた後、ライターに。ジュエリー好きが高じて、現在は女性誌やWebを中心に、ジュエリー選びやコーディネート、審美眼を語る企画を多く担当し、「ジュエリスト まみ」と呼ばれるように。Instagram「@mami_my_jewelry」で紹介される自身のコレクションも必見。
撮影/赤尾昌則(whiteSTOUT)〈人物〉、植田 翔〈静物〉 モデル/トラウデン直美 ヘアメイク/塩澤延之(mod’s hair) スタイリング/石関靖子 取材協力/沼田珠実 取材/増田奈津子 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年12月号「“今の私”のための時計の見つけ方」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※文中の素材は、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=ステンレススチールを表します。
Magazine