2025年9月、シャネルが主催するジャスミンの開花に合わせたスペシャルイベントに、日本から俳優の出口夏希さんとアーティストのJURIN(XG)さんが参加!イベントは、南仏コートダジュールの香水づくりの聖地・グラースにあるシャネルの専用農園で開催されました。フレグランス界に革命を巻き起こしたと言われる N°5 の原点とは?世界で最も有名な香り「シャネル N˚5」の“はじまり”を体感したイベントの様子をご紹介します!
出口夏希さんとJURIN(XG)さんが、南仏グラースへ訪問
南仏・コートダジュールの穏やかな朝。やわらかな日差しが降り注ぐ丘陵地に、ジャスミンの甘く清らかな香りが漂います。俳優の出口夏希さんと、ガールズグループXGのリーダーとしてグローバルに活躍するJURIN(XG)さんが訪れたのは、シャネルが特別に保有する専用農園、グラースの花畑。ここは、世界で最も有名なフレグランス「シャネル N˚5」の香りが生まれる特別な場所です。
ふたりは早朝、現地の花摘み職人たちとともにジャスミン畑へ。小ぶりな白い花を指先で優しく摘み取りながら、香りがどのようにして“ボトルの中のアート”へと変わっていくのかを学びました。
その後、シャネルの4代目専属調香師オリヴィエ・ポルジュ氏との対面し、N˚5の香りの奥深さと、花から香水へと至る繊細なプロセスに触れました。
改めて知りたい…「シャネル N˚5」という永遠の存在
1921年に誕生して以来、100年以上にわたって愛され続ける「シャネル N˚5」。ガブリエル・シャネルが調香師エルネスト・ボーに依頼したのは、「女性そのものを感じさせる、女性のための香水」。調香を依頼した際の、唯一の条件は最も美しい原料を使うこと、でした。そこで彼が選んだのが、“グラースのジャスミン”と呼ばれる、 特別なジャスミン(学名グランディフロラム)。フレッシュで官能的、そして他の香料に左右されない安定した香り—まさにN˚5の象徴です。
1本のN˚5 パルファム(30ml)をつくるためには、なんと約1000輪のジャスミンが必要です。その貴重な原料を守るために、シャネルは1987年、現地の老舗花農家ミュル家とパートナーシップを締結しました。さらに、収穫された新鮮な花々のクオリティを最大限に活かしてエッセンスを即時抽出できるよう、工場を敷地内に建設。以来、花の栽培からエッセンス抽出、調香に至るすべての工程を一貫して管理し、「花からボトルまで」という哲学を貫いています。
シャネルは“花からボトルまで”の工程をすべて自社で行う、 唯一のブランド
今回のイベントでは、N˚5を支える55人のクラフツマンの声を紹介する「55 VOICES」プロジェクトも発表。花を育てる農家、香りを抽出する職人、ボトルをデザインするアーティスト、香りを言葉にする調香師—。ひとりひとりの手仕事が、N˚5という永遠の香りを形づくっています。
あまりに奥が深い、N°5の複雑な工程を見学して…
出口夏希さんと JURIN(XG)さんは、花の計量シーンを見学した後、工場へ。そして最後には、サプライズのギフトを受け取りました。55人のポートレートと言葉をまとめたポスター、 ポッドキャスト、シャネルの卓越したサヴォアフェールを支える道具に焦点を当てた冊子などが詰め込まれた特別なボックスです。
ファッションと同じように、香りもまた自己表現の一部。N˚5は、時代が変わってもなお、女性たちの自由と美しさを象徴し続けています。その香りの奥に、100年を超えて受け継がれるクラフトマンシップと情熱が息づいています。
N°5の舞台裏をのぞいた1日は、感動と共に幕を閉じました。出口さんとJURIN(XG)さんが見つめたのは、単なるフレグランスの原点ではなく、人の手と自然の恵みが重なり合って生まれた、永遠に息づく香りの伝承だったのかもしれません。
お問い合わせ:シャネル https://www.chanel.com/jp/
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